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北京のAPEC、東京の焦り
2014-09-29 10:10:07   From:チャイナネット   コメント:0 クリック:

APEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議が、11月に北京で開かれる。今回の首脳会議には、本来ならばそれほど多くの懸案事項は存在しないはず

APEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議が、11月に北京で開かれる。

今回の首脳会議には、本来ならばそれほど多くの懸案事項は存在しないはずだった。しかし東京は、これに焦りを示している。安倍晋三首相は9月21日、60歳の誕生日を迎えた。中国には「六十にして耳順う」という伝統があり、この年齢の人ならば耳に痛い忠言を聞き入れ、広く意見を聞き正確な判断が下せるはずだ。しかし安倍首相が再任を果たしたその日から、日本と周辺諸国の関係が著しく悪化した。安倍首相の歴史に対する態度、日本正常化の国策、東中国海における中国との領土問題などが原因だ。日本はこれによって北東アジアの異分子になり、地政学における孤独なトラブルメーカーになった。

最も直接的な影響として、安倍首相と中韓両国の首脳会談が延期されている。国際的な場においても、中日と韓日の首脳は意義ある交流を行っていない。米国の取り計らいにより、韓日の首脳はオランダの核セキュリティサミットで同じ席についたが、安倍首相は氷のように冷淡な朴槿恵大統領と向き合わざるを得なかった。

中韓の首脳との正式な会談(非正式会談であっても)、特に中日の首脳会談の実現は、日本政府にとって最も重要な事になっている。北京APEC首脳会議は安倍首相に、中日外交関係突破のチャンスとされている。中国は主催国であり、外交的なマナーと中国の政治文化の習慣もあり、首脳が出席者を冷たくあしらうことはない。

中日首脳会議をAPECで上演するため、安倍首相は多くの下準備に取り組んでいる。安倍首相は実現に向けた強い希望・期待を示すほか、知中派として知られる福田康夫元首相を北京に派遣し、習近平国家主席に「友好」の情報を伝えさせた。中日両国の外相は、8月上旬に非公式接触を行った。安倍首相は善意を示すため、日本のいわゆる終戦記念日に靖国神社を参拝しなかった。

習主席が福田氏と会談した際に中日関係に期待する発言をし、中日の外相が非公式接触を行ったが、中国はAPEC首脳会議中の中日首脳会談実現を明言していない。

中国と世界の大国の間には、政治的な食い違いがあった。例えばサルコジ元仏大統領とキャメロン英首相はダライ・ラマと会談し、外交問題に発展した。しかし当事者は対中関係への重視を示し、当事国は一連の外交活動に取り組み、中国との首脳会談により二国間の外交関係を好転させた。これは中国の核心的な国益を巡る原則的な立場と、対外関係の柔軟な立場を示した。


中国は安倍首相と中日関係に対しても、「言行一致を見守る」という同じ外交方針を持っている。残念ながら、安倍首相は中日関係の改善を主張し続けてはいるが、言行が常に不一致だ。言うこととやることが異なっており、中国から見れば許せない機会主義だ。善意ある言葉だけでは、安倍首相は中国から信頼を勝ち取れない。英仏と異なり、中国と日本には歴史的・現実的な食い違いがある。歴史問題を見ると、安倍首相は発言と行動で中国のタブーを犯した。現実問題を見ると、中日は釣魚島(日本名・尖閣諸島)の主権を巡る係争で真っ向から対立しており、膠着状態に陥っている。さらに重要なことは、安倍首相が西太平洋で中国を脅かす役割を演じ、米国の東中国海における中国けん制の急先鋒になり、フィリピンやベトナムなどの国に対中戦線を形成するようそそのかしていることだ。経済面を見ると、日本は米国主導の、中国が参加しないTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の交渉に参加している。

西太平洋では中米両国の地政学的な駆け引きが展開されているように見える。しかし実際に攻防を展開しているのは中日両国だ。

ゆえに安倍首相は中日首脳会談を実現したければ、言行を一致させ、中日関係の改善を誠心誠意願っていることを信じさせなければならない。さもなくば中国が外交上のマナーにより、会期中に安倍首相の願いをかなえさせたとしても、中日の構造的な食い違いが解消されることはない。

1989年、時の安倍晋太郎外相は取材に応じた際に、「日本が(中国を)侵略した事実を変えることはできない。歴史を尊重する姿勢により、日中関係を処理しなければならない」と述べた。日経新聞の中国語ニュース情報サイト「日経中文網」は、「安倍首相はいかに中国に対応すべきだろうか?父の発言を忘れないことを願う」と指摘した。(筆者:張敬偉 察哈爾学会研究員)

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