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「第24回全日中展 東京国際美術大展」開催
2016-05-13 16:26:51   From:篠原功   コメント:0 クリック:

新緑香る上野は芸術文化で賑わった――4月25日から29日まで東京都美術館で「第24回全日中展 東京国際美術大展」が開催された。


開幕式でテープカット

「第24回全日中展 東京国際美術大展」開催

新緑香る上野に芸術・文化の花開く
日中の書画家450点展示、大饗宴

 新緑香る上野は芸術文化で賑わった――4月25日から29日まで東京都美術館で「第24回全日中展 東京国際美術大展」が開催された。今回の展示会には日中の書画家の作品450点(日本250点、中国200点)が展示された。なお、中国から40人の書画家が来日した。25日には午前10時30分から開会式、さらに12時から東天紅上野店において中国書画家たちとの交流会が和やかに行なわれた。

 今回の全日中展では、元総理で全日中展最高顧問の村山富市氏をはじめ、民進党最高顧問の海江田万里氏、参議院議員の浜田和幸氏が書を展示した。また、特別企画として日本側は「美しい日本・美しい中国を描く作品展」「和而不同・東北アジア書画展~東京展」「李霞東京特別企画展」「小林芙蓉展~書が織りなす日本の心」「浅川邦子ミニ展~活きる」「本田一誠ミニ展~生気」「土門欽治油絵ミニ展~美しい日本」「小川翔亭ミニ書展」「書の俯仰法・島影美風米寿記念展」が開かれた。このほか「中国精英書画家訪日代表団」「中国著名画家胡鉄生記念展」「中国雲南建水啓正陶芸公社訪日展」「中国国際文化芸術交流促進会訪日展」などが開かれた。
 午前10時30分から開かれた開会式では、著名人形作家で全日中展友好大使の木暮照子さん、全日中展顧問で民進党最高顧問の海江田万里氏、文化庁文化部代表の柏田昭生氏、中国書画家代表の陳南璋氏が挨拶。次いでテープカットが行なわれた。


村山元総理を囲んで記念撮影


宇俊之会長


参議院議員の浜田和幸氏


参議院議員の西田まこと氏


日中協会の白西紳一郎理事長


中国人民大学芸術学院教授で西蔵自治区美術家協会副主席の唐天源氏

 12時から東天紅上野店において交流会が開かれた。最初に書画家の小林芙蓉さんの実演が行なわれた。小林さんは1976年から活動を始め、中国、韓国、イスラエル、ハワイ、イタリアなど、世界各地で書画のデモンストレーションを行い、日本の「和」の心を世界に伝えてきた。同時に神事として揮毫を行ない、伊勢神宮や天河大辨財天社などの神社仏閣に奉納するほか、ローマ法王にも書を献上してきた。
 実演で小林さんは笛の音をバックに大きな掛け軸に「如」という文字を掛け声とともに一気に書き上げた。小林さんは「如」とは「従順な女性の意味だ。口は神に祈って従順を貫くという真の心を強調した」と語り、それによって「争いのない、平和で安穏な世界を実現する。女性がすべての鍵を握っている」と説明した。
 次いで参議院議員の西田まこと氏が挨拶した。西田氏は「34年前に北京語言学院に短期留学したことが中国から学ぶ契機になった」と語り、「母が旧満州から引き揚げる時に中国の人に助けてもらった。母がいたから今の私がいる。中国は恩義のある国」と強調した。さらに「公明党結党した創価学会の池田大作名誉会長が日中に金の橋を架けた。池田名誉会長の日中民間交流は両国が大変な時こそ光を放つ。今日の日中交流はまさにそのものである」と語った。
 一般社団法人日中協会の白西紳一郎理事長は、「如」という文字との関連で「恕」という文字を挙げ、「『恕』は思いやりの心で罪や過ちを許すということだ。今の日本人に欠けているのは『恕』ということだ。日本国民にとって中国人は友人であり、パートナーである。この展示会はその気持がなければ開催できない。今回で24回だが、50回、100回と続くよう努力して欲しい」と要望した。 

今こそ民間レベルの芸術文化交流を
村山富市元総理の支持が発展の礎に

 この後、審査委員長の白浪氏が乾杯の発声を行ない、料理に舌鼓を打ちながら、親しく交流を深めた。
 さらに参議院議員の浜田和幸氏は「日本人は中国から漢字を学んだ。日本でも中国でも女性の力はすごい。文化・経済・政治でも女性が活躍している。安倍総理も女性が輝く社会と言っている。毛沢東は天を支えているのは男も女も同じと言った。日本も中国も同じ方向を目指している。文化・芸術を通じて交流を深めることが重要。2020年のオリンピックはスポーツ、文化、芸術の祭典だ。世界の人々が平和を実現するためにある」と語った。
 このほか中国書画家の谷谿氏は、水墨文化の歴史を振り返りながら、「いまや水墨文化は中国と日本の輝く星である。中国の長い歴史の中で水墨画は日本に流れ、多くの日本人がコレクションしている。日本の画家は水墨画を学び、日中文化交流が進み、世界に広まっている。芸術家の民間交流が今こそ重要になっている」と語った。
 また、中国人民大学芸術学院教授で西蔵自治区美術家協会副主席の唐天源氏は「不忍池のハスの花はまだ咲いていないが、私たちの友好は芽生えている。芸術文化交流は両国が望んでいるもの。このような交流で一衣帯水の両国に発展していってほしい」
 「中日文化交流は唐の時代に盛んになり、数多くの巨匠を輩出した。中日両国は縁が深い。空海が仏教や書道を伝道・発展・発揚、両国発展の局面を作り上げた。雨の後に虹が懸るように、友好交流の虹の懸け橋を作り、春風が草を撫で、月が山の中を照らすように中日文化交流を促進していきたい」
 「文化は水のように流れている。『上善若水』という言葉がある。善は水の如くという意味だ。これまで異なった文化や思想は水のように交流してきた。中国と日本は長い交流の歴史がある。したがって国と国の関係は非常に近い。その意味で今回の展示会と交流会は大きな意義がある」と語った。
 また、主催者の宇俊之会長は、最高顧問の村山富市元総理との長年にわたる「友誼」に触れるとともに、先般、地震被害が広がる村山氏の大分の自宅を表敬訪問したことを披歴。「例え大地が揺るごうとも私たちが続ける日中友好の活動は揺るがない。村山元総理が日中友好事業を支持してくれることに感謝している。ここから眺望できるスカイツリーは日本一高い。全日中展はこのスカイツリーのように高い。それを支えているのは精神性の高さである。全日中展が今日を迎えたのは村山元総理の支持があったからだ」と感謝の言葉を述べた。
 

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