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日中韓の若手アーティストが集結 日中友好会館で美術展を開催
2014-12-26 15:54:48   From:   コメント:0 クリック:

東アジア現代画研究会 主催



「LIU(流)」-絵画・国境・文化・伝統を越えて

 

 1212日から19日にかけて、都内文京区にある公益財団法人 日中友好会館・美術館において、東アジア現代画研究会の主催で、日本、中国、韓国の若手アーティストたちにる美術交流イベント「LIU(流)-日本・中国・韓国の絵画・国境・文化・伝統を越えて-」展が開催された(協力:(公財)日中友好会館、学術顧問:炎黄芸術館、キュレーション:沓名美和)。日中韓3ヵ国の若手アーティストたちが一堂に会しての美術展覧会とワークショップ。2009年の初開催以来、これまで通算4回、テーマを決めて開催してきたイベントで、5回目となった今年は、特に「日中」2ヵ国をメインに、日中韓それぞれの「芸術の考え方」「共通点」「新たな取り組み」についてなど話し合われた。開幕初日の1212日にはオープニングセレモニー並びに出展作家らによるワークショップが開かれた。

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(見出し)

日中韓の若手芸術家14名が集結

近代化とともに「東洋画」が変化

(本文)

 「流(LIU)展」は2009年にスタートした、日中韓の若手アーティストらによる美術交流イベント。各国の「日本画」「韓国画」「中国画」という分野の領域で、展覧会とワークショップを毎年1回、計4回開催してきた。

 日本では「日本画」、韓国では「東洋画」、中国からは「中国画」というこれらの分野は、東洋絵画(水墨画)の基盤を持ちながらそれぞれの国ごとに独自の変化をし、互いの国の文化背景の下に新しく出来上がってきた絵画領域といえる。近代から現代に至るまで、同じ基盤を元に使われる画材や技術など、少しずつ異なった、独自の特色を発展させてきた。

 「流展」では、第1回、第2回を「日韓展」として、日本画の画材、東洋画を一緒に展示するワークショップを開催。

 、続く第3回の展覧会では中国の作家が参加。日中韓の展覧会としてその国ごとに日本画、東洋画、中国画がどのように成立し、現在どのような方向に向いているかなどを討論する討論会も開かれた。

 今回は「日中」をメインに展覧会、そしてシンポジウム、討論会を行い、日中韓のそれぞれの「芸術の考え方」や「共通点」「新しい取組み」などを通じて活発な交流、討論を目指す、という。

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 開幕初日の1212日、公益財団法人日中友好会館・美術館場内においてオープニングセレモニーが開かれた。会の冒頭、会場を提供した日中友好会館の江田五月会長が同展開催に祝意を寄せた。江田会長は「日中韓、この3ヵ国は本当に一体といってよい関係にある、と感じている。こうして美術展を、若い皆さんが一緒に頑張っていることは、大変喜ばしい」と語ると「今後もこうした文化交流を通じて一体感を強めていって欲しい」と語りかけた。

 続いて今回の「LIU展」への出展者14名が紹介された。中国から6名、日本から7名、そして韓国から1名の若手アーティストが参加した「LIU展」は、絵画あり、インスタレーションあり、水墨画調の意欲作ありとバラエティに富む内容。

 その後、日中友好会館文化事業部を代表して石永菁さん、芸術顧問、協力団体でもある北京市炎黄美術館芸術基金の梁纓会長、東京藝術大学美術学絵画科日本画教授である斉藤典彦氏が月々とマイク前にたち、「LIU展」開催をおおいに祝った。その後、同展開催を支援してきた麻生和子氏のメッセージ代読を経て、オープニングイベントは終了、その後、時を置かず、同じ会場内で討論会へ移行した。

 討論会では、今展で作品を出展した日中韓の芸術家14名が全員参加。冒頭、日本の作家から問題提起として「日本画という呼び方は明治以降から。西洋画との比較の影響が大きい」「日本画の自由度は高い」という意見を受けて、「いや、日本画の制約は大きい」の指摘や、中国の作家から「中国では今日、中国画という呼称より、画材に起因する『水墨画』という呼び方のほうが普及している」。また「韓国で日本画を学んだ経験がある。水墨画という共通のプラットフォームの影響か、違和感はなかった」「日本で日本画を学んだ後、中国で水墨画を学んだが、その違いは大きい」といった意見などが出、熱心な意見交換が続いた。

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