人民元が下落、一時対ドル6.9元台 2カ月ぶり安値
2018-10-08 16:47:20 From:日経 コメント:0 クリック:
中国で国慶節(建国記念日)の休暇明けとなった8日、人民元の対ドル相場が下落した。一時は1ドル=6.9元台をつけ、8月中旬以来ほぼ2カ月ぶりの安値水準となった。休暇中にドルが他通貨に対し上昇傾向だったことや、7日に中国人民銀行(中央銀行)が金融緩和に動いたことが響いた。
市場では「景気下支えのため1ドル=7元の大台を中国当局が許容するかが焦点」(大手銀行)との声が出ている
米国との貿易戦争が長期化するなか、市場では「景気下支えのため1ドル=7元の大台を中国当局が許容するかが焦点」(大手銀行)との声が出ている。人民銀は7日、2018年に入り3度目となる預金準備率の引き下げを発表。景気重視の姿勢を鮮明にしており、金融緩和に伴って進行しやすくなる元安を容認するのではないかとの見方につながっている。
9月末にかけ反発していた株式相場も大きく下落している。代表的な株価指数である上海総合指数の下落率は3%近い。休暇中に、海外で上場するレノボ・グループや中興通訊(ZTE)など中国企業の株価が急落しており、本土市場でも売りにつながった。
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