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コマツ、「中国」に底入れ感 8月建機稼働、5カ月ぶり伸び率 インフラ需要、業績下支え
2016-10-04 15:54:24   From:日本経済新聞社   コメント:0 クリック:

建設機械大手の中国事業に底入れ感が出てきた。コマツは現地で販売した建機の月間稼働時間が8月に5カ月ぶりの高い伸び率となった。日立建機の販売台数は42%伸びた。鉄道や港湾など幅広い分野でインフラ整備が再び進み始めたためだ。円高や資源安で建機各社は今期、減収減益の見通しだが、中国事業の復調が業績の下支え要因になりそうだ。
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建機の稼働データを需要予測に役立てる
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建機の稼働データを需要予測に役立てる

 各社は全地球測位システム(GPS)を活用して、建機の稼働状況を一台ごとにリアルタイムで把握している。独自のビッグデータ分析で顧客の買い替えや保守・整備の需要予測、販売ローンの管理に役立てる狙いだ。

 コマツは中国で自社建機の月間稼働時間が今年2月から前年同月比でプラスに転換。8月の伸び率は11%と、今年3月(29%)以来の高さだった。販売も持ち直している。4~8月の油圧ショベル販売はコマツが14%増。日立建機も底堅く、8月は42%増だった。神戸製鋼所系列のコベルコ建機も29%伸びた。

 中国経済は力強さに欠けるが、現地政府は官民パートナーシップ(PPP)投資を地方にも広げる政策を進めている。1~8月の固定資産投資は8%増えた。油圧ショベルは「特に大型機の回復傾向が強い」(野村証券の斎藤克史氏)。石炭や原油など資源価格の反発も追い風だ。

 GPSの分析データは業績の先行指標にもなる。コマツの2017年3月期連結業績見通しは1ドル=105円を前提に営業利益が前期比28%減の1500億円、売上高は9%減の1兆6850億円。建機事業に占める中国の売上高比率は4%だが、稼働時間の上昇は買い替えや保守・整備の需要が会社見通しより高まる可能性を示している。中国市場の利益率は先進国よりも高いとされる。業績全体の下支え要因になりやすい。

 藤塚主夫・最高財務責任者(CFO)は「中国の建機市場が底入れしたと判断するのは早い」と話すが、株価は2月の安値から5割上昇。9月23日に年初来高値を付け、10月3日も続伸した。日立建機は7月の安値から5割上昇した。

 建機以外でも中国事業に底入れ機運が出始めた。三菱電機は工場の自動化に使うFA機器の受注が回復している。ファナックは工作機械の数値制御装置が想定を上回る需要で、今期業績見通しを引き上げた。東芝は半導体の販売が伸びる。

 一方で日本工作機械工業会は年間受注額見通しを下げた。非鉄業界は銅市況の低迷が響く。今期は業種ごとにまだらな回復になりそうだ。

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