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中曽日銀副総裁、ドル資金調達コスト上昇も「邦銀に特段の問題ない」
2017-01-20 17:48:57   From:日経   コメント:0 クリック:

 日銀の中曽宏副総裁は20日、国際銀行協会の講演後に記者の質問に答え、講演の中で触れたドル資金調達コストの上昇による足元の国内銀行の資金繰りへの影響について、「外貨調達コストは非常に高まっている。特に年末越えの時は注意してみていたが、特段の問題は生じていない」と述べた。その理由について、特に大手銀行はドル建ての顧客性預金という安定した資金調達を増加させていることを挙げ、「十分な流動性準備を持っていると評価している」との認識を示した。

 一方、「これからいろんなイベントがあるので、国際金融市場では不透明感の強い状態が続いている。引き続き、邦銀の外貨資金繰りの状況を注視していくとともに、外貨の安定的な調達基盤、ストレス時の対応力の強化といった取り組みを促していきたい」と話した。また、日銀の対応については「主要国の中央銀行は為替スワップを通じた米ドル資金供給オペ(公開市場操作)を備えているので、仮に米ドル資金繰りの緊張感が大きく高まった場合にはこういった枠組みを通じて市場の安定に寄与すると考えている」と説明。「個別行の一時的なドル資金不足が発生した場合に備えて、日銀が保有するドル資産を原資にドル資金を供給する仕組みも整備している」と述べた。

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