中国語  日本語
ホーム > デジタル記事 > 記事全文

「馬驍・王荻地二人展―馬艶水墨画展」
2015-09-25 17:56:45   From:篠原功   コメント:0 クリック:

「馬驍・王荻地二人展」と「馬艶水墨画展」が9月8日から16日までホテル椿山荘東京アートギャラリーで開催された。




 「馬驍・王荻地二人展―馬艶水墨画展」
 
各々が独自の世界を描き注目集める
 
 「馬驍・王荻地二人展」と「馬艶水墨画展」が9月8日から16日までホテル椿山荘東京アートギャラリーで開催された。馬驍さんの作品は東洋の神秘を感じさせる「抽象潑墨山水」、王荻地さんの作品は生命力溢れる「光の賛美(花鳥墨彩画)」だ。
 馬驍潑墨画は中国の気韻と日本の幽玄を巧みに融合させ、独特な前人未到な画境が特色で、鑑賞する者を新たな境地へと誘(いざな)う。一方、王荻地作品には、深くほのかな余情の美、優しく物柔らかな気品、閑寂な余韻などの美意識が溢れている。さらに馬艶さんの作品は、北京で生まれ、日本で育った作者が、二つの文化を象徴する赤・Rougeをテーマに、水墨画の黒・Noirとの融合を試みた作品で「平和への祷り」を表現した。
 なお、3人の作品は50点で、今回の展示会のために新たに描かれた。
 
◆変幻自在の技法で透明感・流動感
 
 馬驍さんは、1940年に北京で生まれた。中国人の父(東京工大建築科卒)と日本人の母を持つ。1957年に国立北京美術学校に入学、水墨画と油絵を専攻した。同学校を卒業後、中国文化省中国美術家協会に入り、月刊誌『美術』編集に携わる。1979年に日本に帰国、「馬驍水墨画会」を設立した。
 2007年、1982年に描いた馬驍独創の潑墨山水画を伊勢丹新宿店で初公開。独自の技法で奥深い自然の姿を描き、鑑賞者を驚かせた。その後、日本をはじめ、フランス、アメリカ、イギリスなど海外で100回に及ぶ個展を開催。変幻自在の技法で透明で流動的な空気、風、光を描き、その独自性が大いに注目された。
 潑彩画という独自の技法で描かれた作品に対して平山郁夫さんは「描写力と水墨画を融合し、水墨の新境地を拓いた」と絶賛し、加山又造さんも「具象絵画とシュールレアリスティックの新しい水墨画」と評価した。
 1972年に日中国交正常化、1978年に中国の改革・開放が進められた。馬驍さんは「当初、中国の作品が海外で紹介されることが少なかった。改革・開放を契機として画集を出版、個展も盛んに開いた。これまで日本で出版した画集は37冊に上り、台湾や香港でも翻訳して販売した。水墨画を通じて日中友好交流を進めたいという気持ちが強かった。そのため多くの日本人や中国人が支援の手を差し伸べてくれた。先人や他人の模倣をせず、自身の独自の世界を描いてきた。特に中国の雄大さと日本の繊細な心を大切にして作品を描いてきた」と語る。



 
◆10月14日から丸善・丸の内で作品展
 
 「画集の出版はマラソンの一貝塚のような大切な意味がある」と馬驍さん。そこで10年前に出版した『大自然の詩―馬驍水墨画集』を大刷新して出版する。日本に帰国して36年、日貿出版社創立50周年を記念して出版されるもので『潑墨画と潑彩の新世界』というタイトルだ。10月14日から20日まで丸善・丸の内本店で「日貿出版社創立50周年記念展~水墨と水彩の出会い」という作品展が開催される。馬驍さんの作品が展示され、画集も販売される。
 王荻地さんは、1939年中国・北京で中国絵画の巨匠・王式廓の長女として生まれた。 油絵と中国画を学ぶ。国立中央美術学院付属高等美術学校と国立中央美術学院卒業した。1979年夫・馬驍さんの帰国に伴い日本に移住。個展を世界中で開催するとともに馬驍さんと二人展を開催してきた。画集も数多い。
 今回の二人展では「光の表現」をテーマにした。王荻地さんは「光の下に咲く花の美しい姿、生命力あふれる姿を描いた。逆光線を用いて花を描いた。そのことによって花の美しさだけでなく花の生命力や迫力を表現した。逆光線の使い方もイメージも一枚一枚異なる。特に立体的な空間を重視した」と語った。
 また、馬艶さんは、日本文部省推薦奨学金交換留学生として中国美術の最高学府である中央美術学院を卒業。 水墨画、油絵、芸術批評を専攻、油絵と中国画を学んだ。
 USA世界児童少年芸術センター主催の「21世紀児童少年芸術展」審査員。10年に及ぶヨーロッパ生活ののち野田市に移住し、現在、馬驍水墨画会所属「艶墨会」主宰している。日本や海外で盛んに個展を開いている。
 今回のテーマは「赤と黒」。馬艶さんは「中国で生まれ、日本とフランスで育って多文化を経験した。その経験を画に投影した。赤色は中国ではめでたい色。日本では国旗に赤色を使っている。また、フランスも赤色を重視している。色彩的にも技法的にも融合した。特に今回は扉をモチーフにして全体的に統一感を出した」と語った。
   【写真】右から王荻地さん、馬驍さん、馬艶さん。
 


熱に関連する単語の検索:「馬驍」

前の記事:『小苹果』で今年もステージ盛上げる
次の記事:中国の青春恋愛小説『李凉川』(愛了你這麼多年)大ヒット

分享到: 收藏