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がん制圧!「リレー・フォー・ライフ2015東京上野」
2015-10-08 16:45:29   From:篠原功   コメント:0 クリック:

公益財団法人日本対がん協会の「ほほえみ大使」を務める歌手・タレントのアグネス・チャンは、24時間チャリティーウォーク「リレー・フォー・ライフ2015年東京上野」に参加した。
  



がん患者支援 がん制圧イベント
 
「リレー・フォー・ライフ2015東京上野」
 
日本対がん協会の「ほほえみ大使」の
アグネス・チャン、仲間たちとウォーク
 
 公益財団法人日本対がん協会の「ほほえみ大使」を務める歌手・タレントのアグネス・チャンは9月26日正午から翌27日正午まで上野恩賜公園・噴水広場で行なわれた24時間チャリティーウォーク「リレー・フォー・ライフ2015年東京上野」に参加し、多くの参加者と一緒に元気にウォークした。
 
◆早期発見・早期治療が重要
 
 「リレー・フォー・ライフ」は、がん患者やその家族を支援し、地球全体でがんと向き合い「がん制圧」を目指すチャリティ―活動だ。Save Livesを使命とし、がんの告知を乗り越え、生きていることを祝福し(Celebrate)、旅立った、愛する人たちをしのび(Remember)、がんに負けない社会を作る(Fight Back)ことを目指す。さらに24時間にわたって命のタスキをつなぎながらウォーキングし、多くの人たちにがんへの理解や関心を深め、早期発見・早期治療の重要性を訴えていく取り組みだ。
 「リレー・フォー・ライフ」は、毎年、日本全国45ヵ所以上で行なわれる「がん制圧」のためのイベント。今年の東京・上野恩賜公演の「リレー・フォー・ライフ」では、アグネスは名誉実行委員長として参加した。
 26日正午、メインステージにおいて開会式が行われた。RFL東京上野2015実行委員長の藤田雄一氏が「この活動は命や魂を救う活動。がん患者や家族に勇気や希望を与えている。この活動に参加したことで得た感動や喜びを周囲の人に伝えてほしい。このリレーが大きくなることを願っている」と語った。
 このほか東京都福祉保健局技監(医学博士)の笹井敬子、台東区長の服部征夫、参議院議員で財務大臣政務官の竹谷とし子、RFL東京上野顧問のアグネスの各氏が挨拶した。
 笹井技監は、日本ではがんにかかる人が2人に1人と推計され、都民の死亡原因の第一位もがんである。全死亡者の約3人に1人、年間約3万3000人ががんで亡くなっている。がんによる死亡者数は年々増加しており、がん対策の充実・強化は急務」と語り、「早期発見・早期治療でがんを克服することができる」と定期健診の重要性を訴えた。
 しかし、「都民の受診率は30%台で推移しているのが実情。そこで東京都では、がんによる死亡者数の減少を目標に掲げ、がんの予防から治療、療養生活の質の向上に至るまで総合的ながん対策に全力で取り組んでいる」と語った。さらに「ウォーキングは免疫力を高める。がんを知り、がんに向き合っていく。がんに負けない社会の実現に向けて一緒に頑張りましょう」と呼び掛けた。
 
◆がん体験者が赤裸々に闘病語る
 
 竹谷とし子議員は「国もがん対策に全力で取り組んでいる。2020年に東京オリンピック・パラリンピックに向けて受動喫煙防止対策、健康診断の奨励、がん教育の充実などの取り組みを推進していきたい。また、企業の認識も重要。短時間勤務の実施、医療機関との連携など、思いを同じにしてがん対策を進め、がん患者を支える政策に全力で取り組んでいきたい」と強調した。
 一方、アグネス顧問は、2007年に乳がんが見つかり、手術を受けている。「前向きに闘病生活を送り、この10月1日で8年目になる。早期発見・早期治療で治療を受け、仕事や子育てをしてきた。がんの早期発見では健診が大切。この活動は生きていることをお祝いするもの。がんと勇気を持って闘う。がんに負けない社会を作る。がんに立ち向かって頑張ためのもの」と語った。
  この後、サバイバーファイトバック。現在、がんと闘っている人たちがステージに上がり、それぞれ現在の心境を語った。
 「がんが再発したが、2カ月前に再婚した。現在、運動の経験はなかったが、がんに打ち勝って、フルマラソンができるようになった。現在、がんで苦しんでいる人、頑張ってほしい」
 「がんになって丸7年。再発して3年。患者さんとの出会いがたくさんある。その出会いで1人じゃないと思えるようになり、病気の扉が開けるようになった」
 「ベリーダンスをしていた3年前に乳がんになり、全摘出をした。今は乳房がない。髪の毛が抜けたためカツラを使っている。がんサバイバルのためにベリーダンス続けている。そのことによって女性としての魅力を確認できる。ベリーを通じて女性としての輝きや、セクシーさを失わないようにしている」
 「7年前、29歳の時に乳がんになった。今年夏に再発したが、絶対負けない。自分らしく生きることにした。精一杯生きる。そして楽しむ。再発は認めていない。『大丈夫!』との声を皆さんからいただき、闘う勇気をもらった。ベリーダンスをやりたい」
 「高校3年生の時に骨肉腫になった。左大腿部は人工関節。昨年夏のこのイベントには杖なしで歩いた。100周を杖なしで歩いた。今年も自分の足で歩く」
 アグネスは「皆さんそれぞれさまざまな体験をしながら闘っている。1人じゃない。支え合って励まし合って頑張りましょう」と呼び掛け、サバイバー開会宣言を行なった。
 台東区立石浜小学校のブラスバンドを先頭にウォーキング開始となった。60近いチームがウォーキングに参加。アグネスも仲間たちと垂れ幕を持って歩いた。この後、ステージ上では楽器演奏、歌、ダンス、医師たちによる講演などのほか、啓発・子供展と、さまざまなイベントが行われ、大きく盛り上った。





 

◆アグネス「人の繋がり大切にして」
 
 この日はメディアによるアグネスの囲み取材も行なわれた。アグネスは先般、胆管がんで逝去した女優の川島なお美について「まだ54歳だった。やりたいことたくさん残っていただろな。本人の気持ちを考えると悔しくて」とコメントを述べた。
 また、自身の乳がんについては「8年前、2007年に乳がんを宣告されたときはどうなるかと思った。皆さんに相談しながら勇気を持って歩んできた」「手術を受けた時、長男は11歳だった。だから5年は生きたいと思った。この10月で8年になるが、同期で再発している人がたくさんいるので怖い」「半年に1回の割合で検査を受けている。日頃から気を付けるしかない。さまざまな治療を受けて、副作用もあり、辛かったが、仲間に励まされ勇気を持って闘病してきた」
 また、現在の状況については「がんは落ち着いている。薬は飲んでいない。お医者さんには『太らないように。ストレスをためないように。食事にも気をつけて』と言われている」「振り返ってみると、家族が支えてくれた。大きな負担をかけたが、よく話し合った。大切なことは仲間を作ること」
 「若い方への助言としては、『若いからがんにならない』ということはない。定期健診を受けない人が多いが、『若いから』は通用しない。定期健診を受けて早期発見すれば、生存率が高くなる」「精神的に負けると身体も負ける。強く、明るく、良いことばかりを考えて闘病を辛くしないことが大切」「がんを体験した人の繋がりを大切にすると不安がなくなる。人からのアドバイスが命を救ってくれる」などと語った。
 【写真】上から開会宣言をするアグネス、がんと闘う人たちが闘病を語る、ウォークの模様、メディアの質問に応えるアグネス。

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