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TPPテーマ研究シンポジウム
2014-02-19 17:27:42   From:日中新聞   コメント:0 クリック:

特別研究シンポジウム会場日中韓の研究者が課題議論 北東アジア外交の未来は?  さる2月7日、都内四谷にある桜美林大学四谷キャンパス


特別研究シンポジウム会場  
 
日中韓の研究者が課題議論  
北東アジア外交の未来は?  
 
 さる2月7日、都内四谷にある桜美林大学四谷キャンパス内において、国際アジア共同体学会の主催で2014年第1回特別研究シンポジウムを開催した(共催:桜美林大学北東アジア総合研究所/日本ビジネスインテリジェンス協会/北東アジア研究交流ネットワーク)。  
 今回はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)並びにRCEP(東アジア地域包括的経済連携)を中心に「TPP、RCEPと東アジア外交の針路」と題して基調報告、パネルディスカッションが行なわれたもの。当日は国際アジア共同体学会の平川均理事長(名古屋大学名誉教授)の挨拶に続いて、桜美林大学北東アジア総合研究所顧問である谷口誠氏、立教大学経済学部の郭洋春教授、農林中金総合研究所の石田信隆理事研究員、浜田和幸参議院議員が基調報告を行ったほか、パネル討論では日本ビジネスインテリジェンス協会の中川十郎会長、富山大学教授でワンアジア財団講座責任者である星野富一氏の共同司会の下、朝日新聞経済記者である藤田知也氏、アジア太平洋資料センター事務局長である内田聖子氏、富山大学経済学部の王 大鵬教授が意見を交わした。シンポの終りにあたって登壇した同学会の進藤榮一会長は「外交の歴史は、人々に交渉過程を伝え、外交の中身を豊かにするもの。TPPの秘密交渉は歴史に逆行する」「ASEAN首脳が立ち上げ式を行なったRCEPには東アジア共同体の基礎的な枠組みがある」と語った。  
     ◆◆  
 国際アジア共同体学会主催による2014年第1回特別研究シンポジウムは、南京師範大学の林敏潔特任教授の司会の下、まず主催側を代表して名古屋大学名誉教授で同学会理事長である平川均氏の挨拶から始まった。  
 平川理事長は「戦後、作られていった構造が今、大きく変わりつつある。その中の一つがおそらくTPPだろう」「TPPは単なる経済の問題を越え、アジアの将来の姿という課題も含め議論しなければならない課題」「講演いただく4名は先端でご意見を発表してきた。その4名から話を聞ける機会を設けることができ、深く感謝している」と続けた。  
 基調講演は、桜美林大学北東アジア総合研究所顧問である谷口誠氏より「TPPと日本外交の行方」と題した講演が行なわれたほか、立教大学経済学部の郭洋春教授からは「米韓FTA(自由貿易協定)からみたTPPの本質」、農林中金総合研究所の石田信隆理事研究員からは「TPPから見た日中韓FTAとRCEPへの道」、浜田和幸参議院議員からは「国会の現場から見たTPPとアジア外交」と題した講演が行なわれた。  
 谷口顧問はオバマ米大統領のアジア戦略に触れながら「米国が目指すTPP構想」について紹介。また郭教授は米韓FTAにおけるISD条項やスナップバック条項など「問題条項」を紹介。FTA発効後に起きた「出来事」を掲げてTPPへの教訓として整理した。また石田研究員は特に日本の農林水産業に主体をおいたTPP、RCEPとの関係について詳しく説明したほか、浜田議員は「TPPの交渉過程が秘密過ぎて、『委員会の設置』もできない」「日本が得意とした官民一体化型の調整ができない」と語った。  
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 途中休憩を挟んでスタートしたパネル討論では、日本ビジネスインテリジェンス協会の中川十郎会長、富山大学教授でワンアジア財団講座責任者である星野富一氏による共同司会の下、朝日新聞経済記者である藤田知也氏から「メディアから見たTPP交渉とその行方」、アジア太平洋資料センター事務局長である内田聖子氏からは「TPP交渉の現場から」、富山大学経済学部の王大鵬教授からは「中国から見たTPPとRCEP」と題した報告が行なわれ意見交換が続いた。  
 藤田記者は今年1月15日から朝日新聞に短期連載された「TPP最終防衛①~④」を元に説明したほか、内田氏は日本がTPP交渉への参加表明した後の交渉現場に欠かさず出席。その際に自身の眼で見た現実が説明された。  
 また王教授は「中国は基本的にTPPを通商戦略上の潜在的な脅威と捉えている」「先進国による有利なルール作り」と指摘。中国にとって魅力が低いことを改めて伝えた。  

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