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日中友好会館で「日中国交正常化40周年記念写真展」を開催
2012-07-26 17:33:53   From:人民日報海外版.日中新聞日本語版520号   コメント:0 クリック:

 さる6月25日から13日まで「中国」を知る・体験する大型交流イベント「感知中国-日本行2012」が開催された。東京都内各所において同...




 さる6月25日から13日まで「中国」を知る・体験する大型交流イベント「感知中国-日本行2012」が開催された。東京都内各所において同時平行で様々な関連イベントが開催されたもので、都内文京区にある日中友好会館・美術館では7月5日から13日まで「美しい中国・美しい日本 日中国交正常化40周年記念写真展」が開催された(中国国務院新新聞弁公室、中国駐日本国大使館、後援:中国外交部、日本国外務省、企画:中国外文局、運営:人民中国雑誌社、人民画報社)。「感知中国-日本行」では、日中国交正常化40周年を記念して「美しい中国 美しい日本」と題された記念写真集を刊行した。国交正常化以降の40年間で築かれた両国政府間並びに民間での交流を中心に、写真で友好の歴史を追体験できるよう企画されたもの。日中友好会館で開催された写真展は同記念写真集に掲載された写真の中から選りすぐりの写真120点を抜粋、展示したもので、7月5日には開幕式典が開かれた。
 各国において、そこで暮す人々が居ながらにして「中国」を見、理解し、体験できる大型交流イベント「感知中国」がスタートしたしのは1999年のこと。今年2012年は日本と中国の間で国交が正常化して40周年であることから日本での開催が決定、その企画の一つとして「記念写真集」の発刊が行なわれた。
 「美しい中国 美しい日本」とのタイトルにあるように、国交正常化して40年間の間に築かれてきた両国の交流、その度に撮影された写真を軸に両国の美しい自然、民俗風習、文化交流などが掲載されたもので300ページに及ぶ大作だ。写真集を開くと夕日を浴びた「万里の長城」、そして「富士山」の雄大に姿が現れる。「自然の美 天の創造物」「文化の美 源は同じでも異なる輝き」「友好の美 心の絆」と題された各章では、豊かなかつ広範に及ぶ両国の交流史が綴られた。また「未来の美 心からの願い」の項では、日中双方の要人、有識者ら600名余りが寄稿、写真集のテーマである「平和友好」とあわせ、両国の将来に暖かな思いを記した。なお同写真集発刊にあたり、写真を提供したのは中国新華通信社と日本の共同通信社。
 その写真集発刊を記念して日中友好会館の美術館で開催されたのが「美しい中国・美しい日本 日中国交正常化40周年記念写真展」だ。7月5日より13日まで、約一週間あまり公開されたもので、開幕初日の5日、開幕式典が同会館美術館において開催された。
 式典では冒頭、主催側を代表して中国国務院新新聞弁公室三局の張 雁彰局長がマイク前に立ち挨拶した。張局長は開幕式典へ参列した来賓各位に向け感謝の言葉を伝えると、続けて「両国は一衣帯水の隣国であり、国交正常化して以降、各界の皆さんの努力もあって両国政府および民間の交流が拡大、地域および世界に大きな影響を与えてきたと思う」「中国古代の教育家、思想家である孔子は『40は不惑の年』と言った。人は、40年という人生の苦難を乗り越えれば、落ち着き、寛大な心を持ち、冷静になれるという意味だ。中日関係も同様だと思う」「両国関係も40年という試練を乗り越え、有志の皆さんはで同じ気持ちに至っている。『平和』であり『世々代々友好であること』。互いに協力しともに発展していくことは、両国国民の根本的な利益に基づくものであり、これもまたアジア、世界の平和・発展に繋がっていくと思う」「両国は手を取り合って、美しい未来を築いていけると信じている」と語った。
