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劉洪友氏「南京和平友好櫻花園」を正式オープン
2016-05-13 15:56:08   From:篠原功   コメント:0 クリック:

中国書法学院院長、南京芸術学院日本校校長、書法家、書法教育家の劉洪友氏の「南京和平友好櫻花園」がこのほど正式にオープンした。



共同写経での記念写真

中国書法学院院長・南京芸術学院日本校校長・書法家 書法教育家 劉洪友氏

「南京和平友好櫻花園」が正式オープン

1ヵ月近くにわたる記念イベントで沸く
東京ドーム15個分、8千本の櫻が饗宴

 中国書法学院院長、南京芸術学院日本校校長、書法家、書法教育家の劉洪友氏が14年前に計画し、中国・南京市に開設した「南京和平友好櫻花園」がこのほど正式にオープンした。それを祝賀するイベントが3月24日から5月31日までの日程で盛大に行なわれている。

 3月24日には「南京和平友好櫻花園」の正式オープンを広報するため「南京友好櫻花園開園新聞発表会」を同園の竹櫻堂芸術館で催した。この発表会には40社近いマスコミ関係者が詰め掛け、熱心な取材活動を行なった。
 同園は12万ヘーベーに及ぶ。東京ドーム15個分に相当する広さだ。そこに8000本ものハヤザクラ、ヤマザクラ、ソメイヨシノ、ヤエザクラなど18種のサクラが植樹され、時期が到来すると開花を競うように大饗宴を繰り広げる。
 また、サクラだけでなく中・日・韓・台湾等の国際的に名を馳せた過去から現在に至る書法家の作品を刻んだ太湖石石刻が80基、春秋戦国時代から現代に至る書法家などの作品を刻んだ太湖石碑石が90方、歴代帝王、書法家などの作品を刻んだ百家姓の太湖石石刻の小径が122基、さらには園内を一望できる視景亭、幸福を祈る祈福台、竹櫻堂、写経閣などが設けられており、サクラを愛でるだけでなく、書法・書写の学び舎といった趣を呈している。
 特に同園からは南京市・牛首山にそびえ立つ「仏頂骨舎利」を祀る「仏頂宮」を眺望することができる。この「仏頂宮」には昨年秋に劉氏が東南入口の大理石に「般若心経」を刻んで話題になったことは記憶に新しい。ちなみに劉氏が今回、南京で行なったイベントはすべて天候に恵まれた。「イベントの前後は大雨が降ったが、イベントはすべて晴天下で行なわれた。『仏頂宮』の釈迦に見守られて成功裏に開催できたのではないか」と振り返った。
 今回、この園が正式オープンしたということは入場料を徴収して広く一般に公開すること意味する。「南京和平友好櫻花園」を訪れ、サクラを愛で、書法に親しむだけでなく、平和の尊さに思いを深くする場として市民に憩いをもたらすだろう。
 劉氏は、3月末に日本に戻ると、4月1日から6日まで東京都美術館で「国際書法美術展」を開催した。この間の4月3日に劉氏はビッグな揮毫会を開催した。劉氏は500人を超す見学者の前で16メートル×4メートルの大きな布に豪快に「桜花爛漫」と大書するパフォーマンスを行ない、会場から大きな歓声や拍手を浴びた。なお、この揮毫会には劉氏と親交がある自民党副総裁の高村正彦氏が姿を見せた。


市民による共同写経を指導する劉氏


記者会見


揮毫パフォーマンス


マスコミの取材ではドローンも使われた


琴の演奏


女子学生が美しい舞を披露した


太湖石石刻


櫻花園から仏頂宮を眺望する

大揮毫会をマスコミ各社が競って報道
多数の市民が注目、平和友好の懸け橋に

 また、劉氏は4月7日に南京に帰国、9日には「南京和平友好櫻花園」で3000人の市民が見守る中、36メートル×6メートルの布にやはり「桜花爛漫」と大書する揮毫パフォーマンスを行なった。なお、この揮毫会は南京市のテレビ局が実況中継した。そのため無人航空機(ドローン)4機が劉氏のパフォーマンスを撮影した。さらに南京芸術学院の教師と生徒が踊りや琴の演奏を披露、櫻花園の正式オープンを祝った。
 さらに圧巻だったのは4月17日に行なわれた市民100人による共同写経だ。このパフォーマンスは3時間を要した。12メートル×3メートルの布に100人がそれぞれ分担して写経を行ない(紙に写経)、貼り付けた。このパフォーマンスも南京市の新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどメディアがこぞって中継・報道した。櫻花園への入場者は3万人だが、南京市の人口880万人の8割が何らかの形でこのパフォーマンスを見守ったといわれている。
 このほか前日の16日には櫻花園の竹櫻堂で香道、茶道のイベントを行なった。特に香道は唐の時代に盛んになったといわれる芸道だ。香りを楽しむことを基本としたもので、香木を焚いて楽しむだけでなく、精神的な落ち着きを求めることにも重きを置く。
 さらに4月24日には南京国際賞櫻節と称して南京撮影協会から150人のプロのカメラマンが参加して櫻花園を競って撮影した。その中から優秀な作品700枚を選び、4月24日から5月31日まで竹櫻堂で展示会を行なっている。
 今回、「南京和平友好櫻花園」が正式オープンしたことについて劉洪友氏は次のようなコメントを寄せた。
 「14年間にわたり、『南京和平友好櫻花園』の建設に対して執念を燃やして取り組んできた。もともと単なる荒れ山だったところを筆の力一本、篆刻の力一本で整備し、現在の姿にすることができた。そのためには草や木を育て、公園として市民の皆さんが憩うことができるようさまざまな手を加えてきた」
 「私はこの公園を完成させるのに3つの水を注いできた。一つ目は『墨水』、二つ目は『汗水』、三つ目は『涙水』である。さまざまな友人・知人、さらに日中友好の友人・知人と共に念願だった公園をオープンすることができた。14年間、5110日、私の頭から櫻花園のことが離れたことは片時もなかった」
 「この公園の真の目的はアジアの文化興隆と日中友好・平和の舞台にすることだ。その意味でまだまだ未完成であるといってよいだろう。したがってこれからも皆さん方にはこの公園に対して関心を持ってもらい、支援の手を差し伸べて頂きたいと念願している」
 「私の一生には限りがある。したがって私の子々孫々も私の真の目的達成のために努力してもらいたい。南京で開催した新聞発表会は当初20分間の予定だったが、質問が殺到し、1時間半にも及んだ。記者たちの熱心な取材に南京の市民たちはもちろん、私の家族も感動した。同時に平和に対する意識も大いに高まったと確信している」

 

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