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中国各界代表団揮毫足跡展を開催
2012-09-01 16:08:20   From:人民日報海外版.日中新聞日本語版525号   コメント:0 クリック:

7つの分野・領域で分科会計47件のモデルプロで調印 さる8月22日(水曜)より24日(金曜)にかけて、都内東京中国文化センターにおいて、...



7つの分野・領域で分科会
計47件のモデルプロで調印

 さる8月22日(水曜)より24日(金曜)にかけて、都内東京中国文化センターにおいて、「中国各界代表団揮毫足跡展-北京からの帰国」展が開催された(主催:中国日本友好協会、(公社)日本中国友好協会、日本中国文化交流協会、藤田観光株式会社、後援:外務省、2012「日中国民交流友好年」実行委員会、中国駐日本国大使館、東京中国文化センター、中国国家観光局(東京)ほか)。「箱根ホテル小涌園」は61年、訪日した「中国作家代表団(巴金団長)」、「中国文化友好代表団(楚図南団長)」を迎えて以来、今日まで累計で700団体を越える訪日代表団を迎えてきた、という。各界の要人たちの「サイン」が記された「芳名禄」は50冊を越え、両国交流の歴史、その貴重な足跡を辿ることが出来る。

 藤田観光では、箱根ホテル小涌園で大切に保管されている「芳名禄」の揮毫を選りすぐり、2010年5月、北京市・和平宮において「揮毫足跡展」を開催した。今回はその「帰国展」として開催されたもので22日には開幕式典も催された。同展開催にあわせ、特別講演会が開かれたほか、この9月3日(月)~17日(日)、箱根ホテル小涌園3階ギャラリーで同揮毫の一般公開を続けていくという。
 藤田観光株式会社は2010年5月24日~27日、中国北京市にある「中国日本友好協会」の「和平宮」において、「藤田観光箱根小涌園中国各界代表団揮毫足跡(墨宝)展」を開催した。この展覧会は藤田観光が経営する「箱根ホテル小涌園」を訪れた中国各界の代表団、その半世紀にわたる数々の貴重な揮毫の展覧会。小涌園内に大切に保管されている400団体を超える代表団・要人の揮毫のうち、120団体の揮毫を一般公開したもの。帰国展となる今回の揮毫足跡展では、そこからさらに選りすぐられた77点の揮毫が公開された。
 箱根ホテル小涌園へ中国の訪日代表団が初めて訪れたのは1961年のこと。首都圏に最も近い名湯の地、憩いの場所として、日本中国文化交流協会の紹介で「中国作家代表団(巴金団長)」が、また日本中国友好協会の紹介で「中国文化友好代表団(楚図南団長)」一行が宿泊したのが始まりだという。今日まで同ホテルを利用した中国の訪日代表団は700を超え、各代表団の団長、団員らが自身の名前を記した芳名禄は50冊以上に及んでいる、という。揮毫、といっても単に自身の名前だけ記すのではなく、興で詠んだ詩を書き添えたり、ホテル側に感謝の言葉を綴る要人もいて、非常に貴重な日中友好の足跡を今に伝えている、という。
 同揮毫足跡展の開催期間中、23日には日中友好会館留学生事業部長である周暁光氏、城西大学大学院の経済学部教授である張 紀濤氏を講師に、特別講演会も開催された。周部長からは「中日交流史における教育を顧みて」、張教授からは「日中交流の40周年と私―揮毫展で考えること」をテーマに講演が行なわれた。また、24日には、記念講演会として藤田観光の藤田基彦理事が講師として登場、「わが青春―中国各界代表団をお迎えしての思い出」と題し、多くの人々に向けて箱根ホテル小涌園の中国担当者として24年務めた思い出が語られた。
   
