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中国の鉄鋼生産量は日本の10倍、業界は赤字の時代へ
2012-06-26 18:15:57   From:   コメント:0 クリック:


    2012年6月23日、中国鉄鋼業界の情勢がますます厳しさを増している。レコードチャイナが伝えた。

 1978年、中国の鉄鋼生産量は3000万tにも満たなかった。それから22年後の2000年には1億2800万t、さらに11年後の2011年には9億tにまで達した。これは日本の鉄鋼生産量の約10倍に相当する。

 これと同時に鉄鋼業界の情勢が厳しさを増している。鋼材価格は2007年の段階ではまだ値上げが許されたが、わずか4年の間に鉄鋼業界全体が赤字という事態に。赤字企業の割合は33%に達し、業界全体の再編が余儀なくされた。

 今年6月初め、鉄鋼大手の宝鋼が7月の鋼材価格を引き下げると発表すると、鞍鋼、武鋼、首鋼を含む国内各社もこれを追った。下げ幅はほぼ同じで、宝鋼は200~300元(約2500~3700円)、武鋼は150~200元(約1800~2500円)、首鋼は80~200元(約1000~2500円)。

 このほか、鉄鋼各社は早めのオーダーやリピーターの顧客に対し、独自の優遇サービスも始めた。だが、広東省で鉄鋼の貿易会社を経営する陳茂才(チェン・マオツァイ)氏は「在庫過多」を理由に慎重な姿勢をみせている。鉄鋼貿易商は産業チェーンにおいて重要な存在だ。彼らがさばくオーダーは全体の60~70%を占める。

 鉄鋼メーカーはこれまで、絶対的な力を持っていた。貿易会社は全額先払いが当たり前。それでも、メーカー側は様々な名目で「保証金」をせがんだ。だが、今はメーカー側が貿易会社に「1kg当たりいくら」と手数料を支払うように。それでもオーダーの量はピーク時の5分の1にまで落ち込んでいる。

(新華網日本語)

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