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南京の「仏頂宮」に書法家・劉洪友氏の般若心経
2015-11-05 17:55:03   From:篠原功   コメント:0 クリック:

中国書法学院院長や南京芸術学院日本校校長を務める劉洪友氏が南京「仏頂宮」東南入口の大理石に般若心経を書き、注目を集めている。



 南京の仏頂宮に書法家・劉洪友氏の般若心経
 
南京市牛首山の「仏頂宮」で奉安式挙行
国内外から多数の高僧、関係者が大集結
 
 2008年、江蘇省南京市の大報恩寺遺跡の発掘作業が始まり、宋代の財宝や文物などが大量に見つかった。特に注目を集めたのは二重の鉄箱に納められていた宝塔。表面には「七宝阿育王塔」「感応舎利十粒」「仏頂真骨」などの文字があり、本物の仏舎利(釈迦の遺骨)が納められていた。特に「仏頂真骨」は釈迦の本物の頭骸骨だった。
 
◆世界的な重大発掘を顕彰・保存
 
 宝塔の中には銀の棺があり、碑文には、銀の棺の中にはさらに金の棺が入っており、その中に仏舎利が納められているとあった。2010年6月に金棺の開封式を行った。108人の高僧が見守る中、悠久の歳月を眠り続けてきた仏舎利が箱の中から現れた。
 仏舎利は保存用の特殊容器に入れられた。なお、当初は明代の遺跡と考えられていたが、この遺跡は宋代の寺院・長干寺であることが判明した。中国では1981年に陝西省の法門寺からも仏舎利4粒が発見されているが、指の骨だった。この「仏頂真骨」は頭蓋骨と断定された。
 この世界的な重大発掘を未来永劫に顕彰・保存しようと、「仏頂骨舎利」を祀る仏頂宮の建設を南京市の牛首山で進めていたが、このほど第1期工事(工費40億人民元=800億円)が完了したため、10月27日、同場所で釈迦牟尼仏頂骨舎利の奉安式が行われた。「仏頂宮」の中心となるのは舎利大殿で地下1階から地下8階という作り。大殿は最も深い地下1階に造られた。




 
◆7m×3・5mの大理石に文字
 
 奉安式には国内と海外56ヵ国から高僧2000人をはじめ、一般関係者2万人が参加。厳粛な瞬間を見守った。なお、この日は南京牛首山文化観光区開園式も同時に行なわれた。
 「仏頂宮」を建設したのは工事を総指揮した于茂高氏ら多くの建設工事関係者。3年の歳月をかけて世界注視の仏教の都であり、仏教の聖地ともいうべき「仏頂宮」を完成させた。特に大殿は高さ21・8メートルで見上げるほどの高さ。「仏頂真骨」を祀るに相応しい豪華絢爛なたたずまいは多くの人を感嘆させずにおかない。
 今回の「仏頂宮」建設で特筆されるのは、江蘇省南京生まれで中国書法学院院長や南京芸術学院日本校校長を務める劉洪友氏が般若心経を東南入口の大理石に書いたことだ。横7メートルの縦3・5メートルの大きさの大理石に劉氏が書いた文字を堀り、そこに金を埋めた。






 
◆和平友好桜花園からも眺望
 
 劉氏の書いた文字は一文字12センチ四方の大きさ。総文字数280文字に上る。1ヵ月かけて1文字(楷書)ずつを渾身の力を振り絞って書き上げたという。劉氏は奉安式に貴賓として招待され、熱気で溢れる式典を体感してきた。
 劉氏は「仏教の精神を未来永劫に伝承する偉大な仏頂宮に書が刻み込まれたことは最高の誉れです」と感激の面持ちで語っていた。なお、劉氏は、2008年に中日の平和友好のシンボルとして8000本以上の桜を植樹した「南京和平友好桜花園」を開園している。
 牛首山にそびえる「仏頂宮」を南京和平友好桜花園から眺望することができる。世界仏都「仏頂宮」と和平友好桜花園が平和友好のハーモニーを奏でるかのようなたたずまいは一幅の名画のようだ。
 【写真】上から劉氏が書いた般若心経の前で夫人と共に記念写真、「仏頂宮」の完成予想図、奉安式の模様、世界から多くの関係者が集まった、南京和平友好桜花園から眺望する「仏頂宮」、渾身の力を振り絞って書に立ち向かう。

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