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受託総額400億元の「吉林松花湖国際リゾート」開発
2013-08-06 14:49:54   From:   コメント:0 クリック:

プリンスホテル中国でホテル、スキー場の運営業務を受託総額400億元の「吉林松花湖国際リゾート」開発 さる7月24日、西武ホールディン...




 
プリンスホテル
中国でホテル、スキー場の運営業務を受託
総額400億元の「吉林松花湖国際リゾート」開発

 さる7月24日、西武ホールディングス傘下の株式会社プリンスホテルは、中国東北部に位置する吉林省で進む「吉林松花湖スキーリゾート」プロジェクトにおいて、ホテル、スキー場などの運営業務を受託した、と発表した。
 中国屈指の企業集団である「万科企業股分有限公司」が進めている一大プロジェクト「松花湖国際リゾート」の一環で、総投資額は400億元(約6500億円)。「松花湖スキーリゾート」単体だけでも投資規模は30億元(約490億円)に達する大規模開発。
 今回、プリンスホテルの子会社である「吉林西武リゾートコンサルティング」と、万科企業傘下の事業会社「吉林省松花湖国際リゾート区開発有限公司」が契約。ホテル業務並びにスキー場、山頂レストランなどの運営業務を受託したもので、2014年12月にもオープンする予定。1シーズン6~8万人の来場、宿泊を期待しているほか、四季を通じた観光客誘致を図る。
 24日には、都内品川区にあるグランドプリンスホテル高輪・貴賓館において、企業トップによる契約調印式が催されたもので、事業主体である万科企業股分有限公司の集団執行副総裁である丁長峰氏、西武ホールディングスの代表取締役社長である後藤高志氏が出席、固く握手を交わした。
    ◆◆
 今回の運営受託契約調印式に先駆けて、万科企業股分有限公司の集団執行副総裁である丁長峰氏、そして株式会社西武ホールディングスの代表取締役社長である後藤高志氏が、マイク前に立って挨拶した。
 丁副総裁は「契約調印に当たり、ご準備いただいた皆さん、そして来賓の方々に深く感謝申し上げる」「プロジェクトが進む吉林市は、自然が豊かで歴史的にも名高い都市であり、中国で最もリゾート開発に相応しい、大きな可能性を持ったところの一つ」「このプロジェクトは、吉林の観光産業にとり、旗艦的存在になると考えている。吉林経済の発展、産業構造の転換、都市としてのレベルアップに大きな影響がある、と考える。市政府からも大きな期待を寄せられている」と語る。
 続けて「敷地面積は約20平方キロメートル。今後、400億元を投じて開発する。3期に分けて整備する予定で、初期的には、ホテル、スキー場を建設。現行で中国最大規模のスキー場開発で、14年にオープンする予定。今回、ホテル、スキー場の運営に関して、プリンスホテルへお願いすることになった」「ホテルは家族旅行から大規模な国際イベントなどへのニーズにも対応できる施設を計画している」「今後、幅広い集客とマーケットの中で大きな発展を期待している」と語った。
 また丁副総裁は「万科グループは今年で30年の歴史を持つ企業で、この間、様々な企業努力を通じ、現在では世界でもっとも規模の大きい不動産会社へと成長した。また今日では、建築技術、環境技術、サービス業のレベルアップ達成を目標に、長年にわたって多くの日本企業と交流、もしくは事業を進めてきた」「このプロジェクトは万科グループにとっても大きな意義を持つ。一流の施設を中国に建設する、というハード面だけでなく、ソフト面においても更なるレベルアップを図りたい、と考えている」「その観点、そして、今まで多くの海外企業と合弁事業してきた経験に基づき、戦略的なパートナーとして今回の契約に至った」と語った。
 後藤社長は関係各位に歓迎の意を伝えると、続けて「本日、運営管理契約の調印に至ったことは、プリンスホテルにとり大変意義深く、私自身も大変嬉しく思っている」「2011年1月、万科グループ様から、このお話を頂戴した時『これこそ、プリンスホテルがお受けするに相応しい』と感じた」「プリンスホテルは、日本におけるリゾート開発の草分け的存在。長年にわたりスキー場、ゴルフ場など多くのリゾート、レジャー施設を開発、建設・運営を手がけ成長してきた」
 「我々はホテル、レジャー施設に関し、多くの優れたノウハウ、人材を有している」「プリンスホテルは日本最大のスキー事業会社であり、昨シーズンも延べ238万人にご利用いただいた」と語る。
 後藤社長は「中国では、スキー人口は国民全体からすればまだ僅か。しかし、経済発展著しい中国で、スキー人口は今後増加する可能性をおおいに秘めている、と思う。それにはスキーに係わる施設整備の充実、高品質のサービス提供が鍵だろう」「日中の合作としての本プロジェクトが、中国におけるスキー振興の起爆剤となれば、それはひいては日中友好の象徴的な存在になる、と考える」「万科グループと我々との厚い信頼関係、緊密な協力関係の下、安全・安心をベースに『おもてなし』の精神を活かして顧客の満足を図り、本プロジェクトを是非とも成功させたい、と考えている」と語った。
 続いて、来賓を代表して中国駐日本国大使館より、呂克倹公使が、マイク前に立ち関係各位に祝意を伝えた。
 呂公使は「改革解放以来、多くの代表団が日本を訪れたが、多くの要人たちがプリンスホテルを利用し、暖かいおもてなしを受けた。サービスの質の高さを実感している」「吉林省の松花湖は山紫水明の美しい景勝地。吉林省自身も日本との交流が活発なところであり、同プロジェクトは経済交流の新たなハイライトとなる、と確信している」と語る。
 また「中日両国は互いに重要な隣国であり、これまで経済、文化、人的交流で大きな成果をあげてきた」「この関係は互恵的なものであり、ともに努力し、現在の一時的な困難を乗り越えねば、と思っている」「日本重視、という中国の立場は変わらない。そして中国の改革解放という政策も止まることは無い。中日間の経済交流を支持する、という方向性も変わらない」「中日両国関係の改善と発展、万科集団とプリンスホテルの協力のご成功を祈念する」と語った。



