ホテルオークラ東京 大成建設・新日鉄系が出資
2016-06-01 09:42:01 From:日本経済新聞 コメント:0 クリック:
オークラは特別目的会社にオフィス事業を譲渡する。譲渡額は数百億円規模になる。特別目的会社には新日鉄興和不動産や大成建設、日本政策投資銀行、オークラが出資する。
オークラは1962年に開業した東京本館を建て替えている。昨年8月に閉館しており、ホテルとオフィスで構成する高層棟とホテルの中層棟の2棟を新たに建設。19年春に完成する予定だ。
運営を任せるオフィスは地上41階建ての高層棟のうち8~25階の部分になる。延べ床面積は約6万4000平方メートルでロビーなどの詳細なデザインは今後詰めるが、オークラの伝統的なデザインを生かす。
オフィス運営ではテナント誘致のほか、入居企業のニーズに応じた内装づくりなどで新日鉄興和や大成建設のノウハウを活用する。オークラは同じビルに高級ホテルがある強みを生かし独自のサービスを提供する。ホテルの施設やサービスを割安に提供するほか、空港へのリムジンバスも使えるようにする。
オークラはオフィス事業を切り離すことで1100億円の総事業費の負担を軽減。本業のホテル事業に集中する。新日鉄興和は東京・虎ノ門地区で複数のオフィスの開発や管理を手がけている。取り扱うオフィスの幅を広げながらエリア内の管理業務を効率化できる利点がある。大成建設は都市開発とオフィス運営をあわせて展開することで収益基盤の安定を狙う。
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