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第28回東京国際映画祭 原田眞人監督、樹木希林さんが会見
2015-10-10 17:12:29   From:篠原功   コメント:0 クリック:

10月9日午後、日本外国特派員協会で、原田監督をはじめ、樹木希林さんらが記者会見を行い、東京国際映画祭や日本映画の魅力を語った。



第28回東京国際映画祭
 
日本映画の素晴らしさを海外に発信
 
今年新たに「Japan Now」部門新設
原田眞人監督、樹木希林さんが会見
 
 10月22日から開催される第28回東京国際映画祭で今年新たに「Japan Now」部門が新設された。『駆込み女と駆出し男』『日本のいちばん長い日』など、過去に多くの話題性のある作品で、国内外から高い評価を集めている原田眞人監督の特集上映をすることが決まった。そこで10月9日午後、公益社団法人日本外国特派員協会(東京・有楽町)で、原田監督をはじめ、『わが母の記』などに出演し、同監督作品に縁の深い樹木希林さんらが記者会見を行い、同映画祭や日本映画の魅力などを語った。
 
◆椎名氏「日本映画を海外にアピール」
 
 最初に挨拶に立ったディレクター・ジェネラルの椎名保氏は、海外に日本映画を情報発信するために「Japan Now」「Japanese Classics」の2つのセクションを設けていることを披歴し、「映画祭に来てくれれば日本の映画作品が解る。日本で今500本の映画が公開されているが、映画祭では、そのなかからセレクトした映画を上映する」と語った。
 椎名氏は「Japan Now」は日本の映画作品と監督を海外にアピールするために生まれたと説明。このセクションは、古くから親しく交流のある安藤紘平氏に依頼したとし、「1人でも多くの海外の方に日本映画をみていただくことを願っている」と強調した。
 「Japan Now」部門プログラミング・アドバイザーの安藤氏は「同じ国の映画を3本みるとその国の文化が解るといわれている。例えば山田洋次監督の『家族はつらいよ』は、山田監督が2年前に作った『東京家族』と同氏の『男はつらいよ』シリーズを合体して家族をフィチャー、小津安二郎監督の『東京物語』の家族を現代に置き換えて日本の家族を語っている。さらに是枝裕和監督の『海街Diary』とともに多面的に日本の家族を知ることができる」と語った。
 
◆安藤氏「海外の人に日本の家族を」
 
 さらに安藤氏は「このような素晴らしい映画を11本集め、海外にアピールしたい。そのなかで素晴らしいクリエイタ―を見つけた。原田眞人監督だ。日本や海外の人に日本を見直してほしいと原田監督特集を組んだ」
  「それがこれから上映する『駆込み女と駆出し男』で、この映画は単なる人情話でもコメディでもない。落語の名人のような愛、深みがあり、その裏に悲しみがある。そしてこの映画に出てくる樹木希林さんは抱きしめたくなるような日本人のコケティッシュな部分を持っている。このような映画に接すると日本に生まれて良かったと思う」
 「これらの映画は間違いなく今年の3本の指に入る作品だと思っている。さらに『日本のいちばん長い日』『わが母の記』『クライマーズ・ハイ』『KAMIKAZE TAXI』を含めて、原田監督の映画5本を特集上映する。ぜひ『Japan Now』の原田監督をよろしく」とアピールした。



 ◆原田監督「特集で5本。名誉なこと」
 
 原田監督は「このような特集に最初に選ばれ、5本の映画を上映していただくことは大変名誉なこと。ただ『Japan Now』にふさわしいのか。『Japanese Classics』ではないかと疑問に感じている(笑い)。東京国際映画祭のコンペには22年前に出て以来だ。今回、東京国際映画祭でジャーナリストや観客の皆さんと劇場で会えることを願っている」と語った。
 また、樹木希林さんは「原田監督を持ち上げながら、時々足を引っ張るためにやってきた(笑い)。原田監督は黒澤明監督、小津安二郎監督、岡本喜八監督などの映画のシーンの話をするとき、満面笑みで嬉しそうに話す。そうした喜びが映画作りに反映している。どの映画にも素敵なところを見出すことができるのが素晴らしいところ。また、それを乗り越えようと思っていろいろ頑張る。やっぱり腕がある。上手い!」と称賛した。
 この後、メディアとの質疑応答が行なわれた。「監督と俳優。どちらが楽しい?」の質問に原田監督は「監督が楽しい。セリフを覚えなくて済むから(笑い)。『ラストサムライ』(俳優として出演)では前日にセリフを変えられてパニックになった。このようなことはやってはいけないと思ったが、(その気持ちが)もったのはたったの1年だった」(笑い)と振り返った。
 
◆樹木さんとの次のコラボにも触れる
 
 「樹木さんと原田監督の次のコラボは?」の質問に原田監督は「一応あるが、今は言えない。とりあえず時代劇で歴史上の重要人物をやってもらう。まさか樹木さんがやるとは誰も思っていない役だ」と一部を披歴して注目を集めた。
 「日本では沖縄や京都など、さまざまなところで映画祭が行なわれているが、類似点、相違点は?」の質問に原田監督は「世界の映画祭をみてきて違いは一つ。日本人の特性の一つでもあるが、フェスティバルディレクターの顔になっている人がいない。つまり、個性がなくなっている」と指摘すると、安藤氏は「今回はカンヌに勝った。原田作品を5本ディレクトしたことで勝った」と力説した。
 一方、樹木さんは「思い込みの激しいひとばかりが、あちこちにいる。広い意味でまとめる人がいない。特に東京国際映画祭では…」(笑い)と語った。
 さらに椎名氏は「今の質問は重要な内容だった」と前置きし、「日本各地で映画祭をやっているが、祭りです。市民を巻き込んで、地域活性化を担っている。そこに映画が選ばれている。各映画祭とのネットワーキングが重要だと思っている。今回は(内外の)各映画祭のプログラミングに関わっている人を招待した。その人たちとコミュニケーションしていきたい。東京国際映画祭がもっと海外に広がることを願っている」と語った。
【写真】上から原田監督(左)と女優の樹木希林さん。フォトセッションの模様。
 

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