ゴールドマンCEO「マレーシア国民におわび」
2019-01-17 15:00:01 From:日経 コメント:0 クリック:

2018年10月にゴールドマン・サックスCEOに就いたデービッド・ソロモン氏=ロイター
ゴールドマンは16日、2018年10~12月期決算を公表し、同年10月にCEOに就任したソロモン氏が電話によるアナリスト・投資家向け説明会に登場した。同社のCEOが決算説明会に同席するのは、1999年の株式公開以来、初めて。米株式市場では1MDB問題がゴールドマンの経営に与える影響が懸念され、株価が下落していた。
1MDBを巡っては債券発行で調達した資金の一部が、本来の目的であるインフラ投資に使われず、賄賂などに流用されたことが明らかになっている。ゴールドマンは同ファンドの債券引受業務で主幹事をつとめ、約6億ドル(約640億円)の手数料収入を得た。18年11月に米司法省が、資金流用に関与したゴールドマン元幹部を起訴。同12月にはマレーシア検察当局がゴールドマン子会社を起訴し、法人としての責任を問う構えを見せている。
業績は好調だ。16日公表した18年12月期通期の純営業収入(売上高に相当)は前の期比12%増の366億ドルと2ケタ増収を達成。1株利益は25.27ドルとなり、過去最高を記録した。自己資本利益率(ROE)は13.3%と09年以降で最も高い。大型M&A(合併・買収)が活発で、投資銀行業務が伸びた。ソロモンCEOは1MDB問題による顧客離れについて「最小限にとどまっている」と話した。
もっとも今後の罰金や制裁金、訴訟などに備えた引当金は増えている。18年10~12月期は5億1600万ドル(約550億円)を引当金として営業費用に計上した。前年同期は900万ドルだった。内訳は開示していないが、1MDB関連で膨らんだとみられる。本業が好調に推移し、引当費用の増加分を吸収した。
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