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民音代表理事・小林啓泰氏に聞く舞劇「朱鷺」公演
2015-04-16 15:18:55   From:篠原功   コメント:0 クリック:

中国との文化交流40周年を祝う記念公演を小林代表理事に聞く






一般財団法人 民主音楽協会
代表理事 小林 啓泰 氏に聞く

「舞劇 Dance Drama『朱鷺』」公演


6月上旬から7月下旬まで全国28都市で
中国との文化交流40周年を祝う記念公演

【リード文】
 一般財団法人民主音楽協会(以下「民音」)と中国人民対外友好協会は6、7月に、「舞劇Dance Drama『朱鷺』」を上演する。上海歌舞団は、悠久の歴史の中で育まれてきた中国の伝統舞踊にクラシックバレエやモダンバレエを融合させた「舞劇」を世界五大洲で公演を行い、絶賛を浴びている。まさに現代中国の誇る至高の総合芸術に各界から大きな期待が寄せられている。そこで民音代表理事を務める小林啓泰氏に中国との文化交流40周年を迎えた民音の足跡、文化交流でのエピソード、さらに大きな期待が集まる「舞劇Dance Drama『朱鷺』」来日公演についてお聞きした。

上海歌舞団が誇る現代中国至高の芸術

【本文】
 民音が中国と文化交流を始めて40年になります。「舞劇Dance Drama『朱鷺』」の公演は、その記念イベントとして開催します。1974年12月5日に創価学会の池田大作会長(現・名誉会長)と周恩来総理が一期一会の会談を行いました。そして翌年の1975年に、池田会長が身元保証人となって、創価大学に中国の国費留学生を迎え入れました。
  そして、その年の9月に民音創立者である池田会長が陣頭指揮をとって北京芸術団を日本に招聘し、民音公演を実現いたしました。
 当時、日本において中国の芸能や芸術を鑑賞する機会は全くありません。当時、中国では文化大革命の時期で大半が革命劇でした。創価大学では北京芸術団の歓迎大会を行ない、同大のグランドに仮設舞台を作り、1万6000人の観客を集めての上演会も行いました。
 この公演を通じて、当時の観客は中国の芸術を体験することになったわけですが、振り返ってみると実に驚くべきことだったのです。この公演はまさに日中の信義を明確に表したもので、そのために関係者は全力を投入しました。1万6000人の観客は中国芸術の素晴らしさに大きな感動を受けました。
 池田名誉会長は、周総理との信義を具体的な形とし、平和へ懸ける思いを強く表明したわけです。文化交流で日中の絆に大きな楔を打つことが出来ました。周総理もまた、国と国の友誼には文化交流が重要な役割を果たすとの明確なお考えを持っておられ、そうした強い信念が東方歌舞団など芸術団体の創設にも繋がっています。
 
国と国の友誼には文化交流が重要役割
東日本大震災被災地でも感動の輪拡大

 周総理は「相手国の芸術をマスターすることだ。それが国と国の友誼に繋がる」と語りました。そのような強い信念で中日友好を展望し、臨まれた会談だったといえましょう。
 芸術文化は平和の礎です。政治・経済を船に例えるなら、それを渡す海は民衆と民衆の繋がりです。時に船が難破することがあっても、海さえあれば民衆交流・文化交流は途絶えません。
 例えば日中関係が悪化した2012年の時も、民音は陝西省歌舞劇院を日本に招聘し、日本全国50カ所以上で公演を行いました。その翌年、瀋陽雑技団を招聘し、やはり日本全国50ヵ所以上で公演を行いました。
 瀋陽雑技団は東日本大震災エリアの岩手・宮城・福島でも友好公演を行なっています。この公演は、通常の公演を1時間に短縮して行いましたので、演目に出演しないメンバーもたくさんいました。そこで、こちらからは出演されない方たちには、東京でゆっくり過ごしてはどうかと提案しましたが、全員が「被災地のお手伝いをしたい」と強く要望されました。フィナーレのためにだけ、衣装を身につけて登場した姿には心から感動しました。
 仮設住宅で不自由な生活を強いられている人々に元気になってもらいたいとの雑技団の皆さんの真心が被災地の人々の心を動かしました。「今日ほど嬉しかったことはない」と涙を流して喜んで下さいました。
 また、2012年に陝西省歌舞劇院が来日されたときも感動的なエピソードがあります。上演したのは唐代楽舞詩「長安の月」で、日中友好の礎を築いた遣唐使・阿倍仲麻呂を描いた豪華絢爛のステージでした。
 
