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中国が外国人人材ビザ制度を全面的に実施 日本の女性博士が中国で夢を追う
2018-03-26 14:20:57   From:チャイナネット   コメント:0 クリック:

 よりポジティブで、開放的で、有効な人材誘致政策を実施するために、中国は3月1日より全国で「外国人人材ビザ制度実施弁法」をスタートさせた。「実施弁法」で明らかにされた主な政策は次の通りだ。

 

 ◆外国人人材ビザの発給対象を一段と拡大する。「外国人在中国就労分類基準(試行)」に定められた外国人高度人材としての基準条件を満たす人材、「高学歴で、専門技術に精通したトップレベルの人材、国内で不足している人材」、市場からのニーズが高い科学者、科学技術をけん引するトップレベルの人材、国際的な実業家、専門家、ハイテク技術者など、中国の経済や社会の発展に不可欠な海外の高度人材、早急に補強する必要のある人材であれば、いずれも人材ビザを申請することができる。

 

 ◆人材ビザの有効期間および滞在期間を一段と延長する。省と自治区、直轄市の外国専門家局が条件を満たすと判断した外国人人材は、有効期間が5年間もしくは10年間の、1回の入国で最長180日まで滞在可能なマルチビザを取得できる。またその配偶者と未成年の子供も、同じ有効期間の家族滞在マルチビザの取得が可能となる。


◆人材ビザの申請効率を一段と向上させる。全プロセスをオンライン化し、申請後ただちに承認する方式を導入し、申請・承認・発給に要する時間を大幅に短縮する。外国人人材の資質の確認に要する時間は5営業日にまで短縮される。高度人材およびその配偶者と子供の家族滞在ビザについては、最短で申請当日に発給を可能にする。

 

 ◆ビザ申請費用を免除する。外国人人材およびその家族のビザ申請費用およびスピード発給にかかる費用が免除され、「費用ゼロ」で手続きを行う。

 

 中国高度人材ビザを取得した最初の日本人である中森菜実さんは、神奈川県川崎市で先ごろ「これほど順調に高度人材ビザを取得できるとは思っていなかった」と話した。

 

 2017年に仏ラ・ロシェル大学で材料科学博士の学位を取得した中森菜実さんは「中国の高度人材ビザを取得した初めての日本人と知って興奮している。今後は一生懸命仕事をして、少しでも早く研究成果を出したい」と高揚気味に語った。


中森さんの専攻分野は、圧電材料、強誘電体材料の先端研究だ。中森さんが就職先の選択に迷っていた時、中国科学院上海硅酸塩研究所の研究員から、「当研究所の材料科学研究グループの研究プロジェクトに参加してほしい」との招きを受けた。一流の研究所で、自由な科学研究環境、専門ともマッチし好待遇であったため、中森さんは迷うことなく上海で夢の実現を目指すことを決めた。

 

 上海の受け入れ先のサポートもあり、中森さんはスムーズに外国人専門家の主管部門が発行した「外国人高度人材確認書」を受け取った。そして、1月30日にすべての申請資料を持って中国大使館へ行き、ビザの申請を行った。午前11時半にそれらの書類を提出し、午後4時にはビザを受け取った。中森さんは中国大使館の作業効率の良さに驚き、自身の微信(Wechat)のモーメンツで記念すべきビザの画像を公開し、英語で「ビザを取得できた!上海に行きます!」と書き込んだ。中森さんが中国を訪れるのは初めてだが、上海での仕事と生活に期待で胸を躍らせた。

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