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鳩山由紀夫元首相が東アジア共同体を語る
2015-09-11 16:12:24   From:   コメント:0 クリック:

鳩山由紀夫元首相がこのほど都内において中国上海の夕刊紙「新民晩報」のインタビューを受け戦後70周年、東アジア共同体などについて語った。





《戦後70周年記念》

中国メディアが鳩山由紀夫元総理へインタビュー

日本の「戦後70年間」に言及
東アジア共同体の未来で提言

 鳩山由紀夫元内閣総理大臣(現一般財団法人東アジア共同体研究所理事長)は、このほど都内において中国上海の夕刊紙、新民晩報のインタビューを受け、第二次世界大戦から終戦70年を迎えての視点、未来への提言について語った。

  新民晩報は1929年創刊の歴史ある夕刊紙。今回、同紙では上海のメディアとしてオープンな立場で戦後70周年記念企画を推進、日本とドイツへ取材陣を派遣、両国各界の有識者へインタビューを行っており、鳩山氏へのインタビューもその一環。
  鳩山氏は自身のプライベートから「友愛」に始まる理念、歴史認識への視点、「戦後50年と今の日本社会の違い」「東アジア共同体形成に向けた提言」など多岐にわたる質問に答えた。
 上海の著名夕刊紙である「新民晩報」による鳩山由紀夫元内閣総理大臣へのインタビューは6月29日のこと。都内港区にある中国飯店「富麗華」で行われた。
 インタビューでは、鳩山氏のプライベートから自身を代表する理念「友愛」についての考えに始まり、日本と中国の間でとかく話題となる「歴史認識」についての見解、戦後50年の日本と「今の日本」、その社会変化の違い、鳩山氏が推進する「東アジア共同体形成」に向けた取り組みと未来への展望などなど広範な質問が寄せられ、鳩山氏はその一つひとつに丁寧に回答していった。
 「戦後70年を迎え、過去の歴史についてどう考えているか」という質問を受けて、鳩山氏は「平和な国ではあったけれど、アメリカに対してずっと従属的な関係になってしまって、日本という国の良さを忘れてきてしまった70年じゃないか」「平和な国ではあったが、政策を決めるために、何事もアメリカの方を向いて、可否を聞いてからでないと答えを作れない国になった。非常に残念なことである」と語り、「だからこそアジアに、中国により目を向けて、協力的にしていかなければならないと思う」と語った。

◆懸案処理が共同体形成に不可欠

 また、「戦争の記憶、歴史認識は、今の日本社会、人々にとってはどのような存在か?」との質問について鳩山氏は「悲しい間違った過去を作ってしまった」「傷つけた側は『70年も経ったから』もういいではないか、とその傷のことを忘れがち」「傷つけられた側は、その本人でなくとも傷そのものは残っている(中略)。子供の時分からもっとしっかりと、過去にやってはいけない戦争をしたこと忘れず、二度と戦争しない国にしないといけない。このことを教えなければいけない」と語ると、「過去に対しては、相手の方が『もう許す』といってくださるまで責任というのは残る」と語った。
 また、鳩山氏が取り組んでいる「東アジア共同体」その未来への提言についての質問に対して鳩山氏は『友愛』の理念に触れながら「東アジア共同体を考えるとき、日中間でいえばプラス面を伸ばし、マイナス面を減らしていかなければならない。プラス面とはさまざまな協力である。エネルギー、環境、教育、科学技術、文化的な協力などたくさんある。その一方、マイナス面を減らしていくことだ。他のアジア諸国と比べ、日中間には難しい問題が残っている」「その懸案をきちっと処理していくことが、共同体を形成していくときには必須だと思う」と結論づけた。

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