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杭州初の日本式高齢者施設開業、年間入居費は最低6万元
2016-07-05 16:44:11   From:   コメント:0 クリック:

浙江省杭州市下城にこのほど、杭州で初めてとなる日本式サービスと管理の高齢者施設「佰楽時光養護老人サービス機構」が開業した。小奇麗なインテリアと細部まで行き届いた設備、さらには日本式のこだわりのサービスも受けることができる。銭江晩報が伝えた。

効果のほどは現時点では評価できないが、素晴らしい老人養護のコンセプトははっきりしているといえる。

○シングルベッドは電動式ベッド

同施設のインテリアは、決して豪華ではないが、全体的に日本風の小奇麗な雰囲気でまとめられており、淡いオレンジやカーキ、薄いピンクの壁は、清潔で爽やかな印象を与えている。施設の代表者は、「入居者が自分の家にいるような感覚を味わってほしい」と話している。

張秀■さん(92、■は王へんに奇)は、同施設の入居者第1号で、1人部屋に入居。

同施設には、1人部屋と2人部屋の2種類があり、部屋のシングルベッドは電動式ベッドで背もたれを3段階に随時調節することができる。高齢者はある程度の年齢になると、身体を起こすのが困難となる。そんな場合でもこのベッドが寝起きの動作をサポートしてくれる。当然ながら費用も決して安くはなく、1床1万元(1元は約15.4円)以上するそうだ。

しかし、1人部屋と2人部屋に関わりなく、洗面台以外、室内には単独のトイレは設けられていない。施設側は「これは、入居者が一人でトイレに入り、思いもよらぬ事故が発生するのを防ぐため。ここでは、入居者がトイレに行きたい場合は、ベッド脇にある呼び出しボタンを押すだけで、職員がトイレに同行する。また場合によっては、移動式簡易トイレを用意する場合もある」と説明した。

ハイグレードのサービスとして入浴サービスがある。同施設の代表は「施設に導入予定の100万元以上する全自動入浴装置は、現在杭州に輸送中だ。この装置は、動作が困難な特に寝たきりの高齢者のために用意されたもの。身体の洗浄から洗い流し、乾燥が自動的に行われ、横たわったままで入浴を終え、出てくるときには清潔なさっぱりした身体になれる」と説明した。

これらの設備のほかにも同施設には昼間だけ高齢者を預かるデイケアセンターと各種リハビリ設備を備えたリハビリセンターが付設され、専門の理学療法士が各種リハビリを必要とする高齢者の訓練を手助けする。

○日本式介護サービス

高齢者施設の日本側パートナーは「社会福祉法人 創生会」で、同組織は、日本で50年間にわたり高齢者サービス事業を展開してきた。数日前から、日本側が派遣した研修講師が同施設で介護士に対するトレーニングを行っている。申雲さんもそんな講師の一人だ。

申さんによると、創生会は、日本で100ヶ所以上の高齢者施設を展開しているという。彼女のほかに、日本人講師の萩原真史さんと江口明仁さんの2人が同施設にやって来ている。彼らは、施設内の介護士にトレーニングを行い、さまざまな介護の流れややり方を、非常に細かい点まで説明している。

また同施設に正式に入居する前には2週間のトライアル期間が設けられている。このトライアル期間中に、介護士や理学療法士、栄養士が一緒になってアセスメントチームを立ち上げ、入居者の生活習慣や個人的な状況に応じて、アセスメント報告とカスタムメイドの介護プランが作成される。そしてこの介護プランは、入居者の身体的状況によって、随時調整されていくそうだ。

ではこのような高齢者施設に入居するには、どれくらいの料金がかかるのだろうか?最低基準に基づいて計算すると、2人部屋のベッド代は、1床あたり月2800元。介護費用は1日あたり最低60元、1カ月で1800元、食事代が月900元、合わせると一ヶ月あたりの最低費用が5500元となり、年間6万6千元となる。1人部屋の場合は、特別介護サービスが必要となるため、年間で10数万元必要となる。

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