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中国車「トランプチ」、米国市場参入へ
2017-03-08 15:15:42   From:日経   コメント:0 クリック:

これまで中国のいくつかの自動車メーカーが米国市場参入を試みて失敗しているが、それを果たせるブランドがあるとすれば「トランプチ」かもしれない。

 

広州汽車集団は自社ブランド「伝祺」で米市場を攻略する(写真は GA5 ハイブリッド車)=ロイター

広州汽車集団は自社ブランド「伝祺」で米市場を攻略する(写真は GA5 ハイブリッド車)=ロイター

 トランプチは広州汽車集団(GAC)のブランドで、2010年に広州の工場で生産が開始された。ドナルド・トランプ氏が米大統領の座を目指そうとするずっと以前のことだ。

 今や中国国内で販売台数6位の人気ブランドとなり、目指すは世界一厳しい自動車市場への進出だ。1月に米デトロイトで開かれた北米国際自動車ショーでは、中国車として初めてメーンフロアに出展。統括マネジャーのユ・ジュイン氏は、19年の米国販売開始を目指していると述べた。

 「米国は中国に次ぐ第2の自動車市場だ」と、同氏は言う(中国は09年に世界最大の乗用車市場となった)。「世界的な一流ブランドになってグローバル市場に参入したければ、米国市場に入らなければならない」

 これまでトランプチは「GAC」ブランドで一部の途上国に輸出されているが、米国でトランプチというブランドネームが販売を助けるのか妨げるのか、同社はまだ見極めかねている。

 中国でのブランド名は「伝祺」(「伝説の」の意)で、「トランプチ(Trumpchi)」は米大統領とは関係なく、英語で「勝る、上回る」を意味するtrumpに「陽気な、元気のいい」という意のcheerfulの最初の音節を付け加えたという。

 「トランプ氏が当選する前から、このブランド名を(対米輸出車に)使うかどうかを議論していた」と、ユ氏は言う。「そして今、この名を使うかどうか決めなければならない」

 米国市場参入の最大の壁は、世界で最も高い水準の安全性・排ガス基準を満たすために要する費用だと、米投資調査会社サンフォード・C・バーンスタインの駐香港アジア車担当チーフアナリストのロビン・チュー氏は言う。「米国のルールは中国より限りなく厳しい」

■中国車の米国市場参入は失敗続き

 すでに中国の工場で生産されたビュイックやボルボが米国に輸出されているが、吉利汽車や奇瑞汽車など数社の中国メーカーが米国市場参入に失敗している。吉利汽車は06年の北米国際自動車ショーに「チャイナ・ドラゴン」を出展したが不発に終わり、奇瑞汽車も05年に参入に失敗した。トランプチの車内空間は中国のユーザーが一般的に慣れているよりも広く、米国で強みになるとユ氏は言う。「中国の消費者も米国の消費者も大きくて豪華な車を好む。大きいのはいいこと、豪華なのはいいことなのだ」

 中国車を専門に扱う英字誌「チャイナ・オートモーティブ・レビュー」のシン・レイ編集長は、19年という目標は楽天的だとしながらも、いずれ中国車が米国に輸出されるのは間違いないとみている。「この10年で大幅に品質が上がり、もう中国車と外国車の品質の差はごくわずかになっている」

 とはいえ、ワシントンから聞こえている貿易論を考えると、今は再挑戦に最も適する時期ではないかもしれない。トランプ大統領は中国製品に対する関税を引き上げると語っている。

 輸入車には2.5%の関税が適用されるが、税率は上がるかもしれない。貿易障壁を避けるには米国内に工場を建設する必要があるが、広州汽車にはその用意もあるとユ氏は言う。


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