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「中国浙江省『舟山群島新区』投資セミナー」を開催
2012-06-05 12:30:26   From:   コメント:0 クリック:

「杭州湾大橋」開通で、上海まて3時間圏内に 造船・機械製造・海運・観光が成長の鍵に


調印式も開催

毛 県長

王区長

周 市長
 


さる4月20日、都内ザ・プリンスパークタワー東京において、浙江省舟山市人民政府の主催並びに舟山市普陀区人民政府、岱山県人民政府の共催で「中国浙江省舟山群島新区投資セミナー」が開催された。中国唯一ともいえる島嶼で構成される舟山市は、2011年、中国政府より4番目となる国家クラスの「新区」として認可された。上海に隣接、浙江省寧波市と大橋で結ばれた「舟山市」では現在、舟山群島新区を「中国最大の国際物流基地」「最大の深水造船基地」「最大の事由貿易基地」とすべく、各種施策を進めている。セミナー当日は70名を越える投資家、企業担当者らか出席、上海市の「浦東新区」、天津市の「濱江新区」、重慶市の「両江新区」に続く、第4の「新区」戦略に熱心に耳を傾けた。同セミナーで投資・合作など計4件の「プロジェクト調印式」も催され、書類交換後、代表者間で堅い握手が交わされた。
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「海洋」をコア事業に、次の成長目指す
1400の島々で創り出す産業クラスター
(本文)
 舟山市人民政府による投資セミナーがスタートすると来賓各位の紹介、「舟山新区」紹介のDVD上映を経て、主催側を代表して舟山市人民政府の周 国輝市長が登壇、歓迎の挨拶と当時どもに舟山市並びに「『舟山群島新区』の投資環境について」と題して基調となる講演を行なった(別項参照)。周市長は来賓各位、そして満席となった会場内に向けて感謝の言葉を述べると、「今年は中日間において『国交正常化40周年記念』という特別な年。その年に私どもが皆さんとこの東京で一同に介し、浙江省の『船山群島新区』について紹介できる機会を設けられて大変喜ばしく思っている」と語った。続けて周市長は「訪日に当たり、我々は東京で開催された『SEA JAPAN 2012』展へも訪ねた。ご存知の通り、私ども舟山は、中国でも唯一とも言える『列島で構成された市』であり、その将来の姿として『海』を基礎した経済、社会発展を目指している」と語り、「舟山群島新区」に冠する戦略を語った(別項参照)。
 周市長からの挨拶兼基調講演が終了すると、来賓を代表して、中国駐日本国大使館の呂 克倹公使が登壇、満席となった会場内に向かって挨拶した。呂公使は来賓各位に感謝の言葉を伝えると、続けて「舟山市における改革開放は中国においてもよく進んでいる。経済の発展に伴い、日本、日系企業のと交流も益々発展し緊密なものとなっている」と語る。呂公使は「昨年の6月、中国国務院は『舟山群島新区』建設について正式に認めた。これは今後の浙江省の発展、舟山の発展、ひいては中日両国の経済発展に大きく貢献していく、非常に新しい領域でのビジネスチャンスになる、と期待されている」と語る。そして「今回のセミナーを通じて、相互理解がより深まり、合作が一層進み、見出されたビジネスチャンスを通じて中日双方の戦略的互恵関係ががより大きく成長していくことを願っている」と続けた。
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(本文)
 続いて、舟山市普陀区の王 飛躍区長、そして同市岱山県の毛 江平県長がそれぞれ登壇、王区長からは普陀区の「船舶産業」について、また毛県長から岱山県の「臨港産業」についてそれぞれ近況が紹介された。
