小米、香港上場観測強まる 5月にも申請か、取引所競争激しく
2018-04-19 14:00:07 From:日経 コメント:0 クリック:
【香港=木原雄士】中国スマートフォン(スマホ)大手の小米(シャオミ)が香港証券取引所に株式を上場するとの観測が強まっている。複数の香港メディアは小米が5月にも上場を申請すると報じた。香港上場後に預託証券の仕組みをつかって、中国本土への上場もめざす見通しだ。ハイテク企業の取り込みに向けた取引所間の競争が激しくなってきた。
香港取引所は4月下旬にも上場ルールを緩和する。普通株より議決権の多い種類株を発行する企業でも上場しやすくするのが柱。小米はルール見直し後の上場第1号となる可能性がある。香港メディアによると、小米の評価額は最大で700億米ドル(約7兆5千億円)にのぼる。
中国には「ユニコーン」と呼ばれる企業評価額が10億ドルに達する未上場企業が複数ある。小米が上場すれば、ユニコーン誘致をめざす香港取引所に追い風となる。香港取引所の1~3月の新規株式公開(IPO)による資金調達額は前年同期と比べて81%増えた。香港は世界有数のIPO市場だが、中国本土で預託証券の仕組みが解禁されると、上海や深圳の取引所が有力なライバルになる。
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