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「アジア・アントレプレナーシップ・アワード2012」
2012-06-04 15:51:51   From:   コメント:0 クリック:

さる5月9日(水曜)より、11日にかけて、千葉県柏市にある「柏の葉キャンパス」において、「アジア・アントレプレナーシップ・アワード(...






 

さる5月9日(水曜)より、11日にかけて、千葉県柏市にある「柏の葉キャンパス」において、「アジア・アントレプレナーシップ・アワード(AEA)2012」が開催された。アジアにおいて、「世界をイノベーションで変えたい」と思うテクノベンチャー企業、企業家を募り、プレゼンを審査、優勝を競うイベントで、第1回となる今回は、シンガポールの医療系ベンチャー「クリアブリッジ・バイオメディック社」に決定した。「クリアブリッジ社」は優勝賞金300万円と日本でのインキュベーション施設「東葛テクノプラザ」の3年間無料入居権、副賞らを手にしたもので、第2位(賞金150万円)はフィリピンの電子機器ベンチャー「ニュージェント・テクノロジー社」、3位(賞金50万円)は台湾のITベンチャーである「ワークロハス・テクノロジー」社が獲得した。主催側によると、今後毎年開催していく予定で、アジア各国・地域の大学関係者、インキュベータらで構成される「ノミネーション委員会」を通じて、来年参加予定のベンチャー選定が行なわれる運び。
(見出し)
次代を創造する企業をアジアから
「新産業創出都市」構想の一環で
(本文)
 「アジア・アントレプレナーシップ・アワード2012」を主催する一般社団法人 フューチャーデザインセンターの最高顧問、小宮山洋一氏は、5月10日に開かれた主催者挨拶の中で、「日本の起業活動は年々低下している」と苦言を呈した。
「イノベーション(革新)」による「新産業創造」は、新たな雇用はもとより社会の閉塞感打破や経済発展の促進、地域の活性化に向け重要な原動力になる動きの一つだ。すでに日本では多くの大学、国立・民間の研究機関らを中心として世界最先端の基礎研究、技術開発を推進しており、世界でもトップクラスの特許を申請、取得してきた。実際のところ、こうした「テクノロジー」を元にした「起業機会」は、他の国々とも比較してはるかに恵まれている、ともいわれている。ところが現実は、起業家たちによる「起業活動率」は年々低下傾向にあることも事実。そこで「日本国内にとどまらず」、「成長著しいアジア全体から」「起業家を呼び込む機会」を設けると同時に『アントレプレナーシップ(起業家精神)』を奨励し支える社会文化醸成を目指す試みが進められてきた。その一つが今回開催された「アジア・アントレプレナーシップ・アワード2012」で、今回、アジア各国・地域の大学関係者、インキュベータらで構成される「ノミネーション委員会」は、第一回のアワード開催に当たって18のベンチャー企業を選び出した。開催国である日本から5社、中国の2社を含む各企業は電子機器、IT、医療、教育、福祉、災害予測など多岐にわたるジャンルで「イノベーション」を起こそうと取り組むまだ若い企業ばかりだ。それぞれ1~2名の代表が日本を訪問、会場となった千葉県の「柏の葉キャンパス」で3日間過ごす。「柏の葉キャンパス」は東京大学や千葉大学、各種研究機関が集積、「新産業創出都市」として地域開発が進むエリアだ。11年12月には日本政府から「環境未来都市(全国で5ヵ所選定)」り一つに選ばれ、益々「イノベーション」推進への環境が整いつつあるところ。ノミネーションされたベンチャーは5月9日、オリエンテーションを受けると同時に、共催団体の機関、施設を見学。翌10日午後より本格的な活動に入った(午前中は駐日米国大使であるジョン・V・ルース氏の特別講演、キッコーマン株式会社の茂木友三郎氏による基調講演)。
 審査に先駆けて、アワードに参加するベンチャーは、推薦者らとともに「メンタリング・セッション」、本番前の予行演習を経験、プレゼンをブラッシュアップ。翌11日のセミファイナル、ファイナルへとコマを進める。セミファイナルからファイナルに進出できる企業は6社。この段階で5社参加していた日本企業、2社参加していた中国企業はそれぞれ涙を飲んだ。
(見出し)
千葉県の「新産業創造都市構想」と連動
アジアのベンチャー企業育成・誘致支援で
(本文)
 優勝したシンガポールの医療系ベンチャー「クリアブリッジ・バイオメディック社」は、シンガポール国立大学から派生した企業。同大学生物工学部の研究成果を元に、体内を循環する「がん細胞」を補足する「マイクロフルイディクス・チップ」を用いて、がんの診断、がん治療の進化に貢献すべく起業された、という。セミファイナルの通過順は堂々の2位で、審査員たちから高評価を獲得した。同社は優勝賞金300万円に加え、審査会場となったインキュベーション施設「東葛テクノプラザ」への、3年間無料入居権も同時に獲得した。隣接して東京大学生産技術本部があり、「人・技術」の交流は最適の環境だ。
 2位を獲得したフィリピンの電子機器ベンチャー「ニュージェント・テクノロジー社」は、「スマートデバイス」の研究開発、製造を行なっているベンチャー企業で、単なるデバイスの開発・製造に限らず、「スマートホーム」や「スマートオフィス」「スマートスクール」などシステム・社会制度へのテクノロジー浸透を視野にいれて企業活動を続けている。予選順位は6社中5位で、ファイナルプレゼンで大きく挽回した恰好。
 3位となった台湾のITベンチャーである「ワークロハス・テクノロジー」社は「ユーザーがあらゆるウェブページを恒久的保存できる」サービスを提供している企業。ソーシャル・キュレーション・サービスと名づけられた同ビジネスモデルは審査員たちにIT分野で新たな可能性を強く示した。セミファイナルでは最下位だった同社もやはりセミファイナル後にプレゼンを大きくブラッシュアップ、最終審査で大きく評価を好転させた。
 主催側によると、すでに2013年のノミネーションは始まっているとともいい、今後の動向が注目される。

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