さまざまな不安・障害退け全て大成功 
音楽を聴いて「絶対成功する」と確信
 
 同歌舞劇院には多くの誇るべき演目がありましたが、日本公演のために、わざわざ新たな創作を行い、一大歴史絵巻を完成し上演しました。私はこの演目で同歌舞劇院の日本公演に対する強い思い入れを受け取りました。
 同歌舞劇院としては初めての試みだったそうで、公演を不安視する向きもあったそうですが、実に堂々とした公演で大成功でした。公演終了後に代表者にお聞きしたところ、歌舞劇院が今後大事にしていく演目の一つにするというお話を頂きました。
 2014年には中国国家京劇院の4度目の招聘を行い、中国が誇る京劇界の巨匠・梅蘭芳の代表作「鳳還巣」「覇王別姫」の全国ツアーを行ないました。「鳳還巣」は中国では人気のある喜劇ですが、日本に持ってきて通用するのかという心配の声も一部にありました。しかし、台詞の翻訳から、その見せ方に至るまで細かい工夫を施し、皆さんに心から楽しんで頂きました。
 池田名誉会長は常々「中国は日本にとって大恩の国である」「中国は父の国、師匠の国である」とおっしゃっております。民音は、創立者の池田名誉会長の思いを現実にしようと懸命に中国との文化交流に力を注いできました。
 1999年、当時の国家主席の江沢民氏から日本にトキが贈られました。このことは日中交流の大きな出来事として日本国民の心に焼き付いています。このことからもトキは日中友好のシンボルといえます。
 今回の「舞劇Dance Drama『朱鷺』」は、国際的にも希少鳥獣として保護されているトキをモチーフにして中国人民対外友好協会、上海文化発展基金会、上海歌舞団が合同で作り上げた大型舞台芸術作品です。トキが再生するストーリーを通して人類と自然界が共生していくよう、また我々が生活する故郷を大切にしていくよう訴えかけた内容となっています。

プレビュー公演には安倍首相、程大使も
芸術文化交流こそが「平和」のシンボル

 私は、この作品のテーマ音楽を聴いたとき、大変素晴らしく「これで成功する」と確信しました。翌年、上海歌舞団を訪れた時、30枚から40枚に上る衣裳のデザイン画を見させていただきました。どれだけ真剣に取り組んでおられるかを目の当たりにしました。昨年4月には上海の試演会を拝見しましたが、大変素晴らしく仕上がっており、すぐにでも上演できると思いました。
 本年の全国ツアーに先駆けて、昨年はプレビュー上演会を東京五反田・新潟・佐渡・山梨の4ヵ所で開催し各地で絶賛の声をいただきました。東京でのプレビュー上演会には彬子女王殿下、安倍晋三首相など、日本側の多くの来賓の方が鑑賞されました。そして程永華中国大使をはじめ、25カ国の大使館の大使および大使館関係者の皆様にもご覧いただきました。
 アジアの平和と安定は日中両国が大きなカギを握っています。そのために池田名誉会長は日中国交正常化提言を行ない、両国の友好促進に大きなエネルギーを注いできました。民音は、その池田名誉会長の信念のもと、40年にわたり、日中友好の文化交流に取り組んできたのです。今回の「舞劇Dance Drama『朱鷺』」公演が、さらなる両国友好の未来をひらくものとなれば、これ以上の喜びはありません。(談)
  写真は代表理事・小林 啓泰氏と舞劇Dance Drama『朱鷺』の一場面(民音ホームページから)


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