 8月22日、都内東京中国文化センターにおいて、「中国各界代表団揮毫足跡展ー北京からの帰国」の開幕式典が開かれた。主催・後援団体の関係者、日本での揮毫展開催を祝う人たちでおおいに賑わう中、藤田観光株式会社の藤田基彦理事の司会でスタートした開幕式は、まず主催団体を代表して公益社団法人 日本中国友好協会の橋本逸男副会長がマイク前にたち、満席の場内に向けて挨拶した。
 橋本副会長は来賓各位、そして同展開催に向けて尽力した関係各位に向けて感謝の言葉を伝えると、「古来、日本は中国から漢字を教わり、日本文化の最も基礎の部分、大きな財産となった」「1000年以上に及ぶ交流の歴史を持つ両国は、政治経済は言うに及ばず、文化、そして最も大切な人としての交流が続けられてきた」と語り、「世界に類のない両国の関係、互いに影響し合い、互いに譲り合い与え合ってきた関係は大切」「本日は40年以上続く日本と中国との友好交流の足跡、個々人の友好の姿が凝縮した筆の跡を見ることができ、大変嬉しく思っている」と続けた。
 橋本副会長の挨拶に続いて、日本中国文化交流協会の横川健専務理事が登壇、挨拶した。
 横川専務理事は「世界には星の数ほどホテルはある。しかし、『中国各界代表団揮毫足跡展』を開くことのできるホテルは多くない」「中国の訪日代表団は、国交正常化以前より数多く日本の地を訪ねておられる。若き日、その構成員として日本を訪ね、その後、両国関係に大きな足跡を残された方も大変に多い」「温泉で日本での心労を労うと共に、胸襟を開いて交流する機会ともなった」と語り、「我々も先達に学び、腰を落ち着けて日中間の様々な交流に力を尽くしていかなければ」と続けた。
 続いて、来賓を代表して中国駐日本国大使館より程 永華特命全権大使が挨拶した。
 程大使は来賓各位にお祝いの言葉を伝えると、続けて「この『揮毫足跡展』は変則的な書法展とも言え、世界で唯一の貴重な催しだとも思う」「(芳名禄の)1頁、1頁に半世紀以上にわたる中日の交流の歴史がまるで映画のフィルムのように脳裏に残る」と語った。

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 また、程大使は「私自身、70年代に東京の大使館で勤務した際、幾度か小涌園にお邪魔した。本日、ここに展示されている揮毫は訪日代表団の足跡のほんの一部だと思う」「中国の表現で言えば、正に『レンガが一つずつ積み上げられるように』皆の力で大きな建物が作られた、と思う」「国交正常化40周年に代表される今日のような中国と日本の成果は、多くの人々の努力の結果だと感じられると思う」「箱根ホテル小涌園は日中交流のオアシス、プラットフォームとして、大きな役割を果されたのではないか」と語った。
 程大使は「先ほど70年代に幾度かお邪魔した、と話した。あの頃、代表団が小涌園を訪ねると、従業員の皆さんは総出で中国の国旗を振りながら出迎え、館内には広東風の音楽が流れ、部屋では中国の蓋つき茶碗でジャスミン茶が出された。その気持ちと工夫に幾度となく感心した」と当時の思い出も披露した。
 程大使の挨拶に続いて、藤田観光株式会社の末澤和政社長がマイク前に立った。
 末澤社長は「この『揮毫足跡展』を見るにつけ、長年両国の友好関係に務めてきた両国の関係者の皆さん、そのご指導、努力の賜物と感じるばかり」と語った。
 続けて「私どもにとって、国交正常化の11年前、巴金先生をはじめとする中国作家訪日団の皆さんを小涌園にお迎えしたのが始まり。以降50年以上に渡り、延べ7000名のお客様をお迎えすることが出来た。そしてその中から4000名を超える方々から揮毫を頂戴した」「一昨年、この揮毫を中国の方々にご覧いただけないか、と考え、5月に北京で開催できた」と語った。
 末澤社長は「北京での開催には忘れがたい思い出がある。会場となった北京の『平和宮』、丁度完成したばかりで、この揮毫展が最初の展示となった。また先ごろ中国日本友好協会の会長に就任された唐家セン閣下が、揮毫展の開幕式に出席され、熱心に揮毫をご覧いただいたこと。そして開催日前日、明け方近くまで協会の方々から会場準備や見せ方などなど、多くの助言、真摯な協力をいただいた」「今回、東京での開催に当たって、東京中国文化センターには勝るとも劣らないご支援をいただいた」と感謝の言葉を述べた。
 その後、来賓各位によるテープカット式が催され、賑々しく揮毫足跡展はスタートした。

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