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東日本大震災から観光・経済復興支援イベント
2012-07-26 17:29:38   From:人民日報海外版.日中新聞日本語版520号   コメント:0 クリック:

 7月16日午後6時から川口総合文化センターリリア・メインホールで「謝謝!愛と行動で美しい日本と中国の明日を」が開催された。このイベ...




 7月16日午後6時から川口総合文化センターリリア・メインホールで「謝謝!愛と行動で美しい日本と中国の明日を」が開催された。このイベントは外務省2012「日中国民交流友好年」認定事業であり、日中国交正常化40周年記念・東日本大震災からの観光・経済復興支援」を目的としたもの。NPO法人世界芸術文化振興協会、中国国際航空公司、JR東日本が協賛し、中国文化芸術センター㈱、㈱インタークロス・コミュニケーション、日本イベントネットワーク協会が制作。中国大使館、外務省、観光庁、日本旅行業協会、日本新華僑華人会、その他多数の中国メディアなどが協力した。

著名アーティスト「夢の饗宴」
日中友好の歴史を子々孫々まで


 このイベントの司会進行を務めたのは同イベントの実行委員会委員長の程波氏と馬場雪絵さん。コンサートに先立って挨拶に立った中国大使館文化処の何静文化参事官は「3月11日の東日本大震災で被災された皆様にお見舞い申し上げる。中国と日本は一衣帯水の隣国同士。中国四川大震災、さらに東日本大震災では互いに助け合い、支え合い、世々代々の友情の歴史の1ページを作った」
 「中国と日本は文化で深い友情が結ばれ、今年は中日国交正常化40周年記念、国民交流友好年という記念すべに年。このイベントは日本の一日も早い復興を大きく支援するものと確信している。中日相互理解・文化交流に大きな役割を果たすものと信じている。同時に日本が災害から一日も早く復興することを願っている」と述べた。
 次いで衆議院議員・東日本大震災復興特別委員長の古賀一成氏は「3・11東日本大震災で中国の皆様から多大なご支援をいただいたことに感謝している。被災地には瓦礫が残り、仮設住宅での生活が続いているが、大震災の折には16ヵ国の皆様から温かいご支援いただいた。とりわけ中国の皆様のご支援には深く御礼を申し上げたい」
 「映画『暖流』を観ると日中戦争の時も日中の人々の間に温かい交流があったことが解る。日中といっても人間同士、また引越しのできない両国の友情は2000年前から続いている。その中でとりわけ大震災の時のご支援には感謝申し上げたい。日本も早く元気を取り戻すように努力したい」と感謝の言葉を述べた。
 また、前経済産業大臣・前国土交通大臣であり、現在衆議院憲法審査会会長の大畠章宏氏は「昨年の東日本大震災は大変な国難だった。中国の皆様にはその被災地を励まして、ご支援していただいた。特に中国からは大量のガソリンをご支援いただいた。タンカー一隻を広島港に回していただいた。ガソリン不足で大変だっただけに、あの時のご支援は大変ありがたかった」
 「そして今回また日中国交正常化40周年記念、東日本大震災からの復興を応援しようとチャリティーコンサートを開いてくださった。日本と中国の間には様々な課題があるが、知恵を振り絞って友好の絆を深めていき、子々孫々の代まで日中の大きな道を歩めるよう努力していくことが重要だと考えている」と述べた。
 この後、プリンセス天功が祝辞を述べ、祝電が披露された後、5歳の少年がギ―タ―で日本の名曲「さくらさくら」を演奏、コンサートの幕を開いた。まず、東京学芸大でオペラを学ぶ孟繁潔さんが『春のバラ』と『千の風』を披露した後、中国国家話劇院一級俳優の唐国強氏がステージに登場し、挨拶した。唐氏はこれまでテレビドラマの宣伝などで2回来日した経験がある。15、16年の間に、16人の皇帝の役をやり、20回も毛沢東の役をやったという。
 さらに今後も毛沢東の役で映画に出演する予定があることを紹介し、テレビドラマで演じた「三国志演義」の一場面――劉備が諸葛亮を迎え入れるために三度訪ねた「三顧の礼」で、諸葛亮が劉備を待たせた非礼にと「天下三分の計」を唱えた。この時の台詞「隆中対」を披露した。また、三国志演義の主題曲を朗々とした声で歌い、会場から盛んな拍手を浴びた。
 
被災地の1日も早い復興を願う
芸術・文化は友好促進の原動力

 
 この後、演歌歌手の「玉ちゃん」が2曲を披露した後、中国国家話劇院の著名女優の陶樹虹さんが歌と京劇の一場面を披露した。また、程波氏は『北国の春』を日中両国語で歌った後、今回のコンサートは東日本大震災で被災した人のために何かできないかということで計画したことを語り、さらに程氏の弟の二胡奏者・程農化氏が最近他界したことを紹介し、農化氏の遺志を継いで二胡奏者を目指すという次男の程嘉音氏が『会いたい』という曲を演奏した。
 また、馬頭琴奏者のイラナがNHKスペシャル番組大名曲の『偉大なる旅人――鄭和』、BSフジ・テーマ曲でイラナ自身が作曲した『グレート・キャラパン・父の大地』を情感豊かに演奏した。さらに中国国家話劇院院長の周志強氏が詩を朗読した。周氏は37回も来日し、「今後も本格的な中日友好のために頑張りたい」と決意を述べた。
 このほか在日著名歌手の任雁さん、オルリコさん、スパリゾートハワイアンダンシングガチームらが歌や踊りを明るく披露して会場を華やかなムードに包んだ。特にダンシングチームの拠点のあるいわき市は、かつては炭鉱の街として栄えたが、廃坑で衰退を経験している。しかし、当時のダンシングチームは笑顔で街を復興させてきた。そしていわき市は再び東日本大震災で甚大な被害を受けた。
 そこでダンシングチームは、廃坑からの復興に立ち上がった末裔であるとの誇りを胸に再び笑顔で立ち上がった。東日本大震災でスパリゾートも被害を受け、ダンシングチームは休業を余儀なくされた。そこでかつての美しい街に元気を取り戻そうと、笑顔と躍りで全国キャラバンを展開した。その数147公演にも上ったという。この日もステージはダンシングチームの笑顔と踊りで華やかに彩られ、イベントを大きく盛り上げた。
 このほか手に汗を握るような雑技も披露された。1輪車に乗って頭に食器を投げ入れていく雑技を披露した女性は幾度となく失敗した。しかし、成功するまで何度もチャレンジした。「どんなことがあっても諦めない」――そんな強い心がひしひしと観客に伝わってきた。フィナーレは在日著名歌手の生志恒さんが中心となって出演者全員で「明天在?之間」を歌って、感動のイベントの幕を閉じた。
 


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