中国語  日本語
ホーム > 経済 > 記事全文

香港不動産ファンドのガウキャピタル、日本で430億円投資へ
2016-05-07 10:13:14   From:日本経済新聞   コメント:0 クリック:

 【香港=阿部真也】香港の不動産投資ファンド大手、ガウキャピタルパートナーズは日本への投資を加速する。今後2年間で最大4億ドル(約430億円)を投じ、東京や大阪など都市部のホテルや商業ビルを取得する方針だ。中国などアジアの中間層の拡大で訪日客のインバウンド需要が高まるとみて、観光・小売り関連の不動産に積極投資する。

 

 同社のグッドウィン・ガウ会長=写真=が日本経済新聞の取材に答えた。同社の資産運用規模は2015年末時点でアジア地域を中心に約120億ドル。日本では14年に大阪市の高級ホテル「ハイアットリージェンシー大阪」を買収したことで知られる。

 ガウ氏は日本市場について「アジア各国からの訪日客の増加で観光関連の不動産価値が高まる」と指摘。今年1月に東京・南青山の商業ビルを約70億円で取得し、外国人にも人気の大手セレクトショップの旗艦店が4月末に開業したことを明らかにした。

 ガウ氏は「日本を重点市場と位置づける」とも語り、17年までに東京、大阪、名古屋の三大都市圏のホテルやオフィスビルに3億~4億ドルを投じる方針を示した。

 アジア全体では今後3年間で15億~20億ドルの投資枠を設定する。うち中国本土に8億~10億ドルを振り向ける。中国の不動産市況は低迷するが、ガウ氏は「消費の伸びは依然大きく主要都市での投資機会は増えている」と強調した。

 14年に香港の通信大手PCCWから取得した北京の大型複合施設「パシフィック・センチュリー・プレイス」も約1億ドルを投じて改装することを明らかにした。東南アジアの有望市場としてはベトナムを挙げた。


熱に関連する単語の検索:日本 香港 不動産 投資

前の記事:スター女優の卵、撮影中の生活を追う
次の記事:クボタ、中国で農機増産

分享到: 收藏