 張局長に続いて、中国駐日本国大使館より韓 志強公使が挨拶に立った。韓公使は「今年は日中国交正常化40周年であると同時に『中日国民交流友好年』でもある。この重要な年に国務院新聞弁公室と中国駐日本国大使館は共同で『感知中国-日本行』と題するイベントを開催した。今回開催される写真展は最も重要なイベントの一つだ」「これは両国の国民、40年間の美しい交流の姿を集大成した写真展であり、観覧された皆さんは共通の感想を持つだろう。それは『両国ともに美しく、両国の交流もまた美しい』というものだ」「写真展を通じて、両国の交流が益々美しく続いていくこと、そしてそのために努力し続ける気持ちが育まれることを祈念している」と語った。
 続いて、人民中国雑誌社の徐 耀庭社長がマイク前に立ち挨拶した。徐社長は「この写真集は両国人民の相互理解、相互信頼を深め、両国関係の安定した発展と推進という重要な意義を持つと、両国から高い関心が寄せられている」「写真集は企画・制作に2年を費やし、『日本人が見る中国』『中国人が見る日本』という異なる視点から両国の美を発見することを意図している。写真展では120点を選び、72年に始まる両国間の交流を振り返り、重要な人物の貴重な瞬間を捉え、その後40年に渡る共に歩んだ友好の歴史を回顧できるよう企画された」と語った。
 続いて、日本側来賓を代表して日中友好会館会長でもある江田五月参議院議員、日中友好協会の村岡久平理事長、共同通信社の伊藤修一専務取締役が次々にマイク前に立ち、記念写真展の開催を多いに祝った。このうち、写真集制作にあたり写真を提供した共同通信社の伊藤専務は「日中国交正常化40周年、と『日中国民友好交流年』という記念すべき年に、両国の友好の歴史を振り返り、相互交流を記録した写真展覧会が東京で開かれることに心からお祝い申し上げる」「この40年間、共同通信社を含む各国のメディアは、互いに相手国へ常駐特派員を派遣し、定点観測を続けている。またそれ以外にも多くの記者たちが相互に訪問し、数多くの報道を行い、相互理解の促進に努めてきた」と語る。
 伊藤専務は「4年前、中国・四川省で起きた大震災の際、日本の記者が現地に入り、被害のすさまじさばかりでなく、中国内外から被災地へ贈られた支援の状況も報じた」「大きな被害が生じた昨年の東日本大震災の際、中国からかつて無いほど多くのジャーナリストが来日され、日本の実情を中国の方々へ伝えられた」「この写真展では、両国に起きた未曾有の自然災害に関し、双方から差し伸べられた援助の手の記録が含まれている」「国務院新聞弁公室と外文局は様々な言語で中国について世界に紹介されている。また我々共同通信も多くの言葉で日本を海外に報道する努力を続けている。今回を契機に双方がさらに交流や協力を深め、日中双方の相互理解に貢献できることを願っている」と語った。
 その後、開幕式典はテープカットへと移行、司会の掛け声と同時に「美しい中国・美しい日本 日中国交正常化40周年記念写真展」がスタートした。
 会場内に足を踏み入れると、大きく引き伸ばされパネルとなった記念の写真が数多く展示され、記念写真集とは一風変わった迫力が伝わってくる。また飾れた写真が撮影されたのと時期に発刊された「人民中国」のバックナンバーも複数展示されており、雑誌の表紙は殻も時代背景が伝わってくる。
 会場の一角に掲示された前書きを読むと、「歴史の大河の中で日中両国の国交正常化40年は一瞬に過ぎないが、しかしこの40年は両国関係が最も早く発展してきた時期でもある」「国と国との関係も40年を経て成熟すべき…」「前人の事業を受け継ぎ、将来の発展に道を開き、引き続き進む大切な時期に、私たちは歴史を振り返り、現在を総括し、未来に願いを込めたい」とあった。両国が抱くその願いとは「平和友好」「共に繁栄しよう」だと記されていた。

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