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「日本東京-中国吉林経済貿易交流会」を開催
2012-05-24 13:36:26   From:   コメント:0 クリック:

7分野を対象に企業交流会も開催 計19の投資プロジェクトで調印式




 


さる4月6日、都内ホテルニューオータニにおいて、中国吉林省人民政府の主催で「日本東京-中国吉林経済貿易交流会」が開催された(協力:日中東北開発協会、(一財)日中経済協会、日本国際貿易促進協会、後援:中国大使館、日本貿易振興機構、日中投資促進機構、(株)みずほフィナンシャルグループ、(株)東京三菱UFJ銀行、(株)三井住友銀行)。王 儒林吉林省長を団長とする訪日代表団一行118名を迎え、吉林省における最新投資環境の紹介、19件に及ぶ日中企業間の「合作合弁プロジェクトの調印式」が開かれたほか、「石油化学」「医療」「農産物加工」「機械製造」「自動車部品」「新材料」「紡績」の7分野について「企業交流会」も開催された。当日は中国大使館より程永華大使が出席、交流会開催にエールをおくったほか、日本側協力機関を代表して(一財)日中経済協会理事長で、日中東北開発協会の岡本巌副会長が登壇、挨拶した。また吉林省で活躍する日本企業を代表して住友商事(中国)有限公司長春分公司の横田博総経理が吉林省の魅力を紹介した。また「交流拡大、協力を深め、共に美しい未来を作りましょう」と題して、王省長の基調講演も行なわれた。 
 
