中国語  日本語
ホーム > デジタル記事 > 記事全文

第3回日中大学フェア&フォーラム
2012-08-29 14:25:16   From:人民日報海外版.日中新聞日本語版524号   コメント:0 クリック:

日中国交正常化40周年記念講演 公開討論・産学連携セミナーなど


 第3回日中大学フェア&フォーラムが9月27、28の両日、東京国際フォーラムで開催される。開催テーマは「中国の大学とともに切り拓くグローバルなイノベーションの時代」。参加大学は中国の大学66校、日本の大学50校を予定している。また同時開催の「イノベーション・ジャパン2012」にも140校以上の日本の大学が別途出展予定。会期中、フォーラム及びフェアの講演、パネルディスカッション、セミナーなど多彩なプログラムが予定されている。このイベントは文部科学省、(独)科学技術振興機構、(独)日本学術振興会、(独)日本学生支援機構、中国留学服務中心が主催し、内閣府、外務省、経済産業省、中華人民共和国科学技術部などが後援している。そこで開催に先立ち、(独)科学技術振興機構研究開発戦略センター中国総合研究センター副センター長の角南篤氏に、3回目を迎えるイベントの意義についてお聞きした。
     
 日中大学フェア&フォーラムは、3年前に中国の大学の発展状況を正確に日本に伝え、交流を深めるために始めた。これまで、中国全土のトップクラスの大学をいくつか訪問したが、中国の大学が急速に発展しているのが肌でつかめた。また、中大学の関係者の話を実際に聞くと、国の大学が国家の発展に大きく寄与していることがわかった。
 これまで、中国は世界の工場といわれ、生産基地建設、委託加工、貿易等が盛んに行なわれてきた。その後、内販に関心が高まる中、日本企業をはじめ外資系企業は、中国市場で売れる商品開発のためにデザイン、設計に力を入れ、知的付加価値を高める取り組みを強化するようになってきた。そのため中国政府は、大学の専門家やエンジニアと連携して研究所やラボを作ることに力を注いだ。こうしたなかで、日本の大学とも徐々に関係が出てきた。そこで今後、日本の大学と中国の大学との間でより包括的に交流ができないかという新たな目標も出てきた。
 一方、日本の大学も国際化に取り組まないと世界から取り残されるという危機感もあり、日中の大学が何層にもなって交流が深まって行けば日中双方の大学の相互交流が進み、教育や研究を共同で実施すると、良好な関係ができるのではないか、また、そのことによって日中の発展に寄与できるのではないかという期待感が出てきた。
 とはいっても実際には日中の大学の交流はこれからといった状況だ。なぜかというと、中国の大学の情報が日本に伝わらないからである。中国の大学は2300校以上あるが、このうち重点校といわれる大学は100校以上ある。そこでまず、中国の大学を日本によく知ってもらおうということになった。とくに日本には都心だけではなく、地方にも大変ユニークな大学が多くある。例えば、そのような大学は、中国の地方の大学と連携するニーズがある。そこで、多くの大学が参加できる交流のプラットホームを作ろうということになった。
 日中大学フェア&フォーラムは、最大級の大学交流のプラットホームとして、これまでに2回開催した。中国にとっても多くの大学が国外で集まってフェア&フォーラムを開催することはこのイベントが最も大きい。これまで、回を重ねるごとにさまざまな要望が出され、期待の大きさを実感させられた。
 第3回日中大学フェア&フォーラムは、日中国交正常化40周年という記念すべき年の開催となった。その意味でこれまでのイベントとは趣を異にしている。国民交流友好年認定行事という位置付けで両国政府が認定し、全面的にバックアップすることになった。また、「イノベーション・ジャパン2012」という、産学連携マッチングイベントとも同時開催することになっている。
 中国は国家の意志を持って、積極的に技術開発力強化に取り組んでいる。そのなかでも大学の役割に大きな期待が集まっている。特に中大学フェア&フォーラムが築く交流のプラットホームは今後ますます重要になる。

◆日中大学フェア&フォーラムの概要◆

 日中大学フェア&フォーラムは、日中の大学を中心に企業、研究機関などの関係者が集い、交流を深める最大規模のイベント。9月27日のフォーラムでは日中の産学官のリーダーたちが「日中国交正常化40周年記念講演」と題して、日中協力のこれまでの歩みを振り返るとともに今後の展望について講演する。
 また、パネルディスカッションでは、立命館大学総長、神戸大学学長に加え、海外留学比率が中国首位で国際的に著名な中国科学技術大学学長を迎え、日中大学間の教育協力の拡充に向けた議論を展開する。同時に環境・エネルギー分野に焦点を当て、「産学官で考える世界のエネルギー問題」をテーマに、日中産学連携の効果と可能性についてパネルディスカッションを実施する。
 同公開討論には、日本側パネリストとして、プリウスや燃料電池の開発を指揮したトヨタ自動車㈱技監の渡邉浩氏と、先進エネルギーシステム研究の第一人者である東京工業大学教授の柏木孝夫氏、日本エネルギー経済研究所理事の山下ゆかり氏が参加する。中国からは、多くの日本の大学・企業と協力関係を築いている清華大学の日本研究センター長、中国のハイテク産業の国際化をミッションとする科学技術部タイマツセンターセンター長、中国のエネルギー政策を担う中国海洋石油総公司エネルギー経済研究院シニア研究員がパネリストとして来日する。
 「フェア」では、9月27日(木)・28日(金)の2日間にわたり、日本と中国を代表する100校を超える大学が一堂に会し、日中大学間協力の先進事例や最新の研究成果を展示・紹介する。さらに、9月28日(金)には、日中を代表する専門家を招き、両国間の産学連携及び留学推進に向けた、合計11のセミナー、座談会、ワークショップを実施する。
 企業や大学、研究機関の関係者を対象とした、日中の産学連携や知的財産問題の現状と今後の国際展開に関する議論や、日本の大学担当者から注目を集める、 中国の留学促進政策「5000人計画(ハイレベル大学院生派遣プロジェクト)」についてのセミナーが実施される。また、中国から来日した学生と日本の大学生による「日中学生座談会」、並びに、日中それぞれの学生の留学をサポート、推進するためのセミナーも実施する予定。
 グローバル化が急速に進む中で、競争力の向上を模索する日本の大学、産業界にとって、成長を続ける中国の大学との連携が重要になってきている。「日中大学フェア&フォーラム」は、さまざまな中国の大学と日本の大学、研究機関、企業及び日中の学生、留学生等が交流を深める場を提供し、両国の連携拡大を推進していくという。

熱に関連する単語の検索:第3 日中

前の記事:「日中青少年書道作品展」を開催
次の記事:画家王子江さん水墨画で釜石市大槌町の被災者励ます

分享到: 收藏