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迫られる世界大手自動車企業の中国市場における戦略調整
2015-05-14 13:38:02   From:中国網日本語版   コメント:0 クリック:

日本経済新聞5月12日付の報道によると、世界最大の自動車市場である中国経済の減速により、世界大手自動車企業は中国市場における戦略の調

日本経済新聞5月12日付の報道によると、世界最大の自動車市場である中国経済の減速により、世界大手自動車企業は中国市場における戦略の調整に迫られることになりそうだ。中国の4月の自動車販売情況を見ると、中国の市場シェアのトップを君臨するフォールクスワーゲンと2位のゼネラルモーターズ(GE)の自動車販売台数はいずれも前年度を下回り、日系自動車企業も深刻な影響を受けた。その中で一貫して中国市場を重んじてきた日産自動車の販売台数は約20%低下した。

中国で絶大な人気を得ているフォールクスワーゲンの販売台数の低迷は著しいものだった。主要合弁会社である第一汽車大衆と上海大衆2社の4月の販売台数はいずれも前年同期を下回った。特に高級車「アウディ」など第一汽車大衆の販売台数は16.9%低下し、2か月連続で2桁のマイナス成長となった。

市場環境が悪化する中で、フォールクスワーゲンは小型車と低価格車に力を入れ始めた。これはかつて中国自動車企業と日系自動車メーカーが得意としている分野だった。

フォールクスワーゲンは将来の競争で優勢を確保するため、収益率を度外視し市場シェアの拡大を優先してきた。供給過剰と言われている中国市場において、フォールクスワーゲンは一筋生産能力拡大に取り組んでおり、中国における年間生産能力を現在より90%近く高い500万台に引き上げる計画だ。フォールクスワーゲンはブランド影響力と生産能力を武器に、競合他社を打ち負かし、中国市場で絶対優位を獲得する狙いだ。

中国自動車市場は2009年米国を抜き世界最大になっており、2014年まで6年連続で首位の座を維持してきた。2014年の年間販売台数は2位の米国を700万台上回る2349万台となり、世界販売総台数の4分の1を占めた。ただ、中国政府による一連の景気刺激策にも関わらず、中国経済の減速傾向に顕著な変化がない。これについて、みずほ銀行国際営業部の湯進リサーチャーは「市場の流れが完全に変わった」と指摘する。

いまや、自動車企業による値下げ競争が激化しつつある。販売力とブランド影響力の面で劣勢に置かれている中国自動車企業にとっては、「10万~20万円の値下げはごく自然なことになっている(日系企業)」と、ホンダ傘下中国現地合弁企業・広汽ホンダの水野泰秀総経理が話す。「目下の中国では、値下げしないて自動車を販売することは非常に難しくなっている」という。

全面的な値下げ競争に巻き込まれるのを懸念している日本企業は、細かい中国消費者ニーズを満たすために現地化開発の推進を加速させている。ホンダは中国国内で開発されたハイブリッド車(HV)「LEVIN」と「カローラ」を発表し、これまで普及スピードの遅いハイブリッド車の販売拡大を目指している。

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一方、日産自動車は企業初の20代~30代の中国の若者をターゲットにする「ブルーバード」という新型車を打出しており、開発初期段階から中国設計士の考え方を受入れた。その他、ホンダは若者に人気のあるSUV車に焦点を当て、中国市場向けの車種を開発するほか、地方の小規模専門店と修理拠点を100カ所前後を増やし、消費者との接触点の拡大を図る方針だ。

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