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中国の空巣・独居老人が1億人弱に、シルバー産業の発展に期待
2017-06-17 18:02:00   From:チャイナネット   コメント:0 クリック:

「中国の60歳以上の高齢者人口は2016年末時点で2億3000万人にのぼり、総人口の16%以上を占めている。中国の空巣老人もしくは独居老人は1億人弱に達し、家庭の介護機能が弱体化しており、社会による補助が必要となっている」これは「中国養老産業発展白書」で発表されたデータだ。

「高齢化に伴い、健常及び要介護の高齢者数が急増を続けており、家庭と社会の介護機能に厳しい条件を突きつけている」同白書の統計データによると、中国の80歳以上の高齢者は2400万人以上に、要介護高齢者数は4000万人弱に達する。2050年以降、中国の80歳以上の高齢者は1億人という規模を維持する見通しだ。高齢者数は4億人を超え、3人に1人が高齢者になる。

注目すべきは、中国で「少子化」の危機が迫っていることだ。高齢者が増え若者・壮年層が減ることで、介護の問題が深刻化している。

同白書によると、中国では高齢者と要介護者が占める割合が高く、医療・介護を結びつけたサービスの需要が切実になっている。高齢者と要介護者の身体・健康状況に基づき、的を絞った専門的な、医療・介護を結びつけた長期サービスが必要だ。高齢者福祉機関・施設は中国が埋めるべき穴となっている。

同白書の予想によると、第13次五カ年計画期間中(2016-20年)、国内の高齢者1000人あたりの介護ベッド数が3-40床に増える予定で、30-50%の成長の余地がある。市場の旺盛な需要を迎え、不動産企業、保険会社、医薬品・健康企業は自身の資産の優位性及び産業関連の優位性に基づき、高齢者福祉施設を積極的に展開し、両者を中心とする介護産業チェーンの構築に取り組んでいる。

シルバー経済が発展

世連地産の楊文斌・戦略顧問事業部副総経理は、中国では2025-40年の間に約5000万人の高齢者が、専門的な高齢者福祉施設に入居する必要があると予想した。現在の1人あたり毎年5万元の介護費用に基づき計算すると、市場規模は2兆元以上になる。

しかし業界関係者は、現在の介護業界は分散化しており、業界の進出基準も整っておらず、効果的な進出・撤退メカニズムの不在により、業界の規範と監督管理が弱くなっていると指摘した。そのため未来の発展の過程において、関連業界の進出基準を制定し、介護産業の健全で秩序正しい発展を促す必要がある。

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