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深山に隠れ住む兄妹「野人」に身体は異常に変形
2012-08-08 15:51:58   From:人民日報海外版.日中新聞日本語版522号   コメント:0 クリック:

 山東省済南市章丘市に20年以上山奥暮らしをしている兄妹がいるという。2人は1980年代に山へ入り、外界と隔絶された状態で生活し続け...



 

 山東省済南市章丘市に20年以上山奥暮らしをしている兄妹がいるという。2人は1980年代に山へ入り、外界と隔絶された状態で生活し続けている。兄は老三、妹は紅花と呼ばれていたが、ふもとの村では「野人」のあだ名もつけられている。省内紙『山東商報』は兄妹に会うべく済南康復医院の医師とともに山に入り、取材を試みた。
 章丘市官荘鎮中白秋村の村支部書記によると兄妹は高という姓で、以前は村の中に住んでいた。しかし1980年代になぜか山の頂に移動し、あまり人里に下りて来なくなった。人との交流はほとんどなく、生活は出稼ぎ中の2番目の兄が支えている。食事は野山で採れるものとうどんなどの麺類で済ませているという。
 山道を30分ほど進むと、山腹あたりで兄妹が見つかった。住まいは2メートルほどの小屋で、麻袋数枚を寝床にしているようだ。乱れた髪に汚れた顔をした2人は見知らぬ相手に戸惑った様子で、何を尋ねても相槌を打つばかりだった。とりわけ妹は一言も言葉を発さず、なぜか両手を胸の前で握り締めたまま開こうとしない。何年も同じ形のまま手が硬直しているらしく、手の平には指4本分の小さな窪みができていた。
 医師は紅花さんの手を廃用症候群と診断。外界から受けた何らかの刺激および侵害に対して取った姿勢のまま動かさず、両手が本来の機能を失ったのではないかと医師は推測する。
 20年以上の山篭りは2人から正常な言語能力も奪っていた。同院リハビリ科の劉宝祥主任は「今から治療を開始しても半年はかかる」と語る。現在同院は一般の協力も募りつつ、2人の社会生活への復帰に向けた支援を進めている。(新浪網/山東新聞網/山東商報)
 

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