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テーマは力強く大空に舞い上がるドラゴンをイメージ
2012-05-24 15:14:59   From:   コメント:0 クリック:

豊かな色彩と上質なファーの 温もりに満ちたコレクション







 

「2012-13 ROYAL CHIE COLLECTION」が4月12日帝国ホテルで華やかに開催された。コレクションテーマは「MOSAIQUE de CHIE Dragon」。「ロイヤル チエ」創立36周年を迎える今年の干支は辰。難を振り払い、エネルギッシュに大空へと舞い上がるカラフルなドラゴンに思いを馳せて名付けた。豊かな色彩と上質なファーの温もりに満たされたコレクションは、躍動感あふれる中にも普遍のエレガンスを漂わせていた。
 
【本文】
 テーマカラーは、生き生きと明るいエナジーを放つ「ショッキングピンク」。ロイヤル チエ グループ代表兼デザイナー、福岡商工会議所福岡アジアファッション拠点推進会議の今井千恵さんは「安らぎ・健康・幸福感を与えるといわれるピンク色のパワーで、皆様と共に日本が明るい未来へと向かうよう、願いを込めました」という。
 コレクションの核となるのは、今井千恵のアンデンティティともいえる代表作「モザイク・ドゥ・チエ」。最高品質のミンクをカラフルに染め上げ、卓越した技術によってモザイク状につなぎ合わせたファーアイテムの数々は心を浮き立たせる美しいから―ミックスと軽やかな着心地が特徴。
 「ロイヤル チエ」は、発展著しい中国への進出も果たした。2010年度から上海にオフィスを構え、2011年9月には中国・大連市で開催されたガールズ系コレクションの福岡版ともいえる第3回FACo(福岡アジアコレクション)に出展した。また、今年3月25日には福岡で開催された第4回FACoに出展した。
 FACo福岡ファッションは、アジアにおけるファッション産業の一大拠点を目指して設立された福岡商工会議所の下部組織「福岡アジアファッション拠点推進会議」主催による、福岡を代表するファッションイベント。産学官が連携して精力的な活動を展開している。特に昨年3月25日に開催された第4回コレクションには、地元・福岡メーカーの商品やデザイナー作品をはじめ、中国、台湾、タイなどのウェブ投票で選出された「カワイイ大使」が出演させ、大きな反響を呼んでいる。
 そこで今回のコレクションでは次世代にファッションの素晴らしさを継承するとともに、福岡ファッションを世界に広げることを目的としたFACoコレクション作品の一部も披露された。
 また、「ロイヤル チエ」は、3・11東日本大震災支援の一環として2011年度コレクションの収益の一部を、福岡県庁を通して被災地の一つである宮城県庁に届けた。この支援活動は、今後5年間にわたって継続していく方針だ。
 ファッションショーに先立って開かれたWWDJAPAN編集長の山室一幸氏とのトークショーで今井千恵さんは、コレクションの核となった「モザイク・ドゥ・チエ」について手間のかかる制作工程を細かく説明、「幻想的なドラゴンが大空に力強く舞い上がります。そのことに思いを馳せてテーマにしました。特に昨年は東日本大震災で大きな被害を受けましたが、早期に復興をさせようとの願いを込めて作品づくりを行ないました」と強調した。
 
カラー「ショッキングピンク」
安らぎ・健康・幸福を与えよう
 
 また、福岡アジアコレクションに力を入れていることについては「いま福岡が熱いです。福岡は東京を向いていません。アジアに向かって発信することに力を入れています。そこで中国や台湾のモデルやデザイナーたちとコレクションを行なう一方、中国大連でショーを行なってきました」と、いま最も「旬」な取り組みについて披露した。
 今回のコレクションについては「中盤でエレガントな中に若い人向けのコレクションを入れ、若い人を意識したショーにしました。今後も若いエネルギーを取り入れていきます。また、コレクション後半のメインは最高級の素材を使った作品をご披露します」と力強く語った。
 【ロイヤル チエ コレクション作品概要】
■伝統を継承した素材そのものを活かしたライン
 毛皮本来の特性ともいえる素材の放つ上質は質感を最大に活かしたライン。使われる素材は毛皮の最高峰と称されるロシアンセーブやリンクス、チンチラなど。身体だけでなく、心までもあたたかく包み込む、肌に触れるふんわりとした感触が大きな特徴。こうした毛皮の最大の特性を活かすため、ナチュラルカラーをベースに構築美を目指したデザインがポイント。素材は、毛足を楽しむロシアンセーブル、リンクス、チンチラ、ミンク、短毛でフラットなブロードテール類。カラーは、ナチュラルカラー。
■時代に即応したライト感あるポップ&キュートなライン
 「ロイヤル チエ」の永遠のテーマであるモザイク・ドゥ・チエや、本年度のテーマである「Dragon」はディリーウェアとして「On&Off」を楽しむライン。キッド類等のフラット素材や毛先をカットする刈毛加工が細やかなデザインを可能にし、さらには異素材や他素材を駆使することにより生まれる表面効果がポップ&キュートなワンランク上の遊び心を表現した。シルエットは、ショートからチュニックまでが中心で、日常着としての着心地をベースにさまざまなアイテムがラインアップ。
 素材は、斑紋を楽しむリピスキン、スリム感を生み出すキッド類、さらにミンク、フォックス、長短毛ラムには、毛皮を細長くカットしたフリンジやオーストリッチの羽、リボンテープ、長毛のフィンラクーン等を差し込んで、ふわっとしたスゥイング感を作り出し、空高く駆け上がるドラゴンの雄大さを表現した。
 カラーは、和らぎや安らぎ感のあるソフトタッチのピンク、ベージュ、ブルー系と、明日への希望や期待をいだかせる強烈なショッキング系のピンク、ブルー、ダークの2方向展開となっている。
■その他の特徴
 たっぷり大きめのドレープカラーはフードに、首周りのトップスを取り外すとプチケープとコートに、ウエストマークのベルトによってHからXラインに変身するシルエット等々、シーンによって2ウェイ、3ウェイを楽しめる作品群がある。

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