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中国大都市のホワイトカラー、低い都市帰属感
2017-09-16 23:48:17   From:チャイナネット   コメント:0 クリック:

 近年、北上広深(北京、上海、広州、深圳)に住む若者の「都市からの逃避」が話題になっている。職場での競争や都市生活のストレスに直面する彼らは、大都市で帰属感を見出すことができるのだろうか。

 転職サイト「智聯招聘」が先ごろ発表した「2017年秋季ホワイトカラー転職指数調査報告書」によると、北上広深などで働くホワイトカラーは帰属感が比較的低いことが分かった。帰属感に影響を与える要素は住居、戸籍、所得などである。

 

北上広深の帰属感が最低

 この調査は、有効回答数が24390件で、調査対象者の在籍する業界はIT、通信、電子、ネット業界が19.1%。自動車、生産、加工、製造業界が14.9%。政府、非営利組織、農林水産畜産業が0.9%だった。

 調査対象者の月収から見ると、最も多かったのが3001~5000元で38.3%を占めた。次に多かったのが5001~8000元で25.6%。20000元以上は1.6%だった。

 報告書によると、ホワイトカラーの都市帰属感指数は3.42で、5点満点であることを考えれば、彼らは割と強い帰属感を持つといえる。

 うち重慶の帰属感指数が最も高く3.78で、以下長沙、瀋陽と続いた。一方、広州、北京、上海、深圳の帰属感指数はそれぞれ26位、31位、32位、36位と軒並み下位だった。

 1線都市における生活リズムの速さ、比較的高い生活コストは、ホワイトカラーが生活や仕事をする上で大きな競争圧力となっており、帰属感指数が比較的低くなるのもうなずける。
 

都市帰属感に影響を与える要素――住居、所得、戸籍など

 報告によると、現在生活している都市にホワイトカラーが帰属感を持てない最大の要因は、住居がないためである。賃貸で暮らしていることを理由に挙げた人は52.8%。続いて生活コストの高さやプレッシャーの高さを理由に挙げる人が50.2%を占めた。

 それ以外では、「恋人がいないから」が33.6%、「両親が住んでいないから」が33.3%、「どうしてもこの都市の文化環境に慣れない」が19.2%、「戸籍がないから」が11.2%となった。子供の進学問題を挙げる人もいた。

 また仕事年数の長短、戸籍の有無、所得の高低なども都市帰属感に影響を与えることが伺われた。つまり仕事年数が長いほど帰属感指数が高くなるし、戸籍があるほうが都市帰属感は高くなる。所得が高いほど都市帰属感が高まることが分かった。

 

低い北上広深の帰属感 どうして「逃避」しないのか

 最近、若者の「北上広からの逃避」がしばしば話題になる。調査からみると、北上広深といった大都市の帰属感指数は高くない。そこに生きるホワイトカラーは、どうしてそこを離れないのだろうか。

 

都市帰属感を持つ人の理由「医療条件が良いから」

 報告によると、ホワイトカラーが現在住むと都市に帰属感を持つ最大の理由が「医療条件がいいから」で、57.6%がそう回答している。続いて「両親や親友がここに住むから」が48.5%。「生活が便利だから」が35.6%。「仕事の機会が多く、キャリアを伸ばしやすいから」が33.1%となった。

 

「今の生活に慣れたので帰らない」

 故郷に戻らない理由として最も多かったのが、「すでに今の生活に慣れているので、戻ってまた最初から始める気にならない」で47.1%だった。次が「現在の仕事を手放したくないし、故郷には自分に合った仕事がないから」が40.2%。そして「現在住む都市は生活が便利だから」が37.9%だった。

 

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