 
12・5計画で進む各種インフラ整備 
エコ、ハイテク産業進出に熱い視線 
 
 吉林省政府主催による経済貿易交流会は、叢 紅霞副秘書長の司会で賑やかにスタートした。 
 同交流会に出席した来賓紹介に続き、後援機関を代表して中国駐日本国大使館より程 永華大使が登壇、交流会開催を祝うとともに、更なる日本企業の交流深化、拡大に向けてエールをおくった。 
 程大使は「吉林は中国東北地方の工業地帯の一つだ。インフラが整い、立地環境が良く、多くの日本企業が進出され発展されている。双方の貿易の成果は良好に発展を続けている」。 
 続けて「国際金融危機以降、北東アジア地域の各国は協力を強めたい、という意向、ニーズが高まっている。この地域の中心となる吉林は注目されている。09年8月、中国政府は『中国図門江地域協力開発計画要綱』を認可した。そして長春、吉林、図門江の開発区を作ることに提示した。これは中国の国境地帯、内陸部の開発計画の一環だが、吉林の経済・社会発展は次の発展段階を迎えた。そして日本との関係も新たな機会を切り開くものだ」と語る。 
 程大使は「現在、世界経済の情勢は非常に変わりやすい中、日中の経済貿易、特に投資協力というのは、急速な進歩を遂げてきた。今年に入り、1~2月の日本企業による対中投資額は13億6000万ドルで、前期比69%の伸びを見せた。近年来、非常に高い水準を維持している。多くの日本企業は転換期にある中国経済を注目しており、両国の関係は今後益々発展していくと思う」 
 「今回、王省長が日本の経済界に向けてこうした大きな経済交流会を開催した、ということは、吉林省がこれから日本と協力したいという願いの現われであり、パートナーシップ、そしてWINWINの関係発展に大きな意味を持つものだと確信している」と語り、同交流会の成功を祈念した。 
 程大使の挨拶に続き、日本側協力機関を代表して、(一財)日中経済協会理事長で、日中東北開発協会の岡本巌副会長が登壇、満席となった会場内に向けて挨拶した。 
 岡本理事長は「今回王省長は、友好県である宮城県への訪問、鳥取県での国際会議への参加、そして多くの日本企業との間で交流を深めるべく、総勢110名にのぼる要人方とともに日本を訪問された」「吉林省の皆さんは、日中東北開発協会の古くからの友人であり、昨年長春で開催された第11回の『日中経済協力会議』開催へのご協力など長年にわたる日本との経済交流の促進に向けたご尽力に改めて敬意を表したい」と語る。 
 また岡本理事長は「昨年からスタートした中国の第12次五ヵ年計画では、東北振興は中国の重要な地域発展計画のひとつとして位置づけられた。特に吉林省の長春をはじめとする『豆満江開発計画』は国家戦略として様々な取組みが行なわれている」 
 「また今年1月には『東北振興第12次五ヵ年計画』も発表され、重要な食糧基地として『現代農業の強化』、総合交通システムの整備、省エネ・環境保護などの主要方針が打ち出された」「こうした中、東北エリアでは交通インフラの整備が着々と進めるられている。大連~ハルピン間の高速鉄道が今年開通する運びで、今後益々人や物の動きが活発化し、経済開発が大きく進展する」と続けた。 
 そして岡本理事長は「吉林省は様々な産業分野でと中国内で確固たる地位を築いている。日本企業の進出意欲も旺盛であるほか、同省における対外輸送ルートの確立による貿易拡大が進展、昨年8月には、長春、コン春、ロシア・ザルビノ港、日本・新潟港を結ぶ『日本海横断貨物船航路』が就航。吉林省と新潟県は協力して事業を進めている」と近況を紹介した。 
 岡本理事長の挨拶が終ると、住友商事(中国)有限公司の長春分公司の横田博総経理が登壇、「吉林省の投資環境」をテーマに、魅力について紹介した。横田総経理は来賓各位に向けて感謝の言葉を述べると、日本企業から見た吉林省の投資環境・魅力について詳しく説明した。 
 横田総経理はまず住友商事における吉林省の重要性について紹介した。中国・国務院は03年にいわゆる「東北振興策」を発表、吉林省を含む東北地域の産業振興を、国営企業の改革、産業構造の改革という2つの面から実施してきた、といい、吉林省をはじめとする各省並びに市・県政府が次々に開発区を整備していった。09年8月、国務院は長春市、吉林市、図門江市を包含する「中国図門江地域協力開発計画」を承認、吉林省政府のこの地域に注いでいる。吉林省延辺市はロシア・北朝鮮経由で日本海まで15キロメートルに位置しており、吉林省ではこのルートを利用して人・貨物の輸送ルートの建設を推進、このルートが確立されることに日本側も期待していると説明した。 
 横田総経理は吉林省の主力産業についても触れ、自動車、鉄道車両の一大産業集積地であること、中国屈指の穀倉地帯であり、巨大な食品産業クラスター、森林資源クラスターが形成されていることを紹介、更なる発展に向け吉林省政府は外資導入に積極的であることなどにも触れ、非常にビジネスチャンスの多いエリアであると説明した。 
 その後、今回の主催側てある吉林省人民政府を代表して、王 儒林省長が登壇、交流会開催に向けて尽力した関係各位、そして来賓、参加者に向けて感謝の言葉を述べると、「交流拡大、協力を深め、共に美しい未来を作りましょう」と題する基調講演を行なった(別項参照)。 
 王省長の講演が終ると、壇上では計19件にのぼる投資合作プロジェクト調印式が開催された。 
 程大使、王省長をはじめとする来賓各位が見守る中、日本企業と吉林省の企業との間で投資契約の調印が行なわれたもので、自動車用ガラス生産や各種部品製造、環境技術移転や太陽光発電パネル関連部品の生産、医薬品生産など多岐にわたる内容で、4度にわたって催された調印式では日中の企業担当者が固く握手を交わす光景が散見された。 
 同貿易交流会では本会の終了に伴い、会場を移して「企業交流会」が開催された。今回、吉林省訪日代表団は吉林省をベースとするあえの企業集団が同行、交流会に臨んだもので、会場内は「石油化学」や「医療」「農産物加工」「機械製造」「自動車部品」「新材料」「紡績」の7分野に関して専用のテーブルを用意、各テーブルでは日中双方の企業担当者との間で意見交換や現在のビジネス環境、投資・貿易に向けた条件交渉などが活発に展開された。

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