習主席「自力更生」訴え 対米貿易戦争の長期化に備え
2018-09-27 11:07:51 From:日経 コメント:0 クリック:
中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は26日、視察先の黒竜江省で「貿易保護主義の台頭が中国に自力更生の道を歩むよう迫っている」と語った。激しさを増す米国との貿易戦争を念頭に、自前の技術力を高めてトランプ米政権に対抗する決意を表明した発言と受け止められている。
中国共産党機関紙の人民日報(電子版)などが伝えた。
習氏は「中国は14億人近い人口と広大な国土を抱える大国だ。食糧、実体経済、製造業のいずれも自分自身に頼らなければならない」と強調。そのうえで「先進的でカギとなる技術を手に入れるのはますます難しくなっている」として「自力更生の道を歩むのは悪いことではない」と訴えた。
「自力更生」は建国の父である毛沢東が掲げたスローガン。他国の力に頼らず、自らの努力で困難な状況を克服することを意味する。旧ソ連が中国への技術支援を打ち切った際などに唱えられてきた。ただ、1978年に鄧小平氏が外国の資本と技術を大胆に導入する改革開放にカジを切って以降は、あまり使われていない。
トランプ米大統領は「中国は知的財産を盗んできた」として、米国のハイテク技術が中国の手に渡るのを阻止しようとしている。習氏は貿易や先端技術をめぐる米国との対立が長期化するのを見据え、独自技術の開発を加速するために「自力更生」のスローガンを掲げたとみられる。
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