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シアーズ、前CEOが50億ドル以上で買収提案
2019-01-11 13:33:00   From:日経   コメント:0 クリック:

2018年10月に経営破綻した米小売り大手シアーズ・ホールディングスを巡り、前最高経営責任者(CEO)のエドワード・ランパート氏は10日、50億ドル(約5400億円)以上での買収を提案した。ロイター通信が報じた。14日の入札期限までに会社や債権団の合意が得られれば、会社の救済へ大きく前進する。

経営破綻の影響で店舗の閉鎖が加速している(1月7日、ニューヨーク州)=ロイター

シアーズは全米で百貨店やディスカウントストアを運営している。ランパート氏は自身のヘッジファンドを通じて425店舗を44億ドルで買い取る再建案を提示していたが、債権団との合意は難航していた。入札期限が迫る中、事業清算を避けるため金額を引き上げたとみられる。

ランパート氏のヘッジファンドが規制当局に提出した資料によると、今回の提案には破産手続きにかかる費用や納入業者への支払い、税金など6億ドル以上の追加負債も含まれるという。一時は事業清算に向かうとの見方も強まっていたが、買収額の引き上げで債権団との交渉が前進する可能性が出てきた。

シアーズは100年以上の歴史を持ち、長く米小売業界を代表する存在だった。現在はディスカウントストアやアマゾン・ドット・コムなどに顧客を奪われて業績が次第に低迷。昨年10月に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、経営破綻していた。

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