 王区長によると、船山市普陀区の「普陀」という名前は仏教の経典の一つに記された言葉で「美しい小さな白い花」という意味。1400余りに及ぶ「舟山群島」のうち、455あまりが「普陀区」の管轄で、このうち人が住んでいる島は32ヵ所、対象面積は6728平方キロメートルで陸地の面積は458平方キロメートルにとどまる。人口は約32万人で、2011年時点の一人当たりのGDPは1万2000ドルを超えた。先ごろ開通した「舟山連島大橋」を通じて、上海、杭州までは3時間、寧波までは90分で行き来できるようになった。すでに長江流域、沿海の各港との間に航路が設けられ、日本や、東南アジアの各国との間でも定期航路が設けられている。域内には水深12~20メートルの海岸線が44キロメートル続き、1万DWT以上の埠頭は20ヵ所、30トン級のバースも3ヵ所整備されている。
 また普陀区は海洋資源が豊かなことでも知られ、目前に世界4大漁場の一つが広がっている。また、中国の「国家5A級」観光名所が多数あることでも知られているという。王区長は講演の中で、「11年時点の船舶工業の生産額は37・56億ドル」と紹介、船舶ドックの総量が240万積載トンを越えていること、船をくみ上げる「舟台」の容量も34万トンを越えたことを説明、年間の造船能力は350万積載トン、年間の修繕能力も年間で4500万積載トンに増加したと説明した。普陀区では現在「六横小郭臨港産業基地」をはじめ、東白蓮港近郊での「産業島投資誘致」計画、「六横小湖船舶部品製造団地」「天茅北部工業区」計画などが進んでいると説明した。 
 一方、舟山市岱山県は「舟山群島新区」の中部に位置する自治体で、379余りの島々で構成されている。総面積は5242平方キロメートルで舟山市内で2番目に大きな自治体だという。現在20万人の人々がここで暮しているという。
 2010年における同県の地域生産額は154億元で、年率16・4%の伸びとなった。
 岱山の特徴は、域内における水上輸送の要衝である点。このほか、長江デルタの最前線にある岱山は立地環境に恵まれていること。また国際貿易港として名高い「羊山港」に最も近い海洋経済基地になることなどビジネス上の利点は多い。また「深水港」に適した場所が県内に多数存在している点などが紹介された。また域内には島と島を結ぶ新橋建設や鉄道敷設プロジェクト、そして島々にまたがる大規模な干拓事業などもあるといい、正に「第2のシンガポール」とも呼べる様々な計画が動き出していると説明、投資の受け皿として「岱山経済開発区」内で様々な専用パーク作りが進んでいることも紹介した。
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常石造船が進める「次代の造船業」
専門学校通じ、船作り、人作りも進展
(本文) 
 続いて舟山市に進出した日系企業を代表して、常石集団(舟山)造船有限公司の佐藤俊夫総経理が登壇、舟山でのビジネス環境について説明した。佐藤総経理によると、常石造船は03年3月、船員たちが生活する船の「居住ブロック」生産を担う「常石集団(舟山)船業発展有限会社」を設立、同年9月に初出荷を果した後、順調に事業を拡大していった。その年の12月には「常石集団(舟山)大型船体有限会社」を設立、翌04年9月に初出荷を果した。そして中国政府からの認可を受けて、07年10月に二つの会社を統合、新たに「常石集団(舟山)造船有限公司」として再スタートを切ったという。創業当初の07年は1隻だった船舶は、08年には14隻に増加。以来、09年18隻、10年20隻、11年21隻と船舶出荷を拡大してきている。
 2013年で舟山市進出10周年を迎える常石集団では、順調に事業拡大してきた大きな要因として、舟山市をはじめとする各人民政府からの絶大な支援、サポートがあったと紹介、こころからの感謝を伝えると同時に、「舟山群島新区」として今後更なる発展が期待される地域であることから、更なる日系企業の進出が必要とも指摘した。
 その後、会場内では「プロジェクト調印式」へと移行、「バラスト水処理投資プロジェクト」「船用ディーゼルエンジン軸部品投資プロジェクト」「燻製イカ巻販売合作プロジェクト」「日本委託投資誘致合作プロジェクト」の4件に関して、調印式が行なわれた。
 
