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「古×古=新―張大順甲骨文書道芸術世界展」開催
2016-02-09 13:48:38   From:日本僑報社   コメント:0 クリック:

1月25日から29日まで東京中国文化センターで「古×古=新―張大順の甲骨文書芸術世界展」が盛大に開催された。



テープカット


張大順氏

「古×古=新―張大順甲骨文書道芸術世界展」開催

 1月25日から29日まで東京中国文化センターで「古×古=新―張大順の甲骨文書芸術世界展」が盛大に開催された。その開幕式が25日午後3時半から行なわれた。日本甲骨文書道研究会常務理事の千代光之氏が司会を務め、最初に本展の作者である張大順氏が挨拶に立った。
 張氏は、最初に来賓や来場者の長年の支援に感謝の言葉を述べ、自身が二十数年来、甲骨文書道に関わる研究や理論構築に全力を注いできたことを報告。「今後、さらに甲骨文と甲骨文書道で日中文化の融合と創新に取り組んでいく」と決意を披歴した。
 続いて主催者を代表として東京中国文化センター長の石永菁氏が、今回の展覧会の趣旨と張氏の甲骨文書道創作活動や展覧会などについて紹介した。

 「古×古=新」は中国最古の漢字である甲骨文と日本最古の和歌である万葉集を融合させ、新時代の日中両国芸術文化へと昇華させる意義が込められている。
 開幕式では、参議院議員の浜田和幸氏、中国大使館文化参事官の陳諍氏、日展評議員の田中節山氏、日中協会理事長の白西紳一郎氏らが来賓を代表して祝辞を述べた。いずれも伝統文化及び書道芸術の角度から張氏が甲骨文書道芸術の形式で深層的に日中両国文化の相互融合を図る努力を行なっていると高く評価した。また、「甲骨四堂」の一人と称えられている董作賓氏の三男の董敏氏が本展のために「推陳出新譜新章」という題字を揮毫、会場に展示した。
 今回の主な展示である6m余りの四連作「萬葉集一春・夏・秋・冬」と大作「萬甲和鳴」及び10mの長巻「百人一首」の作品は、張氏が近年来取り組んできた「万葉集」を中心に創作した作品の集大成といってよい。同時に、甲骨文篆刻作品と甲骨文五百字余りから成る10mの自作詩「甲骨文書法歌」等、計五十点余りを展示した。

 張氏の作品は、大作・小品と書道・篆刻に関わらず、紙面上と石面上の濃淡・枯潤の変化、黒色・褐色、朱墨色の調度及び点・線・面の多様な構成で表現されている。それぞれがまるで霊魂を宿した生命体のようなインパクトを与える。さらに躍動感に溢れた甲骨文の乱舞する姿は独特の幻想の世界に誘(いざな)う。
 また、作品はまるで一つの天地人一体的な、いにしえの世界を想起させる。甲骨文の多種多彩な形状からは、先人たちの微笑、嗔怒、歓楽、哀恐、寬容、豁達、祥和、天真などが強く迫ってくる。
 張氏の作品の特徴は、甲骨文の真髄を迫り、本質を極め、忠実に再現するだけでなく、天からの啓示と神からのインスピレーションの助けによって現出させた独特の芸術表現が特色だ。


実演を行なう張氏

 甲骨文と万葉和歌の結合は、古くて新しい芸術だ。日展評議員の田中節山氏は開幕式の挨拶で「万葉集 春・夏・秋・冬」について詳しく解説した際、創意時の心境に触れながら「これは張大順氏が長年にわたり甲骨文書道芸術に潜心した結果であり、このように一風変わった芸術表現は日本書壇にはなく、甲骨文本来の意の通り、神に近い境界に達している」と賛辞した。
 張氏は、中国書壇における甲骨文書道のリーダーと称され、日本における甲骨文書道研究・表現の第一人者である。万(葉集)と甲(骨文)の旋律で奏でられた新しい調べは、古き文化同士が相互に結合し、清新あふれる独特の芸術世界を現出させただけでなく、その昇華によって新たな魂を吹き込んだ。
 これは日中文化の融合だけでなく、芸術への新たな探索と発展をもたらした。その意味でこれからの甲骨文芸術形式表現の創新に一つの重要な啓示と方向性を提供していたといえよう。また、同展の後には万葉和歌誕生の地などで巡回展を進めていくことが計画されている。


作品


記念写真

 25日開幕式の後、張氏は甲骨文の文化性、可識性及び表現性等について特別に講演した。さらに会場において揮毫と実演を披露し、来場者は甲骨文書道体験ワークショップを通して清新な息吹を体感した。。

 なお、本展は東京中国文化センター、日本甲骨文書道研究会主催。中華人民共和国駐日本国大使館文化部、(公社)日本中国友好協会、(一社)日中協会中国国家観光局駐日本代表処、(一社)東京華僑総会、日中書画印研究会、甲骨文書道亀鑑塾、木耳社、日本書鏡院、書道美術新聞、全日本華人書法家協会等が後援した。
 
 開幕式には、参議院議員・浜田和幸氏、国土交通省大臣官房審議官・館逸志氏、中国大使館文化参事官・陳諍氏、日展評議員・田中節山氏、公益財団法人日中友好会館理事長・武田勝年氏、一般社団法人日中協会理事長・白西紳一郎氏、一般社団法人東京華僑総会会長・廖雅彦氏、前日本駐中国重慶領事館総領事・瀬野清水氏、日本書鏡院会長・長谷川耕生氏、日本甲骨文書道研究会事務局長・坂木琳鳳氏、木耳社社長・田中秀人氏、工学院大学孔子学院副学院長・姜全紅氏、甲骨文書道亀鑑塾教授・高木露鳳氏、 全日本華人書法家協会主席・晋鷗氏、美術評論家・陳達明氏、書道美術新聞・萱原大史氏、著名な甲骨文書法家歐陽可亮の令嬢 歐陽効平氏、綾華書院主宰・杉木綾華氏、日本全国各地と海外遠道からの書道愛好者ら百人余りが出席した。 (写真撮影=木子文、君羊、日中新聞社)

 

 

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