中国語  日本語
ホーム > 中国 > 記事全文

薄谷開来、張暁軍による故意殺人事件
2012-08-21 12:59:41   From:   コメント:0 クリック:

2012年8月20日、安徽省合肥市中級人民法院(地裁)は薄谷開来、張暁軍両被告による故意殺人事件に対して一審判決を下した。薄谷開来...



 

2012年8月20日、安徽省合肥市中級人民法院(地裁)は薄谷開来、張暁軍両被告による故意殺人事件に対して一審判決を下した。薄谷開来被告の故意殺人罪を認定し、薄谷開来被告に執行猶予2年付きの死刑判決、政治権利の終身剥奪、張被告に故意殺人罪、懲役9年の判決を言い渡した。
  薄谷開来と張暁軍両被告の一部親類・友人、イギリス駐中国大使館・領事館の外交官やメディアの記者、全人大代表(全国人民代表大会代表)、全国政協委員(全国政治協商会議委員)及び各界の大衆など100人余りが傍聴に参加した。被害者ヘルウッド氏の親族が委託した訴訟代理人も傍聴に参加した。

  午前9時に、胡権明裁判長が開廷を宣言した。裁判長は被告人に人定質問をした後、刑事判決書を読み上げた。

  合肥市中級人民法院は審理を通じて以下の内容を判明した、2011年の下半期、薄谷開来被告及びその息子・薄某某は被害者のニール・ヘルウッド氏と経済的利益で矛盾が発生しており、ヘルウッド氏が電子メールで薄某某に脅しをかけたことから、薄谷開来被告は薄某某の身の安全がヘルウッド氏に脅かされていると考えた結果、その殺害を決意した。そのため、薄谷開来被告は中国共産党重慶市委員会弁公庁の元職員で同事件の被告人でもある張暁軍被告と共に、ヘルウッド氏を重慶に招待した。2011年11月13日、ヘイウッド氏を重慶市南山麗景リゾートホテルの16棟1605室に宿泊させた。薄谷開来被告はシアン化物を含む毒薬を用意しておき、同日夜張暁軍被告に毒薬を持ってこさせ、ヘルウッド氏の宿泊先へと向かった。室内では、薄谷開来被告がヘルウッド氏と共にお酒とお茶を飲んでおり、張暁軍被告は部屋の外で待機していた。その後、泥酔したヘルウッド氏がトイレに倒れこむと、薄谷開来被告は張暁軍被告を室内に呼び寄せ、用意しておいた毒薬を持ってこさせた。張暁軍被告がヘルウッド氏をベッドに寝かせ、薄谷開来被告が、嘔吐後に水を求めたヘルウッド氏の口に毒薬を含ませ、ヘルウッド氏を殺害した。公安部物証検定センターでのポイズン検定の結果、ヘルウッド氏の死因はシアン化物による中毒死に当たっていると断定された。

 合肥市中級人民法院は、薄谷開来被告が張暁軍被告と共同で毒殺の方法で他人を殺害した行為は、故意殺人罪を構成したと判明している。薄谷開来被告は情状の悪質な犯罪を犯し、深刻な結果を招き、それに共謀罪の中で主要な役割を担い、主犯に当たることから、死刑判決が下されるべきだ。当案件のニール・ヘルウッド被害者が薄谷開来被告の息子・薄某某に脅迫的な言葉を使ったことより双方の矛盾を悪化させた。司法鑑定意見はこのように表明した。薄谷開来被告は完全な刑事責任能力があるが、精神障害を患い、今回の犯罪行為の性質および後の結果に対し完全に見分ける能力があるが、自制力が弱かった。薄谷開来被告は逮捕された後、他人の紀律や法律に違法した手がかりを関連部門に提供し、関連案件の調査に積極的な役割を果たしてきた。薄谷開来被告は法廷で犯行を認め、犯行を悔いたことによって、薄谷開来被告に執行猶予付き死刑が下された。張暁軍被告は共謀罪の中で、薄谷開来被告に唆され、補助作用の役割を果たし、従犯にあたる。また逮捕された後、主要な犯罪事実を如実に供述し、且つ法廷で犯行を認め、犯行を悔いたことによって、判決を軽減することができる。合肥市中級人民法院は検察側と被告側の双方意見を十分考慮した上で、刑法に則り上記判決を下した。

  判決結果が言い渡された後、裁判長が両被告に上訴するかと尋ねた時、薄谷開来被告と張暁軍被告はその法廷で、上訴しないと表明した。 法廷で、被告人、検察官、訴訟代理人および弁護人に刑事判決書が手渡された。

  9時20分頃、裁判長は休廷を宣言した。

  安徽省王秀琴政協委員はこのように述べた。国を治めるには法律がなければいけなく、人民自律には法律がなければいけないものだ。公判傍聴および言い渡しを通して、法律の正義がしみじみと感じられた。違法は必ず追究しなければならず、これは社会主義法治健全化の保障であり、だれに関わることかは問わず、違法と犯罪さえ犯せば、法に則り法律責任を追及しなければならないとする。今回の言い渡しは、法律の前ではみな平等であるという法治原則を貫徹し、司法機関が法律の尊厳を守ろうとする鮮明な態度を表明している。  

熱に関連する単語の検索:

前の記事:中国、10月から医薬品安全「ブラックリスト」制度を実施
次の記事:中国高校生訪日代表団、東北大地震被災地訪問へ

分享到: 收藏