※基調講演
「舟山市および『舟山群島新区』の投資環境について」
舟山市人民政府
市長 周 国輝氏
(本文)
 舟山市は中国で最大規模となる海岸線を持つ地方都市であり、その後背地には、中国経済を牽引している長江デルタ地帯と隣り合っており、中国東部の「黄金海岸線」と、「長江ゴールデン航路」の境に位置しており、長江流域から世界で出て行くための主要な海上の玄関として、また長江デルタ経済圏において重要な役割を担っている。舟山から北東アジア、西太平洋側の重要な港である韓国・プサン、日本・長崎、台湾・高雄、そして香港まで、いずれも500海里あまりの距離であり、扇状の海運ネットワークを構築している。
 市の面積は1440平方キロメートル。約1390に上る島々によって形成されており、海域面積も含めると、市の面積は11万平方キロメートル以上となる。常住人口は113万7000人を数える。
 舟山市の歴史は古く、著名人を数多く排出してきた。また景観も風光明媚で、「港・景観・漁業」という資源はとりわけ恵まれていることから、「海天佛国、漁都港城」とも呼ばれている。市全体では水深15メートル以上の海岸線は200キロメートル強に及び、「全天航行が可能な」水深メートル以上の「深水航路」を持っていることから、港湾整備に関して最上の立地環境を備えている場所のひとつとなっている。
  舟山市には景勝地が数多くあると紹介したが、中でも国内外でもよく知られている国家級景勝地として「普陀山」そして「チャン泗列島」がある。また、舟山市には中国最大の漁場があることから「世界の3大漁港」と呼ばれる「沈家門漁港」があるほか、「中国の海鮮の都」とも呼ばれている。
 舟山市は、皆さんが生活されている日本と同様に、長い期間「海」を頼りに繁栄してきた。中国が改革開放を実施してから30数年以上が経過し、我々は「海」という特色という強みを十分に活かし「海洋開発」を中心とした産業振興を進めてきた。市全体で臨海工業、港湾物流、そして海洋観光などを柱とする海洋経済体制を確立し、中国における重要な船舶工業基地として、また長江デルタ地帯における重要な貨物集散地として重要な役割を果している。中でも船舶、海洋構造物を中心とした海洋産業に関しては順調に発展しつつある。今日、一定規模以上の船舶製造・修理能力を有する「船舶関連企業」は90数社も舟山で事業を行なっており、船舶の設計・造船・メンテナンス、あるいは船舶関連機器・設備の制作、商品取引までが一体化した産業群が形成されている。舟山市全体の造船能力は今日、1000万トン積載重量に達している。新たな船舶建造に向けて研究開発も益々盛んであるほか、動力装置などの主機の製造、甲板用の各種機械類などの補機類の制作、船舶用配電盤や配電箱、操舵室などで用いられる各種コントロールパネルの製造や船舶用錨鎖、各種艤装品の供給などなどその数は100種以上に関わっている。「船舶工業関連」全体の生産総売上高は2011年時点で666億4000万人民元。そして船山市全域における「海洋経済」関連の総生産額は同じく1758億人民元に達している。 
 2011年の舟山市の主要経済指標のうち、市全体のGDPは765億人民元に達した。同じく一人当たりの生産価値は1万493米ドルと1万ドルの大台を超え、浙江省内においては第3位となる高いGDPをあげた。
(見出し)
中国第4の「新区」作りがスタート
「海洋経済」に主軸を置いた新戦略
(本文)
 現在、舟山市は新たな発展に向けたスタートラインに立っている。
 209年12月、浙江省寧波市と舟山市の洋上を結ぶ「杭州湾跨海大橋」が開通し、舟山市は上海、杭州まで、島の時代、船で結ばれる時代から「橋で渡る時代」へと移行、「3時間経済圏」に入った。
 我々は「海」を成長の核に据えた「大洋経済」の発展を目指している。
 昨年6月、中国国務院は、正式に浙江省「舟山群島新区」を設立することを許可した。「舟山群島新区」の発展は決して動かすことのできないものとなり、新しい新区の時代に入った。
 新区の範囲は舟山市の行政区分と一致している。これは上海市の「浦東新区」、天津市の「濱江新区」、そして重慶市の「両江新区」に続く、第4の「新区」建設であり、その目的としては「浙江省における海洋経済発展のための先導区」、「中国の海洋総合開発実験区」、そして「長江デルタ地区の経済発展の重要な極」の一つとして役割を担う。中央政府は「船山群島新区」に対して大変期待されており、温家宝総理をはじめ、多くの要人方が舟山市を視察されると同時に期待の言葉を寄せられた。
 中国政府は「舟山群島新区」の将来とその発展に関して、5つの「発展目標」「3プラス五」の目標を掲げている。
3つの目標というのは、「浙江省海洋経済発展先導区」とすること、「中国海洋総合開発試験区」とすること、「長江デルタ地区の経済発展の重要な成長の極」とすることの3点。そして「中国の大口商品の貯蔵と運輸、中継、加工、取引のセンター」、「中国東部地区の重要な海上の開放門戸」、そして「中国の重要な現代海洋産業基地」「中国の海洋海島総合保護開発のモデル区」「中国の陸海統合発展先行区」を確立していくという目標が掲げられている。
 改革開放から30年強が過ぎ、今中国は4度目となる「成長の10年」を迎えている。中国の著名なシンクタンクによる分析では、引き続き環太平洋圏が成長の一極として、活発な経済活動が続くと指摘していた。
 今、舟山は更なる成長に向け、大きなビジネスチャンスに面している。
 舟山と日本は一衣帯水の間柄であり、97年には日本の宮城県気仙沼市と「友好都市」を結んだ。気仙沼市は昨年発生した東日本大震災の時、大きな被害を受けられた。舟山市の市民として大変心配し、支援させていだたいた。
 近年、日本との経済往来は一層活発になっている。日本の造船各社、総合商社など多くの日系企業がすでに舟山に投資されており、船舶、 港湾、水産加工など30以上の大型プロジェクトが進められてきた。その投資総額は5億4000万ドルを越える。
 2011年、舟山と日本の貿易総額は17億1700万ドルに達した。前期比35・1%増加したもので、舟山にとってはEUを除いて最大の貿易相手国となっている。
 本日の投資セミナーは、互いに協力し、共に発展するプラットフォーム構築、相互交流増進の機会だと思う。
 私は今回、日本船舶協会ゆ日本水産協会、多くの企業の方々とお会いし、「舟山群島新区」のお話をさせていただいた。皆さんは口をそろえて「新区の成長は中国のみならず、日本の発展にとっても大きなチャンスだ」と賞賛された。
 我々各界の方々とこの機会を共有し、より多くの日本企業、国内外の取引相手の皆さんと、「新区」建設をはじめ、より広範な領域でWINWINの関係を構築していきたいと願っている。

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