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新憲法制定議員同盟「新しい憲法を制定する推進大会」
2016-05-11 17:20:44   From:篠原功   コメント:0 クリック:

党派の国会議員らで作る「新憲法制定議員同盟」(会長:中曽根康弘元首相)は、5月2日15時30分から東京・永田町の憲政記念館で「新しい憲法を制定する推進大会」を開催した。



熱気あふれる会場


中曽根会長

新憲法制定議員同盟

「新しい憲法を制定する推進大会」

中曽根会長「日本民族が問われている」
安倍政権の憲法改正への意欲も高く評価

 超党派の国会議員らで作る「新憲法制定議員同盟」(会長:中曽根康弘元首相)は、5月2日15時30分から東京・永田町の憲政記念館で「新しい憲法を制定する推進大会」を開催した。最初、熊本、大分両県の地震犠牲者の冥福を祈って黙祷を捧げた後、日本大学法学部教授の百地章氏が「憲法改正の実現に向けて」と題して記念講演を行なった。
 百地教授は新しい憲法には「国柄」を明記することの必要性を説き、自民党新憲法草案(中曽根原案)などを示したほか、喫緊の課題としての緊急事態条項の必要性を強調した。
 「国柄」では草案が「日本国民はアジアの東、太平洋と日本海の波洗う美しい島々に、天皇を国民統合の象徴として戴き、和を尊び、多様な思想や生活信条をおおらかに認め合いつつ、独自の伝統と文化を作り伝え、多くの試練を乗り越えて発展してきた。(以下略)」と明記していることを強調した。
 また、緊急事態条項は、大規模テロ、大規模自然災害に危険性にさらされている状況を鑑み、国家的な緊急事態において国の存立を維持し、国民の生命、身体、財産を守るために必要であるばかりでなく、先進国で緊急権が認められていない国はないと断じた。さらに「参議院選挙で自公維新が躍進すれば、憲法改正も夢ではない。戦後最大のチャンスがやってきた」と訴えた。

国民守る新憲法制定の絶好のチャンス

 この後、東儀秀樹氏が雅楽演奏を行ない、上智大学名誉教授の渡部昇一氏が記念講演を行なった。渡部氏は、「進駐軍の占領政策で日本人の牙を抜く計画だったが、朝鮮戦争という『神風』が吹いた」と強調。マッカーサーの東京裁判での証言やサンフランシスコ講和条約に触れ、「独立回復したら明治憲法に帰ればいい。占領軍が十数日で作った間接統治を日本はズルズルと続けてきた。明治天皇のもとで最初につくられた憲法は改正しやすい条項がある」とし、「まず3分の2が賛成できる草案をつくり、ガッツのある首相が決めればよい。明治憲法発布の条件を整えることだ」などと語った。
 今年98歳を迎える中曽根会長は「グローバル化の中で日本民族が民族たる意味を示しうるかが問われている」と述べ、「改正の障害を丁寧に説明し、解決することが必要だ」と語り、安倍政権が憲法改正への意欲を示していることを評価、「新憲法実現に向けて、運動を展開してまいりたい」と力説した。
 この後、元文部科学大臣の小坂憲次氏は「新憲法制定のためにしっかり取り組みたい」と決意を述べ、民進党元拉致問題担当相の松原仁氏は「愛国心の醸成をどう新憲法に書き込むかが重要な試金石だ。憲法は時代の進歩に合わせて変えていくべき。人間にはアニマルスピリットがある。憲法を持つことはそれを取り戻すことになる。その起爆剤としていくべきだ」と述べ、公明党幹事長代行の斉藤鉄夫氏は「人類が勝ち取ってきた新しい価値を付け加える『加憲』を目指すが、幅広い合意を作ることが大事だ」と述べた。
 なお、この大会には与野党国会議員を含め1000人以上が出席し、熱気で溢れた。
 
 

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