中国の民間企業が海外投資の新たな道を模索
2012-01-17 14:59:43 From: コメント:0 クリック:
近年、中国の対外直接投資は高い伸びを保っている。国連貿易開発会議(UNCTAD)の報告によると、2010年の中国の対外直接投資は680億ドルを記録し、初めて日本を抜いて世界第5位となった。
しかし、中国の対外投資は国有企業、特に国有中央企業の割合が大きい。近年、民間企業は海外での資源獲得、対外投資の審査、金融支援、外貨支援、財政支援などの分野で、さまざまな制約を受けている。
JPモルガン・チェース銀行(中国)有限公司の賁聖林頭取は次のように述べた。改革開放が始まってからの30年あまりの間に、中国の民間企業は成長を続けてきた。経済のグローバル化にともない、民間企業は海外に進出し、国際市場での競争に参加しており、その独自の方法は中国の海外投資の新たな力になっている。しかし規模をみても、金額をみても、民間企業による対外投資と外国企業の買収はまだスタートしたばかりだ。
民間企業である復星集団は「中国の活力を世界の資源に融合する」方式を通じて、海外進出の道を模索している。復星集団の徐イ(火+韋)氏は次のように述べた。復星集団は景気後退の影響を受けて価格が下がった欧米の優良企業に投資し、1番目あるいは2番目の大株主になり、その企業が中国での事業を急速に伸ばすのを支援すると同時に、復星自身の飛躍的な成長を促している。
徐氏は「民間企業が海外に進出する過程は、民族企業が多国籍企業に成長する過程であり、中国に責任を負うことから世界に責任を負うことに移行する過程でもある」と述べた。
世界トップクラスの金融機関であるJPモルガン・チェースの業務は世界60カ国あまりに及び、アジア太平洋地域の15カ国に27支店を開設している。
賁頭取は次のように話した。昨年の中国での業務は、JPモルガン・チェースの世界業務の中で最も成長が大きかった。中国企業の海外進出を支援する過程では、JPモルガン・チェースは民間企業に対する理解を深め、グローバル化の経験を共有し、海外に進出する民間企業に効果的な金融支援を提供し、資金調達に関する問題を解決していきたい。
イベントに参加した企業家は、次のように表明した。関係部門が立法、外国為替管理、人民元の国際化などの分野で民間企業により好ましい環境を提供し、民間企業が中長期戦略を推進するため制度を整えることを望んでいる。
今回の交流イベントは、中華全国工商業連合会が提唱し、中華工商時報とJPモルガン・チェース銀行(中国)有限公司が共同で主催した。
前の記事:中国の昨年末時点のネチズン数5億を突破
次の記事:浙江省内で恐竜の新種発見 中日両国の科学者確認

コメントのランキング
- ·山形から世界へラジオ配...(2)
- ·女優・王メイ子さん 日...(1)