プロジェクト概要
●名称:「吉林松花湖スキーリゾート」
●開業:2014年12月オープン予定
●サイトは中国東北部、吉林省吉林市(人口:440万人)より東15キロメートル、国家名勝観光地である「松花湖」まで5キロメートル。日本の北海道・旭川市と同じ緯度。面積は約20平方キロメートル。
●最寄の「長春龍嘉国際空港」まで90キロメートル、長春市(人口:780万人)まで120キロメートル。吉林~長春間は「長吉高速鉄道」で接続。現在、毎週日曜に成田空港から長春市まで直行便有り(所要時間:2時間40分)
●3期計画で整備が進む「中国・吉林松花湖国際リゾート区」の一角(リゾートタウン、ショッピングタウン、別荘タウン、自然風景タウンを開発:総事業費400億元)。
●雪質はパウダースノー。晴天日も多く、スキーリゾートに最適。初級者から上級者まで満足できるコース設計に。
●スキー場:標高差580メートル強の山肌に、計33のコースを整備(総延長31キロメートル)。ゲレンデ面積は173万平方メートル。リフト数は7基。傾斜やコース長など、いずれも国際競技が開設できる水準に。
●ホテル:延床面積4・1万平方メートル。「ステップガーデン」方式を取り入れ、驚きと同時にゆったりとした空間、雰囲気を提供。客室数213室。中国のマウンテンリゾート、スキーリゾートを意識した富裕層をターゲットに、50平方メートルから75平方メートル、100平方メートル超のスウィートを準備。75平方メートルの客室には「暖炉」を配置し、テーマである「温かみ」を追求。また「ビューバス」で入浴中にも屋外の景勝も楽しめる作りに。
●レストランなどの施設は4ヵ所。オールディ・ダイニング(イタリアン専門コーナー付)、本格和食の専門店、個室主体の中華レストラン、ラウンジ、ナイトクラブなどを準備。
●スパ、温水プール、エステなども準備。長期滞在や四季を通じてのニーズに対応。


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