歌手・菅原やすのりさん 「平和の森公園」で桜の植樹祭
2013-08-06 14:26:17 From: コメント:0 クリック:
歌手・菅原やすのりさん東日本大震災の被害地を絶対忘れない!大田区「平和の森公園」で桜の植樹祭【リード文】 「東日本大震災の被害地を...

東日本大震災の被害地を絶対忘れない!
大田区「平和の森公園」で桜の植樹祭
【リード文】
「東日本大震災の被害地を絶対忘れない」――歌手の菅原やすのりさんは、そんな思いを込めてこのほど大田区の「平和の森公園」に、世界文化遺産の京都の古刹・醍醐由来のしだれ桜の苗木の植樹祭を行った。大森東小学校の小学生64人とともに「ふるさと」などを合唱し、東北の被災地の子どもたちにエールを送った。
桜は京都古刹「醍醐由来」の苗木
大森東小学校生徒64人と大合唱
【本文】
菅原さんは昨年8月5日、「平和の森公園」野外特設ステージで「地球歌の日コンサート」を行った。その時、東日本大震災被災地の東松島市と南三陸町の子どもたち招き、一緒に歌を歌って励ますと同時に、菅原さんは協賛の住友林業㈱の協力を得て「被災地に緑(桜の苗木)」「子どもたちに楽器(トランペット)」を贈る約束していた。
その約束は菅原さんらによって昨年11月7日にしっかりと果された。南三陸町や東松島市の有志の協力を得て、志津川小学校と東松島市野蒜小学校で記念植樹と楽器贈呈式を行った。二つの小学校で植樹した桜の苗木は豊臣秀吉が花見をしたことで知られる京都市の醍醐寺のしだれ桜のクローン苗木だ。
醍醐寺は、京都を代表する桜の名所。世界文化遺産でもある同寺のしだれ桜を組織培養した苗木は「太閤千代しだれ」と命名されている。この桜は豊臣秀吉が「醍醐の花見」をした際の、桜の子孫ともいうべきもの。また、日本画家の奥村土牛の作品でもこのしだれ桜は有名になっている。
しかし、近年、その衰えが激しくなってきたため、醍醐寺では「歴史的にも大切なこの桜の若い後継者を育てて、後世に伝えたい」と念願し、この分野で技術力が高い住友林業㈱にクローン苗木づくりを依頼していた。
同社の筑波研究所では1998年、最新のバイオテクノロジーを用いてクローン苗木づくりに取り組んだ。試行錯誤の末、世界初の組織培養による桜のクローン化に成功した。2004年に初めて開花し、このクローンしだれ桜の苗木は「太閤千代しだれ」と命名された。なお、住友林業は陸然高田の「奇跡の一本松」の後継者育成も手掛けていることで有名だ。
今回、「平和の森公園」で醍醐寺由来のしだれ桜の苗木の植樹祭を行ったのは「東京の人たちも被災地の人たちのことを永遠に忘れないため。そのために絆の桜を植えようということになった。被災地の復興と同時に桜が育ち、やがて爛漫の花を咲かせる。被災地とは遠く離れているが、心の絆は固く結ばれている。そんなシンボルになれば…」と菅原さん。
この日の植樹祭には、菅原さんのほかに、東松島市・野蒜まちづくり協議会の木村孝雄事務局長、松原忠義区長、住友林業の矢野龍会長らが出席した。
松原区長は「平和島には戦争中は捕虜収容所があった。『平和の森公園』は戦争の傷跡を平和に変えるために命名された。この植樹祭は被災地の復興と平和を世界に呼び掛ける意義がある。大田区も責任を持って育てていく」と決意を述べた。
被災地の復興と共に桜も大きく育て
8月8日「地球歌の日」コンサート
この日はクローン苗木づくりを研究してきた住友林業㈱筑波研究所の中村健太郎研究員も参加し、自ら植樹に加わった。中村さんは、ご自身の母親とともに被災地での植樹祭に参加している。また、野蒜まちづくり協議会の木村事務局長は「震災後、大田区の人たちがたくさん支援に来てくれた。この桜は絆の象徴になると思う」と語った。
醍醐寺の仲田順和座主と僧侶の祈りに続き、震災から丸2年の3月11日に仮植えされていた苗木に土をかけた。高さ1・6メートルほどの苗木を囲み、菅原さんと大森東小学校の小学生64人が「さくらさくら」「四季の歌」「ふるさと」を合唱した。
児童の一人は「私たちの気持ちが被災地に届いたと思う。早く桜の咲くところをみたい」と語った。また菅原さんは「この桜を平和のシンボルとして世界中に広げていければ最高ですね」と語った。
◆
なお、菅原さんは今年も8月8日に「平和の森公園」野外特設ステージで『地球歌の日コンサート2013』(~東日本大震災・被災地に緑を、こどもたちに楽器を~)を開催する。歌手の米良美一さん(スペシャルゲスト)、GONGON(B-DASH)、MASAKI(バイオリニスト)、ボニージャックス(コーラスグループ)、さらに女優の小山明子さん、東松島市、南三陸町、東京大田区の子どもたちが参加する。
特にこの日、菅原さんはMASAKI作曲、菅原さん作詞の新曲『星のメッセージ』(仮題)を木崎賢二さんのプロデュースで発表するほか、小山明子さんは被災地の子どもたちの詩をステージで朗読する。さらに『日本よいとこ お祭り音頭』を菅原さんをはじめ、100人の舞踊愛好家たちが歌い踊り、ステージを盛り上げる。
なお、8月8日の「地球歌の日」は「世界中の人々が平和の願いを込めて歌おう」との趣旨で菅原さんが提唱し、認定されたものだ。8月6日には広島に、8月9日には長崎に原爆が落とされた。そこでこの間の8月8日を「地球歌の日」に申請していた。
◆
さらに菅原さんは10月11日18時半から日比谷野外音楽堂90周年記念~美しき日本の歌・世界の歌「名曲コンサート」(仮題)を開催する。このコンサートは菅原さんの音楽活動45周年を記念イベントでもある。この事業の実行委員会の委員長は湯川れい子さんが務め、実行委員には秋元康さん、オノ・ヨーコさん、小林武史さんらが名を連ねている。なお、ゲストに夏川りみさん、米良美一さんが出演予定。
「どんなことでも積み重ねが大切。人生には晴れの日もあれば嵐の日もある。しかし、周囲がどんなに変ろうと、人と人は仲良くしていくべき。その懸け橋になりたい」と菅原さん。いま、被災地で育てたヒマワリの種を大田区の小学校の生徒たちが育てて課外授業として育てている。そのヒマワリの花がこの日のステージや大森駅や蒲田駅で飾るという。平和の大輪の花を咲かせたいとの願いを込めて――。
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