中国語  日本語
ホーム > 経済 > 記事全文

中国の旅行収支の赤字が10.8兆円へ 人民元の国際化進む
2014-09-25 09:23:05   From:人民網日本語版   コメント:0 クリック:

政府系シンクタンクの中国観光研究院は22日、国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせた大型連休期間中、旅行者が延べ4億8千万人に達し、旅

政府系シンクタンクの中国観光研究院は22日、国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせた大型連休期間中、旅行者が延べ4億8千万人に達し、旅行消費額が過去最高となる2700億元(4兆7250億元)になるとする予測を発表した。しかし、中国の海外旅行者数(アウトバウンド客)の増加規模は、中国を訪問する外国人旅行者(インバウンド客)の増加数を大幅に超える見込みで、同院の戴斌・院長は、2014年中国の旅行収支の赤字が1000億ドル(10兆8千億円)に膨らむと予測している。経済参考報が報じた。

5月のメーデーに合わせた連休が3日に短縮されたほか、春節(旧正月)に合わせた7連休は、「帰省」する人がほとんどであるため、国慶節に合わせた7連休に海外旅行に出かける人が増加している。旅行サイト・携程旅游のデータによると、同連休中に海外旅行に出かける人の数は、年間の約20%を占めている。

中国観光局のデータによると、今年上半期、アウトバウンド客の消費額は前年同期比20.7%増の700億ドル(約7兆5600億円)以上となっている。戴院長は、「今年、通年で海外旅行者数が前年同期比18.2%増の年間1億1600万人、アウトバウンド客の消費額は前年同期比20%増の1550億ドル(約16兆7400億円)になる見込み。中国人は海外旅行で、飲食やホテル、ショッピングなどだけでなく、文化体験やモバイル決済なども利用し、その市場は巨大」と指摘している。

中国人のクロスボーダー消費を研究している中国人民大学経済学院の范志勇・准教授は、「中国のアウトバウンド客は、インバウンド客よりもかなり少ないが、アウトバウンド客による消費額は、インバウンド客による収益を大きく上回っている。13年、中国の海外旅行者は海外で一人当たり平均1368ドル(約14万7700円)使った。これはインバウンド客による収益の約3倍に相当する額。この数字には驚かされる。この消費を中国国内でできないかとの声もある。ただ、中国経済のグローバル化が進み、中国の旅行収支が赤字となる一方で、人民元の国際化が進んでいる。この状況は総合的な観点から見なければならない」と指摘している。

中国人民大学財経学院の趙錫軍・副院長は、「人民元の国際化は特殊な状況下で進められていることに、特に注目しなければならない。通常、通貨の国際化は、完全に自由に換金できるようにしなければならない。しかし、人民元は、完全に対外開放されていない間に、国際市場に進出した。そのため、海外における消費が重要な意味を持つようになり、中国人が海外旅行に出かけたり、海外でショッピングしたりすることで、人民元の国際化が進んでいる」と強調している。

08年に世界金融危機が発生し、翌09年に中国の旅行収支は赤字に転じた。そして、人民元の国際化が加速した。趙副院長は、「海外での消費の寄与度は低いが、急速に成長している。特に09年以降は、急速に発展している。13年末、クロスボーダー貿易における人民元での決算額は10兆元(約175兆円)を突破。米ドルに次ぐ世界第2位の貿易金融通貨となった。また、人民元は同年、世界第8位の主要取引通貨になり、14年は、1つ順位を上げて第7位になった」と指摘している

人民元決算が急速に発展している地域と、中国人の主な海外旅行先はほぼ一致する。例えば、香港や澳門(マカオ)、台湾、韓国、東南アジア、オーストラリアなどだ。「人民元の国際化と中国人の海外における消費は、密接な関係がある。中国人の海外における消費や決算の発展が、人民元の国際化を進めている」と趙副院長。

近年、中国の旅行収支の赤字が膨らんでいるのを受け、観光局の邵琪偉・局長は、「中国政府の海外旅行推進という政策が変わることはない。中国の外貨準備高が高止まりしているのを背景に、旅行収支の赤字は、世界の貿易、特に中国の主な貿易パートナーとの間の一種の『リバランス』とも言える。人民元の国際化加速と、中国の世界に対する影響力の拡大が『非通貨の收益』となっている」との見方を、世界の旅行界に何度も伝えている。

熱に関連する単語の検索:赤字 中国 人民

前の記事:中日の高速鉄道競争がヒートアップ
次の記事:アリババが250億ドル調達 規模世界一

分享到: 收藏