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上野に桜が舞い、墨の香りが饗宴 揮毫会で中日書法家が60作品完成
2014-04-19 14:48:48   From:   コメント:0 クリック:

劉洪友来日書道教育25周年記念・第37回国際書法芸術展





 書道家・劉洪友氏が来日し、書道教育を始めてから25年の歳月が流れた。これを記念して国際書法芸術協会は4月1日から6日まで上野公園・東京都美術館で「2014年国際書法芸術展」を開催した。また、4月2日12時から上野精養軒で「劉洪友来日書道教育25周年記念・第37回国際書法芸術展」を盛大に開催した。特にこの催しには300人近くの生徒・友人・知人・関係者が出席、授賞式、祝賀会、交流会・揮毫会が開催され、華やいだ雰囲気に包まれた。なお、これらの展示会・祝賀会は、中国大使館、NPO法人日中文化交流促進会、社団法人日中友好協会、全日本華人書法家協会などが後援した。

 「劉洪友来日書道教育25周年記念・第37回国際書法芸術展」が開催された4月2日は上野公園の桜が満開となり、劉洪友氏の来日書道教育25周年記念行事を祝賀するに相応しい舞台となった。挨拶に立った劉洪友氏は「日本一の桜の園・上野公園では桜舞い、墨の香りが饗宴する感動的な日となった。この華やかな季節に大勢の応援者が来場されたことに感謝したい」と述べた。

 また、劉氏は「来日してから25年の歳月が流れたが、この間、友人・知人・恩人・同僚・協会幹部・家族からの応援に感謝している。特に今回に催しに際して中国・上海、蘇州、無錫、南京から4団体48人が来日した。こうした故郷の仲間・家族にも感謝したい」

 「さらに私の妻は私の芸術活動に対して片時も離れず支えてくれた。二人の娘を幼い頃から今日まで育て、私の芸術活動に惜しみない力を注いでくれた。妻がいなければ難しい活動だった。したがってその妻の支援に感謝したい」と述べた。

 さらに劉氏はこの25周年は終点ではなくスタートであると強調するとともに「今後の皆様のご支援・ご鞭撻をお願いしたい」と今後の関係者の支援を要請した。

 来賓を代表して挨拶した中国大使館総領事の劉亜明氏は、「劉洪友氏の今後活動がますます拡大することに大きな意義がある」と述べるとともに、「孔子は3000人の弟子の中で72人の賢者を輩出した。劉先生は3000人の弟子、72人に賢者と言わず、多くの賢者を育ててほしい」

 「私自身も書道が好きで、今回の展示会には劉先生の弟子として自身の作品を出品した。今後も劉先生は多くの芸術賢者、日本の書法家を育てていってほしい。最近の日中関係は難しい時期を迎えているが、劉先生のもとから72人を超える多くの日中の懸け橋が巣立ってくれればうれしい」と述べた。

 この後、日中の友人・知人の来賓挨拶に続いて劉氏に花束、雅印、さらに特注の筆(蘇州三洋筆荘)などが贈られた。祝賀会では中国女性歌手の喬鳳雅さんが美声を披露して華やいだ雰囲気に包まれた。最後に劉氏はこの祝賀会が滞りなく行われたことに感謝の意を表するとともに今秋に予定している中国国立南京芸術学院日本校オープンについて説明、開校に対する協力を要請した。なお、午後3時から揮毫会が開催され、一時間半ほどで日中の書法家が約60作品を完成させた。

 

「妻の惜しみない支援があった」

日中の架け橋の輩出に大きな期待

 

  劉洪友氏は1961年10月、江蘇省南京市生まれの在日華人書道篆刻家。現在、中国書法学院院長、NPO法人日中文化交流促進会理事長、全日本華人書法家協会主席。全日本華人連合会福会長、人民中国書画院副院長兼執行秘書長、南京芸術学院日本分校校長、上海大学文学院兼職教授を務める。

 章炳文、韓天衡に師事し、書道と篆刻を得意とする。25年間、ひたすら書道指導に励み、自ら編集・発行した月刊『温故』は計228巻に上る。日本の角川学芸出版社から出版された『四字熟語で書く中国名碑名帖選』は全13巻になる。

 1988年の来日以来、書道創作から書道教育、中日交流、社会活動に至る二十数年間の活動は中日各界から高い支持を得ている。

 書道篆刻作品は東京都美術館等国内外の一流美術館に収蔵されている。また、劉氏は『中国著名人物辞海・中国芸術家名人録』、日本の『墨芸年鑑・書道年鑑』等に掲載されている。

 中国大使館、華僑会及び海部俊樹元首相の委託で胡錦濤前国家主席、温家宝前国務院総理、賣慶林前全国政治協商会議主席、江澤民元国家主席など中国の歴代国家指導者に篆刻印章を贈呈している。

 

 

写真

左から夫人の羅華さん、劉洪友氏、長女の劉一竹さん

呉民生氏が劉洪友氏に漢詩を贈った

国際書法芸術展授賞式


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