米コストコの中国初開店は大盛況 時価総額70億ドル以上大幅上昇
2019-09-01 14:46:01 From: コメント:0 クリック:
米国の大手スーパー・コストコ(中国名・開市客)の中国大陸部初店舗は、このほど大盛況のうちにオープン初日を迎えた。来店客があまりに多すぎたため、営業を切り上げざるを得なかったほどで、各方面の注目を集めた。これと同時に、コストコの株価もうなぎ登りで、中国店のオープン以来、上昇を続けている。中国新聞社が伝えた。
中国店がオープンした27日、コストコの米国市場での株価は終値が前営業日比5%上昇した。この日のナスダック総合指数は同0.34%低下だった。翌日も株価は値上がりを続け、同0.72%上昇した。これはつまり、上海店がオープンしてから、コストコの時価総額が70億ドル(1ドルは約106.4円)増加し、人民元に換算すると500億元(1元は約14.9円)以上増えたということだ。対照的に、ウォルマートの株価は27日は同0.38%上昇、28日は同0.27%上昇にとどまった。
中国国際貿易促進委員会研究院国際貿易研究部の趙萍部長は、「コストコが中国で幸先良いスタートを切ったのは主に、先だって天猫(Tmall)と協力して旗艦店を開設したこと、米国で暮らしたことのある中国人が増えたことから、コストコの高品質・低価格のブランドイメージが中国人消費者に受け入られたためだ。またコストコが開店当日に力の入った販売促進キャンペーンを展開したこともある」と述べた。
メディアのまとめた統計によれば、コストコの日用品の価格は一般的に市場価格より30-60%安く、食品類も10-20%安い。アルコール度数53度のマオタイ酒はわずか1498元、五糧液も919元で、市場価格より明らかに安い。生鮮食品と日用品のほか、ダイヤモンドやゴールド、ブランドバッグなどのぜいたく品も売られており、こちらも市場価格より安い。
趙部長は、「コストコのビジネスモデルの中核は会員から年会費を徴収することにある。会員は会費を支払って低価格の商品を購入できる権利を手に入れる。これにオープン初日の力の入ったキャンペーンが加わり、店内にある商品は価格面で極めて大きな魅力をもつようになり、大勢の来店者で賑わうことになった」と述べた。
趙部長は、「コストコのビジネスモデルが中国で成功するかどうかはまだ結論が出せない。実際、コストコが商品価格を安く抑えられる大きな原因は、提供する商品の種類を限定していることと、箱売り(パッケージ販売)をしていることにある。このため消費者が1回の買い物で購入する商品の量は多くなり、実際に必要な量を上回ることが多い。こうした消費モデルが中国人消費者に受け入られるかどうかは、しばらく様子をみる必要がある」と強調した。
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