中国語  日本語
ホーム > デジタル記事 > 記事全文

工学院大学孔子学院 『日中韓若者フォーラム』を開催
2016-04-06 17:56:39   From:篠原功   コメント:0 クリック:

工学院大学孔子学院は、3月20日午後13時30分から工学院大学新宿キャンパスで『日中韓若者フォーラム』を開催した。


フォーラムの模様

工学院大学孔子学院
 
『日中韓若者フォーラム』を開催
 
若手経済人がパネリスト、海外とのビジネスで熱弁
 
 工学院大学孔子学院は、3月20日午後13時30分から工学院大学新宿キャンパスで『日中韓若者フォーラム』を開催した。第一部と第二部構成で、第一部では日中韓3国の若手経済人が海外で働くことの楽しさや大変さ、さらにビジネスを通じて3国がいかに協力・共存関係を構築するかを議論。第二部では民族色豊かな3国の歌舞や楽器演奏を披露した。なお、このイベントは認定NPO法人東京都日中友好協会青年委員会が共催。東京都日中友好協会、日本青年国際交流機構(IYEO)、東京中国文化センター、日本未来の会、「人民中国」雑誌社東京支局、中国国際放送局東京支局、北京航空航天大学日本交友会、日中観光文化研究所、アジア太平洋観光社、中国国家観光局、一般社団法人日中アジア友好文化教育センター、日中学生会議などが後援した。
 
◆異国の地での苦労、やりがいとは
 
 フォーラム冒頭、挨拶に立った東京都日中友好協会会長の宇都宮徳一郎氏は、「日中韓の国民が世々代々、子々孫々にわたって友好を築くことは大命題だ。またその活動が今こそ求められている。日中韓はウインウインの関係を強固にし、仲良く協力し合って行くことが重要だ。実際の政治や外交の世界ではあまり進捗がみられないが、今日はビジネスの現場で働くパネリストにディスカッションを深めていただき、有意義なフォーラムにしてほしい」と期待を込めた。
 第一部はパネルディスカッションでテーマは『海外で働くとは…』。パネリストは日本から本炭康典氏(㈱メイシージェーン代表取締役)、井上香織さん(㈱デラックスジャパン代表取締役)、中国から于子豪氏(イハラサイエンス㈱)、楊悦さん(シャープ㈱)、韓国から宋基東氏(㈱プリントモ代表取締役)が参加し、議論を深めた。なお、司会進行は東京都日中友好協会理事・青年委員会委員長の伊藤洋平氏。
 現在、自分が関わっているビジネスについてそれぞれ説明があった後、異国での生活や仕事について努力したこと、苦労したことを語った。特に現地の人と交流するときに心掛けたことについて于氏は「アルバイトの接客で日本語を鍛えた。留学生が参加できるイベントに積極的に参加して会話をするように心がけた」と語った。また、宋氏は「どうせ人に会うなら日本人に会うようにした。韓国人に会うより、日本の文化や習慣が学べるからだ。仕事では日本の会社を一社でも多く訪問するようにした」と語った。
 
◆ビジネスの現場で必ず守りたいもの
 
 ビジネスで心掛けたことで于氏は「日本人とのビジネスではメールをしっかり書くこと。それによって証拠を残すことが重要」と語った。井上さんは「中国ではスピード感を重視する。したがってメールよりチャットでのやりとりが中心になる。チャットは過去の履歴を遡って確認できるので便利」と語った。
 海外でのビジネスでは「騙した」「騙された」というケースは付き物。本炭氏は「中国の会社とのビジネスでは認識の違いで結果的にそのようなことになることがある。最初から騙すつもりではない。上海では日本人を騙す日本人の詐欺グループが活動したケースもある」と語った。
 宋氏は「韓国では口約束が多いが、日本は書類を交わす。日本の方が安全だ」と語り、楊さんは「中国でビジネスをしっかりやるためにはしっかり契約を結ばないと不信感を与える。したがって本質的なことを話そうということになる」と語ると、宋氏は「やはり覚書に数字が入っていないと意味がない」と付け加えた。
 本炭氏は「中国人とのビジネスでは最初から半々では上手くいかない。中国対日本は6対4でスタートし、最終的には3対7で進むのが理想だ」と語ると、井上さんは「中国でビジネスを成功させるには現地で力を持っている人と接触すること」と語った。
 また、宋氏は「相手を尊重すること。その意味で日本のお歳暮・お中元の文化は素晴らしい。日本のおもてなし文化は世界一だ」と評価した。于氏は「日本は年功序列主義。しかし、中国では個人プレーが評価される。日本に来て、チームプレーの大切さも理解できた」と語った。
 給料やボーナスについて井上さんは「中国では成果を出してくれた人には気持ちよく報いることが大切」と語ると、本炭氏は「黒字出なくてもボーナスを出してきた。中国人との給料交渉では成長できた。この社員はどうしても必要という姿勢を示すことが大切」と語った。楊さんは「赤字なのにボーナスをもらって、モチベーションが上った」と語れば、井上さんは「やはり基準を明確にして理由をはっきりすること」と語った。


宇都宮徳一郎氏
 
◆民間の『草の根交流』を積極的に
 
 海外で働く、海外企業とビジネスを行なう魅力について于氏は「日本で働くと成長していると実感する。考え方が大きく変わった。相手の立場に立って判断できるようになった。視野が広がったと思う」と語った。宋氏は「海外でビジネスすることは大変だが、逆に2倍楽しめる。韓国にいたらこんなに努力もしないし、成長もしなかったと思う」と語った。
  本炭氏は「日本の素晴らしいところもあれば、だらしないところもある。海外の人と文化に接して成長できたと思う」と語った。楊さんは「日本で働いて日本文化が理解できた」と語ると、井上さんは「さまざまな角度から見て、アプローチできる。成長できる」と語った。
  最後に日中韓の友好について語った。井上さんは「報道機関は悪い面ばかりに注目しがち。報道に左右されずに現場で交流することが大切」、于氏は「若い人が交流すること」とそれぞれ民間の草の根交流の大切さを訴えた。
  一方、宋氏は「15年前に韓国から来日し、中国の女性と結婚し、会社も順調に成長していたが、小学1年生の子どもが末期がんの宣告を受けた。日本人から国立がんセンターを紹介され治療をした。多くの日本の人が応援してくれた。そのことを韓国に発信している。日韓が仲良くなるための懸け橋になりたい」と語った。
  本炭氏は「交流が本質的でなく餃子パーティーで終わっているのではないか。日本の若者は海外に行かなくなったが、中国や韓国に行ってどんどん交流してほしい」と語った。また、楊さんは「自分の身近なところで交流の輪を広げていきたい。現在、ランチタイムを利用して交流を深めている。これをきっかけにして中国語検定4級に合格した日本人もいる」と語った。

熱に関連する単語の検索:孔子 工学院 学院

前の記事:『第16回 深見東州・バースデー書画展』
次の記事:『第6回やまとごころフォーラム』

分享到: 收藏