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今世紀中頃には世界の科学研究の中心に 基礎研究を全面強化へ
2018-02-12 14:40:35   From:cri   コメント:0 クリック:

 中国政府はこのほど、基礎研究の全面的強化に向けた政策文書を発表しました。これを受けて、科学技術省の関係責任者が11日、北京で、「中国は基礎研究で一定の成果を収めているが、なお不足が目立っている。今後、体制やシステム面でイノベーションを行い、基礎研究を強化し、今世紀半ば頃には世界の主要な科学研究センターならびにイノベーションの拠点となれるよう努力していきたい」との考えを示しました。

 中国の基礎研究分野は、既に様々な下位分野を揃えた学問体系を形成しており、さらにここ数年、基礎研究の分野は高速な進展を遂げています。科学技術省の関係責任者も、ここ数年、基礎研究が量から質への飛躍を遂げ、部分的なブレークスルーから体系的なレベルアップへと転化を遂げる重要な時期を迎えているとしつつ、オリジナルの成果及び高水準の研究スタッフやチームの欠落、それに研究への投入が不足し、さらに構造が非合理的であるなどの課題を抱えているとしています。

 こうした現状に対して、中国政府はこのほど、基礎研究を全面的に強化するための文書を発表し、今後の活動の重点を明確にしました。

 この文書は、今後の目標について、「2020年までに中国の基礎研究の全体的レベル及びその国際的な影響力を著しく向上させ、若干の重要分野で先進レベルに仲間入れし、科学の最前線の研究で重大かつオリジナルの成果を遂げるよう努めること、また、2035年までに、中国の基礎研究の全体レベル及びその国際的影響力を大幅に向上させ、一部の重点分野では世界をリードできるレベルに高め、最先端の領域でオリジナルの成果をうみだすこと、さらに、今世紀半ばには、中国を世界の主要な科学研究の中心ならびにイノベーションの拠点へと育てていくこと」と定めています。

 なお、国内外のメディアにこの政策文書について詳細に説明した際、関係責任者はメディアの注目する学術の誠実性の問題についても正面から対応しました。科学技術省の黄衛次官はこの問題に関し、「誠実性の問題は科学の根本にかかわる大事な問題だ。中国政府は制度的にも根本からも学術不正を防ぐため、20の省庁からなる合同審議会を設置した」と強調しました。

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