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2014年度の中国軍による演習、回数と集中度で例年上回る
2014-12-17 08:21:37   From:中国網日本語版   コメント:0 クリック:

まもなく終わろうとしている2014年、中国軍は、「戦える、勝てる」という強い軍隊の実現のため、軍事演習を強化してきた。軍事演習をめぐる
まもなく終わろうとしている2014年、中国軍は、「戦える、勝てる」という強い軍隊の実現のため、軍事演習を強化してきた。軍事演習をめぐる報道には「最大規模の」「初の」「実戦性の高い」などの言葉が踊り、演習の回数と集中度はいずれも近年の最高記録を更新した。

専門家によると、中国軍によるたびたびの演習は、強い軍隊になるという解放軍の決意と自信を示すと同時に、国家の安全と主権を守ろうという意志と実力を示すものでもある。

「初」ぞろいの演習 参加兵力も記録更新

解放軍の2014年の演習は見所がたくさんあった。中でも意義のある「初の」演習も少なくなく、参加した各軍兵力の数も記録を更新した。

9月には、中国空軍史上で最大規模の強力な空中戦演習が中国北西部の砂漠で行われた。第3世代戦闘機100機近くが1カ月ほどの演習で出動され、ランダムに選ばれた飛行士が対抗訓練を行い、訓練の実戦化を促した。この後、中国空軍では戦闘機100機規模の対抗演習が珍しくないものとしてたびたび行われるようになった。

現代の戦争においては、制空権を取れなければ制海権も取ることもできない。中国軍には、空軍と海軍の連携による戦力の強化が求められている。このため8月中旬から下旬にかけては、海軍と空軍の航空兵による自由度の高い空中戦対抗演習が初めて組織された。海軍航空兵の第3世代戦闘機による「藍軍」(仮想敵)分隊を作った「海空雄鷹団」と、空軍初の第3世代戦闘機団がそれぞれ、優秀な兵士を送り込んで演習に参加した。

中国海軍はさらに10月、これまでで規模が最も大きく対抗性が最も強く実戦度が最も高い戦闘機の空中戦対抗演習を行った。海軍三大艦隊(北海、東海、南海)の航空兵が初めて同じ場所で技を競った。多種の戦闘機を使って相手機がわからない状況で自由度の高い対抗演習を行ったり、早期警戒機上に空中指令部を設けて攻撃を導いたりといった、初めての演習形式も数多く取り入れられた。

海軍と空軍による一連の演習は、中国海軍が遠洋へと進出するのを助けている。中国海軍は4日、西太平洋での演習を行ったが、列島線を突破する際には日本機の監視にも遭遇した。ある評論は、中国海軍は遠洋を主な練兵場とすることが多くなっており、三大艦隊による西太平洋での訓練はすでに常態化しているとしている。

中国の海軍と空軍の演習が盛んとなる中、陸軍や第二砲兵部隊による演習も様々な記録を更新している。

陸軍は7月15日から9月24日まで、「火力-2014」と名付けられた一連の演習を行った。6大軍区の2万人余りの兵力が動員され、様々な火砲が次々と登場した。規模の大きさや兵力の多さ、実戦度の高さなど注目点の多い演習となった。

今年の軍事演習のピークとも言えるのが、5月から10月末まで全国で展開された「聯合行動-2014」である。参加した軍力は陸海空軍のほか、第二砲兵部隊や民兵預備役部隊、戦略や戦役を支えるその他の勢力に及んだ。中国軍が21世紀に入って行った最大規模の共同実戦演習となり、その期間の長さ、作戦要素の全面性、参加兵力の多さ、演習内容の複雑さ、問題研究の広範性、実戦兵力の対抗の激しさなどどれを取っても近年にまれに見る演習となった。

解放軍の記念日である8月1日前後に集中して行われた演習の数々も見逃せない。陸軍戦闘部隊は甘粛省などで10回にわたり、軍区をまたいだ基地からの実兵・実弾演習を行った。解放軍はさらに、渤海・黄海・東中国海・北部湾の4大海域で同時期に軍事演習を行った。海陸空の三軍はまさに「火力全開」となった。

海軍軍事学術研究所の研究員である張軍社氏は、演習の規模の大きさや頻度の高さ、兵力の多さは、これまでの水準を上回っていると指摘する。中国軍によるたびたびの演習は、強い軍隊になるという解放軍の決意と自信を示すと同時に、国家の安全と主権を守ろうという意志と実力を示すものと考えられる。

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