英バーバリー、米コーチの買収提案を拒否
2016-12-05 17:10:00 From:日経 コメント:0 クリック:
この買収が成立していれば、コーチの皮革製品やハンドバッグ、高級靴ブランド「スチュアート・ワイツマン」と、バーバリーのトレードマークである高級アウター類や世界的な流通網を併せ持つ、時価総額200億ドル以上のグループになっていただろう。
関係筋は、両社はもう活発な交渉は行っておらず、バーバリーがより大手の競合他社であるコーチからのアプローチを突っぱねたことから、当面はこの状況が変わることは考えにくいとしている。両社はコメントを拒否した。
秋口ごろに最も活発化したコーチからの買収提案は非公式なもので、現金と株式による買収を想定していた。買収のプレミアムがいくらだったかや、バーバリーがそもそもコーチと本格的に交渉していたかどうかは不明だ。この交渉の推移を把握している人物の一人は、コーチが今年のもっと早い時期にバーバリーへの関心を行動に移していたなら、成功の見込みは高かったかもしれないと語った。
バーバリーの株価は、2016年上期に低迷した。アジアでの高級ブランド品販売の減速や、同社経営陣に対する不信が下落圧力となった。英国が欧州連合(EU)離脱を決定したのを受けて英ポンドが下落したことも、同社の株価に打撃を与えたが、その一方で、ドルやユーロでの販売は為替レートの上昇による恩恵を受けた。
同社の株価は、6月半ばに最安値水準に達した後は3分の1上昇し、14.11ポンドにまで回復している。同社の時価総額は62億ポンドで、負債はない。
バーバリーは7月、14年から同社の最高経営責任者(CEO)を務めてきたクリストファー・ベイリー氏の後任に、来年から仏高級ブランドであるセリーヌのCEO、マルコ・ゴベッティ氏が就くことを明らかにした。ベイリー氏は同社のチーフ・デザイナー職にとどまるほか、ゴベッティ氏の就任時には新たに設ける社長職にも就く。
コーチはエバーコア・パートナーズを含む投資銀行3行をアドバイザーに付けて買収提案を進めていた。バーバリー側はロビー・ウォーショーなどに助言を求めていた。
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